広島県では、リスキリングとは
「外部環境の変化(DX等)による新たな業務需要の拡大と減少に対応して、企業等の経営戦略や人材戦略のもと、企業の主導によって、従業員が今後の新たな業務などで必要となる知識やスキルを習得し、活用(業務を創造・高度化)すること」
と定義しています。
このリスキリングがなぜ必要と言われているのか、またそのメリットを紹介します。
近年のデジタル技術の進展や、新型コロナウイルスの影響による働き方の多様化といった、産業構造や経営環境を根本から変えてしまうような状態が急速に進んでいます。
こうした環境下において、県内産業においても、戦略転換や構造改革など、企業単位で対応や変化が必要になってきています。
皆様の職場でも、例えば生産現場の自動化や、ECサイト、RPA、オンライン営業ツールなどを検討、導入する機会が増えてきているのではないでしょうか。
このように戦略や業態などが変化する動きの中では、その新たな業務や職種に順応できる人材の確保が重要になってきます。その手法の選択肢としては、外部人材の登用と社内人材の育成が考えられます。
外部人材の登用については、デジタル人材で見られるように、昨今の慢性的な人材不足が顕著となっている労働市場の中では、希望する人材の獲得が難航することも想定され、取組開始に支障が生じる恐れもあります。
そのようなリスクを回避する手段として、社内人材の育成により新たなスキルや知識を習得していくこと、いわゆるリスキリングが注目されています。
企業の変革が求められる中、リスキリングには、自社の将来の発展的持続に繋がる投資として考えるべき、以下のようなメリットがあります。
個人の生産性の向上やスキルアップによる更なる業務効率化が期待でき、既存の人材を今まで以上に有効活用することができます。
従業員が新しいスキルや知識、考え方を習得することで、従来にはなかったアイデアが社内から生まれやすくなります。
これまで社内で活躍していた人材の育成であるため、既存の従業員が今までに作り上げてきた文化を継承でき、自社の強みや優位性を生かした戦略を立てることができます。
新規人材を外部から採用するには採用時や企業文化を理解するまでに必要なコストが大きく嵩みがちですが、既存の社内人材を活用することで、そのようなコストを削減できます。
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