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令和元年度「親プロ」講座の様子 「県立西城紫水高等学校(第3回)」

教材:31 あなたならどうする,どう考える?~親として,地域の一員として~

期日/場所

令和元年11月7日(木) 13:20~15:10/県立西城紫水高等学校

実施機関・団体等/参加者数

県立西城紫水高等学校/1年生 30名

講師(ファシリテーター)

青木 ルリ子,徳岡 千鶴

講座の様子

 県立西城紫水高等学校の家庭科の時間に「親プロ」講座が実施されました。今回の「親プロ」講座は,全3回実施の内の3回目でした。最終回となる今回は,1・2回目とは異なるファシリテーターが担当しました。講座開始前に,生徒は教室入口の机上にある「一期一会」と書かれたしおりを手にとって,自分の席に着きました。このしおりはファシリテーター自作のもので,グループ分けのクジにもなっていました。教科担当の先生から「今まで2回講座を実施し,いろいろなことを考えてきました。この時間も楽しく考えるようにしてください」と話がありました。そして,教頭先生からはファシリテーターの紹介があり,講座が始まりました。
 まず,ファシリテーターから「地域について考える時間にしてください」と話があり,アイスブレイクで「後出しジャンケン」を行いました。生徒はファシリテーターが出すジャンケンに合わせて後出しで勝ったり,負けたりしながら和やかな雰囲気になりました。3回目ということもあり,生徒には早い段階で笑顔が見られました。
 次に,生徒はグループに分かれ,ファシリテーターが3つの約束を確認し,ワークシートへ入っていきました。
 ファシリテーターがワークシートにある「あたたかな気持ち」について取り上げ,生徒に「寒いとき,丸めた手に『ハァー』と息を優しく吹きかけるように地域の子供たちに声をかけてほしい」という話をしました。
 今回のエピソードでは生徒がイメージしやすいように西城保健福祉総合センター『しあわせ館』の食堂に来た生徒が遭遇した場面とし,生徒にとって身近な地元の施設を設定する工夫がされていました。そこで親たちが夢中でおしゃべりする中,子供が走り回っており,とうとうおじさんにぶつかって叱られてしまいます。
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 「あなたはこのような場面に出会った時,どのようなことを思ったり感じたりしますか」の問いについて,自分の考えをグループ内で交流しました。そして,「もしもあなたがこの場にいたら,どうすると思いますか。それはなぜですか」の問いについて,「注意できない」,「その場から離れる」などの意見がありました。「もしもあなたがこの親の立場だったら,どうすると思いますか」の問いについて,「子供に注意し一緒に謝る」などの意見がありました。安心して話し合う雰囲気があり,笑顔も多く見られました。
 グラフから子育てに不安がある保護者が多いことや地域の人から支えてもらうと心強いことなどを確認し,地域にある子育て支援の施設や行われている事業等が紹介されました。
 最後の問い「あなたが将来大人になったとき,親としてあるいは地域社会の一員として,どのように子供や親に関わっていきたいですか」では,「子供のことを一番に考えていきたい」,「子供の見本になれる大人にならないといけない」,「いけないことはいけないと注意できる大人になりたい」などという意見がありました。また,他にも日常生活での出来事を振り返る意見もあり,自分たちの身の回りにも起こりうることだと認識を深めていました。
 振り返りの後は,ファシリテーターと生徒が絵本を一緒に読みました。最後に,配付されたしおりに書かれた「一期一会」は今この瞬間を共有した時間と出会いを大切にしてほしいことを伝え,講座が終わりました。
 生徒たちがこれから親や地域の一員としてどのような大人になるかを考える良い機会になりました。
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生徒の声

・子供の見本になれる大人になりたいと思いました。
・親や地域の大人として子供のことを一番に考えたいと思いました。
・子供が間違ったことをしたときには謝れるように育てていきたいと思いました。

先生の声

・活動グループ内の意見交換が活発に行うことができていたので,充実した講座となりました。
・生徒に地域の人に見られているという意識が生まれ,真剣に意見交換する様子が見られました。

ファシリテーターの声

・「地域社会の一員として」考えるきっかけ作りになったと思います。将来,子供とどのように関わればよいか考えるきっかけになったのではないかと思います。
・生徒には大人では気づかない視点があるため,教材や展開案を作成する際,生徒の目線に立つことが大切だと思いました。


ワークシート(教材31) (Wordファイル)(5.1MB)
展開案(教材31) (Wordファイル)(67KB)

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