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インターンシップ等プログラム企画のヒント

印刷用ページを表示する掲載日2024年7月26日

インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組は,大学等での学修を社会での経験を結びつけることで,学修の深化や学習意欲の喚起,職業意識の醸成などに繋がるものです。
学生は,自らの専攻を含む関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことで,その仕事に就く能力が自らに備わっているかどうかを見極め,社会人への準備をします。

企業は,学びの場を提供するとともに,自社社員と関わる時間を設けることにより入社後の働くイメージを持たせ,翌年以降の採用母集団の形成にメリットがあります。近年は特に夏季インターンシップ参加からの入社が増加している傾向にあります。
採用だけでなく,事業内容に若年層の意見を反映させたり,自社の働き方改革の取組みを第三者から評価してもらったり,自社の若手社員の育成を目的に実施するのも良い方法です。

インターンシップを実施する目的に合わせて,プログラムを企画しましょう。

<参考>企業アンケート抜粋(令和5年度新卒採用に関する企業アンケート:回答504社より)
【インターンシップ等の成果】インターンシップ等を実施した成果と思うものは何ですか?(複数選択可)

  • 企業や業務を知ってもらえたので、将来の人材確保に期待できる(41%)
  • 新卒採用(会社説明会参加、エントリー、志望度向上など)につながっている(37%)
  • 学生の声が聞けたので、採用広報の視点を得ることができた(31%)
  • 社会貢献・大学教育等への貢献ができた・つながりが得られた(23%)

<参考>学生アンケート抜粋(令和5年度夏期インターンシップ参加学生アンケート:回答30名より)
【成果】インターンシップに参加して得られたことを選択してください。(複数選択可)

  • 物事に進んで取り組むことができた(87%)
  • 相手の意見を丁寧に聴くことができた(83%)
  • 業界・職種に対する理解が深まった(70%)
  • 視野を広げて就職先を考えるようになった(67%)

(1)事例を学びたい

実習内容のヒント

■基本的には、学生にとって自己の職業選択の一助となるような就業体験プログラムを作成することが重要です。

学生が自分で調べればわかることをするより、可能な限り体験学習など、社員とコミュニケーションしながら感じ取れるものがいいです。伝えたいことを経営者や社員が語りかけたり、現場で体感できたりするプログラムなら、必ず学生の心に響くと思います。

■協議会では学生へのフィードバックとして「社会人基礎力コンピテンシー評価シート」の活用を提案しています。
活用いただける場合は協議会事務局に御連絡ください。エクセル版を提供いたします。
<参考>社会人基礎力コンピテンシー評価シートサンプル (PDFファイル)(239KB)

■学生の理想の実習は実際の職場の雰囲気を見られることです。

<参考>学生アンケート抜粋(令和5年度夏季インターンシップ参加学生アンケート:回答30名より)
【理想の実習】参加した実習先に限らず、インターンシップに期待することは何ですか?(複数選択可)

  • 実際の職場の雰囲気を見たい(83%)
  • 働くことがどういうものか体験したい(63%)
  • 業界や企業の概要を知りたい(50%)
  • 社員(職員)と交流したい(50%)

■学生が業種や職種を知り、視野を広げたうえで選択できるような工夫がされています。

<参考>企業アンケート抜粋(令和5年度新卒採用に関する企業アンケート:回答504社より)
【インターンシップイベント等のプログラム・実施内容】具体的にどのようなインターンシップを行っていますか?(複数選択可)

  • 本社・店舗等の職場見学(39%)
  • 模擬実務(35%)
  • 座学講座(29%)
  • 工業見学(23%)
  • グループワーク(19%)
  • ロールプレイや演習(16%)
  • プレゼンテーション(14%)

【インターンシップ等の取組事例】実施に当たり、学生の満足度向上のために行っている工夫があれば教えてください。(自由記述)

  • 様々な企業やカテゴリーがあることを前提に、業界・業種を説明し、弊社一択にさせず視野を広げてもらう。(サービス業/50~299人/三原市)
  • 自分に適した職業が解らない学生のため、営業から検査・総務・製造、全ての部門を経験してもらう。(鉄鋼・金属関連製造業/50~299人/尾道市)
  • 短所を長所に変える自己分析のフィードバックを行っている。(その他/50~299人/広島市)
  • 入社1~2年目の若手社員と学生の座談会を開催し、就活、仕事のやりがい、待遇などの内容で話をしている。(建設業/50~299人/広島市)
  • 若手社員が学生に説明することにより、社員自身の学びにもなっている。(医療・福祉/50~299人/福山市)
  • 社員と同じスタイルで業務内容を疑似体験できるように実施している。(サービス業/49人以下/福山市)
  • 業界・会社を理解し、先輩社員との座談会を行い、早期選考の流れになることを初回でアナウンスし、次につなげている。(輸送用機械製造業/1,000人以上/尾道)

タイプ3インターンシッププログラム例

協議会では5日間のプログラムの標準例を提示します。2~5日以上が職場での就業体験になるように設定します。
タイプ3インターンシッププログラム例 (PDFファイル)(102KB)

日程

内容

詳細

1日目

・社会人基礎力コンピテンシー評価シートの事前記入(目標立て)

 

・取り組んだ働き方改革等テーマプレゼン(担当社員等による講義)

 

・実務見学・実習のメンター職員との交流(自己紹介等アイスブレイク)

 

・実務見学・実習

職場・工場・店舗見学、基幹業務又は補助業務の経験・同行、新規事業の検討、シミュレーションによるワーク、事業課題ディスカッションなど

2日目

・経営者層へのインタビュー

 

(インタビュー内容例)

  • 経営理念・経営の目的
  • 業界・自社への新型コロナの影響
  • 自社の強み
  • 地域との繋がり、地域への思い
  • 経営者になるまでの経験
  • 経営者としてのやりがい
  • 社員に対する思い
  • 十年後の自社・自身の目標

・実務見学・実習

 

・若手社員へのインタビュー又は座談会

(インタビュー内容例)

  • 入社のきっかけ
  • 携わっている仕事
  • 入社前の企業選びの軸
  • 学生時に力を入れたこと
  • 入社後に働く上で心掛けていること
  • 仕事のやりがいを感じるとき
  • 会社で活躍している人物
  • 今後やってみたい仕事,自分の目標など

3日目

・実務見学・実習

・メンター社員からのフィードバック(口頭)

 

4日目

・実務見学・実習

・メンター社員からのフィードバック(口頭)

 

5日目

・個人レポート作成又はグループワークまとめ作成

 

レポート内容例

  • 取り組んだ働き方改革等を学生がどう感じたか
  • 経営者の経営理念や従業員への思いは若手社員に伝わっていたか。(職場の風通しの良さ)
  • 今後の経営や仕事に対しての展望を,それぞれが抱いていたか。(職場の明るさ)

・ミニ発表

・経営者層・担当社員等からのフィードバック(口頭)

 

・社会人基礎力コンピテンシー評価シートの事後記入(自己振り返り)

・メンター社員からのフィードバック(口頭)

 

 

(2)実習形態について

協議会では、対面での実施を基本とします。ただし、県外学生を受け入れる場合や、タイプ2キャリア教育として実施する場合など、オンラインも併用できると受入の幅を広げることができますので、御検討ください。

(オンライン形式に向いているもの)

  • グループワーク(基本知識や意欲の水準が揃っていることが望ましい) 
  • 実習開始前の実習先担当者との個別面談、実習生相互の顔合わせ
  • プレゼンテーション
  • 座学講座(インプット中心)
  • 反復学習型知識定着プログラム

(対面形式に向いているもの)

  • 工場見学
  • 販売同行
  • 店頭・現場実習
  • 工場・ラボ内設置の機械設備等の操作実技
  • 知識だけでなく、行動や対応を確認するロールプレイや演習

オンライン実習に関する教育価値向上のポイントについて(報告)経済同友会インターンシップ推進協会(2020年12月3日)
(外部リンク)

<参考>学生アンケート抜粋(令和5年度夏季インターンシップ等参加学生アンケート:回答者30名より)
【実施形式】参加した実習先に限らず、参加するインターンシップの実施形式(オンラインと対面)についてどのような基準で選択しましたか?

  • 主に対面形式を選んで参加した(50%)
  • 形式にはこだわらず参加した(30%)
  • 主にオンライン形式を選んで参加した(17%)

 

(3)実習時期について

タイプ3のインターンシップは、学生にとって参加しやすい夏季休暇や冬季休暇など長期休暇中の実施とされています。協議会では夏季休暇中を基本とします。
ただ一方で大手企業をはじめとする多くの企業の実習が集中する時期でもあり、スケジュールが立てにくいことが難点です。
自社実施の際は、応募学生の希望や学校の休みに合わせて連続しない日程で柔軟に実習日を設定するという方法もあります。

 

(4)対象学年について

採用に結びつけるため、就職活動期前の大学3年生のみを対象とした実施が一般的でしたが、コロナ禍により、低学年次のインターンシップへの関心が高まっており、募集対象学年を広く考え、企業名を大学及び学生に認知してもらう活動ととらえる考え方も一般的となってきてます。

<参考>企業アンケート抜粋(令和5年度新卒採用活動に関する企業アンケート:回答504社より)
【実施しているインターンシップ等】過去3年間に実施した・しているインターンシップ等を教えてください。(複数選択可)

  • 大卒採用を目指した、大学3年生対象の1日仕事体験(37%)
  • 大学生向けのキャリア教育としてのインターンシップ(大学の授業等と連携・5日以上)(26%)
  • 大卒採用を目指した,大学3年生等の仕事体験(2日以上)(24%)
  • 大卒等採用内定者の内定辞退を防ぎ、企業理解を深めるための内定者職場体験等(10%)
  • 大学研究室等と事業連携した、インターンシップ等(6%)

 

(5)受け入れ体制について

インターンシップは採用活動にメリットがあることから、人事・採用部門が受入窓口を担当し、実務部門に協力を依頼して実施するという体制がほとんどです。
なかには人事・採用部門が会社説明に終始したプログラムを行うにとどまっているケースも見受けられますが、就業体験を期待する学生にとってはマイナスイメージにつながりかねません。
インターンシップは人材に対する考え方を強く反映するものです。参加学生は自分がそこで働くイメージを持つことができるか、企業の姿勢や職場の雰囲気を観察しています。

例えば、トップ自らが実習に協力する、若手社員をチューター役につける、受け入れ部門以外の若手社員とランチ会をするなど、学生がより多くの社員とコミュニケーションがとれるような受入れ体制がなされていると、学生の志望度はアップするようです。

<参考>学生アンケート抜粋(令和5年度夏季インターンシップ参加学生アンケート:回答者30名より)
【志望度の高まるポイント】参加した実習先に限らず、インターンシップに参加することで就職志望度が高まると思うポイントは何ですか?(複数選択可)

  • 職場の雰囲気が良い(80%)
  • 仕事内容が自分に合っている(67%)
  • 教育研修や待遇などの体制がしっかりしている(57%)
  • 自分が成長できそう(47%)
  • 経営者や先輩社員の仕事ぶりに共感できる(37%)​

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