企業名 | シンワ株式会社 |
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代表者 | 太原 真弘 | |
住所 | 広島市佐伯区利松2-13-9 | |
事業内容 | ホテル、旅館、病院、医院向け専門総合商社、 自社開発商品「おとなレモン(ハンドクリーム・フェイスパック等)」の製造・販売 |
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従業員数 | 11人 | |
企業HP | http://c-sinwa.co.jp |
代表取締役の太原真弘氏にシンワ株式会社で実施したリスキリングの取組について伺いました。
Q1 リスキリングの取組経緯についてお伺いします。
2023年に、社内のDXを推進するため、リスキリング宣言を行いました。社員は突然のことに当初驚いていましたが、ITパスポート取得5人を目指すことを目標に掲げ、1年半後に達成することができました。これと同時並行で、県の伴走支援事業に参加してRPAを導入し、社内でDXリーダーを任命しました。続いて賃金アップを掲げて2回目のリスキリング宣言を行い、全システム・ソフトの入れ替えを見据えて新RPAの導入やシステムの内製化を目指すため、外部人材を活用し、元々営業職として働いていた人材をSEとして養成しています。
Q2 リスキリングに取り組んだ理由を教えてください。
DX推進がリスキリングのきっかけです。機器のリース契約満了に伴い、「過去に作ったシステムより進化させなければ意味がない」ということで、県から支援を受けながら経理、営業、財務の担当者が集まり、今までの業務で何が不都合だったのか棚卸しを行ったことから始まりました。
Q3 リスキリングをどう進めたか教えてください。
DXの推進には調整力が必要になると考えていたため、一緒に業務を行うシステムエンジニアやコンサルティングなど、外部人材の意見等を的確に吸い上げ、自社の仕事にきちんと落とし込むことができるヒューマンスキルを持った人材をリーダーに選びました。
また、学ぶ環境を整備するため、業務時間内の学習を認め、参考書購入費や受験費用を会社で負担するようにしました。私も、ITパスポートの試験に挑戦しましたが、「私も頑張るから、みんなも頑張ってくれ。」という姿勢が、社員の心理的安全性につながったのかもしれません。
Q4 なぜ進めることができたのか教えてください。
社内では、従来から情報共有のために社員同士の「雑談励行」を勧めていました。こうした社員同士の雑談や交流によって、自然と、社員間でリスキリングや勉強に関する情報が共有され、リスキリングを理解し前向きに進めることにつながったのかもしれません。社員のやる気が高まったのは、やはり「結果」です。リスキリングにより学んだスキルを活用して、社員が新RPAを導入活用し、業務時間が短縮されたことが実感として分かると、「このスキルを学ぶと、こんなに便利になる。」と、リスキリングが自分ごとになり、浸透も早まりました。
Q5 今後の展開について教えてください。
今はDX推進に力を入れていますが、社外研修やWEB研修など学ぶ機会を設けたことにより、SNSの研修、財務の健全化や商品開発など、すでに私の手を離れ、社員それぞれが自由に学ぶスタイルに移行しつつあります。会社が目指す「ひとときのここちよさをすべてのひとに」というパーパスに合えば、何を学んでもかまいません。「楽しくなければ仕事じゃない」という思いを持って「あなたの能力を活かしてほしい」と伝えています。私自身は、3年前に自社で開発した広島県産のレモンを使ったハンドクリーム「おとなレモン」を原材料から作るという夢を叶えるため、農業についてリスキリングを実践中です。その姿を社員に見せ、私を含めた従業員全員でリスキリングを実践することで「企業変革」を実現し、賃金20%UPを目指していきたいと思っています。
シンワ株式会社が実践しているリスキリングの取組を、県が示しているリスキリングの取組手順のどこに該当するか整理しました。自社の取組の参考にしてください。
STEP1 リスキリングの方針を決定する |
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シンワ(株)の具体的な取組 |
STEP2 リスキリングのための環境を整備する |
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シンワ(株)の具体的な取組 |
STEP3 知識・スキルの習得機会を提供する |
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シンワ(株)の具体的な取組 |
STEP4 習得した知識・スキルを業務に活かせるよう、評価・処遇の見直しを行う |
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シンワ(株)の具体的な取組 |
取組手順以外の重要ポイント |
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シンワ(株)の具体的な取組 |