スマートフォン等の普及により、日常生活においてインターネットが欠かせない存在となった現代。私たちは、知らず知らずのうちに、様々なネットトラブルの危険に晒されています。
「うちの子は怪しいサイトなんて見ないから大丈夫」、「有名企業からのメールだから安心」といった油断が、個人情報の漏洩や高額な料金の請求、その他性被害に遭うなどの事態を招くことにつながるのです。
本ページをお読みいただくと、子供をネット上の危険から守るために保護者がとるべき対策を知ることができます。

「ネットトラブルは、一部の人にしか関係ない」と思っていませんか?
スマートフォン利用の低年齢化により、多くの青少年がスマートフォンを持ち、XやInstagramなどを頻繁に利用する時代です。つまり、インターネットに接続するすべての人が、トラブルの当事者になる可能性を秘めています。
インターネット上の世界には、子供たちの興味を引く面白い情報や役立つ情報がたくさんある一方で、不注意や間違った使い方をすることにより、取り返しのつかないトラブルに遭う危険性もあるということを忘れてはいけません。
「うちの子は大丈夫」という根拠のない自信が、あなたのお子様の命や社会的信用を脅かす引き金となるのです。
具体的に、インターネット上にはどのような危険が潜んでいるのか、代表的な事例を見ていきましょう。
2024年11月、自分の通う中学校の女性教諭を中傷する動画をSNSに投稿したとして、高知県内の中学3年の男子生徒(15)が名誉毀損の容疑で逮捕された。
「不正アクセスを検知しました」、「今すぐアカウントの再認証を行ってください」といった不安を煽る件名のメールが届き、個人情報を入力した。後日、クレジットカード会社から「カードが不正利用されている」旨の連絡があり、口座から身に覚えのない3万円が引き落とされていることが発覚した。
"無料"とうたっているゲームアプリで遊んでいる間に、「使っているキャラクターを強くしたい!」と考えるようになり、ゲーム内でいろいろなアイテムを購入したが、その中に有料アイテムが含まれていることに気づかず、後日高額の料金を請求されてしまった。
ゲームアプリ内で親しくなった女性(※女性になりすました男性)に「顔から下の裸を見せてほしい。見せてくれないと顔写真をネット上に晒す」と脅され、その要求に応じてしまった。
2024年12月、地元の先輩から誘われた「闇バイト」に加担し、女性からお金を騙し取ろうとした疑いで、千葉県内の中学3年の男子生徒(15)が詐欺未遂の容疑で逮捕された。
※インターネットトラブルの事例について、さらに詳しく知りたい場合は、こちらのウェブサイトをご覧ください。
インターネット上にはこれまで挙げてきたような恐ろしいトラブルに遭う危険性が多く潜んでいます。場合によっては、逮捕に至ったり、トラブルが原因で家庭崩壊につながるケースも考えられます。
ただ、このようなトラブルの多くは、日々の少しの対策で防ぐことが可能です。今日から実践できる対策を3つご紹介します。
フィルタリングとは、青少年を違法・有害情報との接触から守り、安全に安心してインターネットを利用する手助けをしてくれるとても便利なサービスです。
SNSを通じて被害に遭った子供たちの約9割がフィルタリングサービスを利用しておらず※1、また、フィルタリングをかつて利用していたが現在は解除している青少年のうち、3~4人に1人は何かしらのトラブルに遭っている※2という実態があります。
※1 警察庁「令和6年における少年非行及び子供の性被害の状況」
※2 総務省「我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査」
フィルタリングを利用すると「有害・違法情報の遮断」はもちろん、「アプリの利用の把握」や「利用時間の管理」をすることもできます。フィルタリングによる制限は、段階的に調整できるので、お子さまの成長に合わせた見守りが可能です。また、アプリ単位で閲覧や使用の可否を個別にカスタマイズすることができます。
家庭のルールを子供と一緒に作り、成長とともに少しずつ見直していきましょう。子供がスマートフォン等で適切にインターネットを利用できるようにするために、家庭のルールを必ず作りましょう。
ルールづくりは保護者の一方的な押し付けでなく、利用目的・場所・時間帯について、子供と一緒になって作っていくことが大切です。作ったルールは、子供の成長にあわせて少しずつ見直していくことが必要です。
また、子供自身に「スマートフォンや携帯電話を持つ必要性と責任」を自覚させるために、インターネットの特徴や有害情報などの危険性、個人情報を守る必要性などを説明し、本人に危機意識を持たせることも大切です。
ペアレンタルコントロールとは、子供のスマートフォン等の使用状況を保護者が把握したり、安全管理を行ったりする仕組みで、OS事業者、アプリ開発事業者からサービスが提供されています。
例えば、子供がスマートフォン等でゲームをプレイする場合、保護者のスマートフォンで、子供の日々のプレイ状況を確認したり、プレイする時間の長さや時間帯の調整、課金の制限等を行ったりすることができます。子供の使用状況に応じて上手く活用しましょう。
これまで、インターネットトラブルに係る有効な対策を3つご紹介してきました。これらを実践することで、実際にトラブルに遭う確率をかなり減らすことができるでしょう。
ただ、どんなに気を付けていても、トラブルに巻き込まれてしまう可能性をゼロにすることはできません。万が一、トラブルに巻き込まれてしまった場合は、一人で抱え込まず、専門の相談窓口にすぐに相談して下さい。