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福島・小河内・都町パトロール隊

印刷用ページを表示する掲載日2009年12月10日

団体の概要

パトロール隊のみなさん

福島・小河内・都町パトロール隊のみなさん

 福島・小河内・都町パトロール隊は,広島市西区小河内町1丁目,福島町1丁目,都町地区の40余りの商店が集まった福島・小河内・都町商店会を母体とするパトロール隊です。

 同地区は,旧来からの住宅や商店も比較的多くありますが,少子・高齢化が進みつつあり児童数が減少している地区です。

 同パトロール隊の活動は,商店会会長の堀川孜郎さん一人の活動から始まりました。

 平成15年当時,広島市西区役所付近に夜間集まる暴走族が地域住民に不安を与えていたこともあり,広島中央警察署管内少年補導協助員であった堀川さんは,地域のために何とかしなくてはいけないとの思いで,一人で夜間パトロールを開始しました。2,3か月もするとその活動は商店会役員の知ることになり,会長一人に活動させるわけにいかないと,そのボランティア活動に賛同した仲間が徐々に集まり始めました。

 その後,付近の福島町交番の警察官もパトロールに加わるようになり,警察の勧めもあって福島・小河内・都町パトロール隊として広島中央防犯連合会の会員にもなりました。

 現在は商店会役員以外の商店会員や,地域住民6名も加わった15名のメンバーによって地域の夜間パトロールなどを行っています。

 商店会としても「地域社会を守る」ことを主体に,地域のいろいろな組織と連携して地域に触れ合いの場を提供する活動を展開していますが,同パトロール隊は商店会の枠を越えた地域住民によるボランティア活動として定着しています。

 パトロール隊の構成員は30歳代から80歳代までで,全員年齢に関係なく元気に楽しく活動を行っています。

※ 福島・小河内・都町パトロール隊は「広島県減らそう犯罪・なくそう交通事故パートナーシップボランティア団体」の登録団体です。

活動状況

活動状況イラスト

 現在パトロール隊では第2,第4土曜日の午後8時から,一時間程度地域内の夜間パトロールを行っています。特に都合が悪い人を除いて,毎回メンバー10人以上が集まり,照明器具などを手にして出会う人に「こんばんは」などの声をかけながら,徒歩で地区をパトロールします。
 パトロール隊は,「無理なく,楽しく」をモットーに活動しています。もともと一人が始めたボランティア活動に,徐々にメンバーが集まったパトロール隊であり,そこに強制的な要素は無く,「メンバーで集まるひと時を楽しむ」ことを大切にしています。パトロールの30分前に一人のメンバー宅に集まり,出発までみんなで雑談などを楽しみます。パトロール終了後も再度メンバー宅に立ち寄り,再び会話に花が咲きます。このパトロール前後の会合がメンバーのコミュニケーションを図り,活動を楽しいものとしているのです。

パトロール隊代表者の堀川孜郎さん

「実は83歳で最高齢のメンバーの岡崎さんが一番熱心に活動されています。」と話されるパトロール隊代表者の堀川孜郎さん

 また,毎年忘年会や野球観戦などのレクリエーションを行うこともメンバーの団結力を高めています。代表者の堀川孜郎さんは,「メンバーで楽しむことによって,地域のためになればいい。」と話されるほか,「レクリエーションもパトロール隊の行事ということであれば家族の理解が得やすく,パトロール活動のメリットはこういうところにもあります」と冗談めかして話されていました。

 

 

 

 

 

キャッチフレーズ

代表者の堀川孜郎さんから,以下のことについて,お伺いしました。

活動を始めるまでとその後の苦労

  •  地域に溶け込んだ活動とするには,それなりに時間がかかった。
  •  比較的短期間でパトロール隊のメンバーが集まったが,当初は商店会としての活動と見られることもあったことから,地域住民の参加を呼びかけた。

苦労の解決方法

  •  交番所へ出入りし,警察官に随行してもらうなどした。
  •  広島中央防犯連合会への加入や,地域の各種団体に連携を呼び掛けたりした。
  •  他のメンバーが自分以上に熱心に,メンバー集めやアピールなどをしてくれた。

取組の工夫・配慮事項

  •  無理なく,楽しく参加をモットーに,強制的な面を排除することを重視している。

活動を通じてよかったこと・活動の効果

  •  パトロール中,出会う人からあいさつをしてくることが増えたこと。
  •  地域でパトロール隊の活動を認知する人が増えたこと。
  •  結果的にみんな楽しんで活動してくれていること。

今後の取組上の課題

  •  資金面は,福島・小河内・都町商店会からのみで,継続的な資金確保ができないこと。
  •  地域のさまざまな団体,組織との連携を呼び掛けているが,パトロール隊の活動地区と一部異なるなどの理由で連携が困難なことが多く,こうした既存の縦割り組織との連携をいかにしていくかが課題である。

今後の展望等

  •  安心で安全で楽しく仲良く暮らしていける地域づくりを地道に行い,地域の諸団体との連携を求めていく。

 

代表者の堀川孜郎さん

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