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広島県社会教育委員研修会 平成22年度の報告

開催要項はこちら(PDF113KB)

1 目  的広島県内の社会教育委員が一堂に会し,研修の場を共有することによって,相互の連携を深め,もって広島県の社会教育の振興充実に資する。  
2 主  催広島県社会教育委員連絡協議会   
3 共  催広島県教育委員会(主管 広島県立生涯学習センター) 
4 期  日 平成22年6月1日(火曜日)午後1時~午後4時40分  
5 場  所安芸府中生涯学習センター くすのきプラザ(安芸郡府中町本町一丁目10番15号)  
6 参加者広島県内各市町社会教育委員104人,教育委員会事務局職員等85人 計189人  
7 講 演 

「社会教育行政推進における社会教育委員の役割」

講師文部科学省生涯学習政策局社会教育官
 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター長服部 英二

講演の様子 

【主な内容】
○家庭教育,学校教育,社会教育をバランスよく行う必要があるが,まだまだ学校教育中心の考えが根強い。生涯学習社会の中での社会教育は,学校教育とは違った役割がある。社会教育費の下降傾向にもかかわらず公民館における学級・講座の受講者数などは増加しており,「社会のために役立ちたい」と考えている人の割合も増加している。

○社会教育行政の現状と課題として,生涯学習と社会教育の概念があいまいであることや,学校教育と比べて基盤が弱い上に,近年社会教育関係職員が減少していることなど,「社会教育行政そのものの脆弱さ」が挙げられる。また啓もう的なイメージ,施設中心主義(ハコモノ中心でソフトの部分が弱い),学校教育の補完的な役割など,現状では,「社会教育行政にまつわる『負』のイメージの残存」などもある。

○社会教育委員の方々には,「今こそ社会教育の出番」との確信を持った「大所高所からの助言」や,地域住民の意思を行政にどう反映させていくか,どう地域の関係機関などを結びつけていくかという「地域のパイプ役」「推進役」,社会教育の意義や面白さを,教育関係者だけでなく広く多くの人々に知らせていく「社会への情報発信」の要としての役割などを期待したい。 

8 分科会

第1分科会 「家庭教育支援

事例発表尾道市向東地区家庭教育支援チーム“親ぢから” 代表緒方 恵理子
尾道市教育委員会教育総務部生涯学習課専門員萬所 眞

助言者  安田女子短期大学教授橋本 信子  

【主な内容】
○広島県の家庭教育支援の取組の状況について
○尾道市家庭教育推進事業について
○向東地区家庭教育支援チーム“親ぢから”の活動報告について

【助言者のまとめ】
○家庭教育の低下の背景には,「核家族化」「少子化」「女性の社会への進出」「一人親家庭の増加」「家庭を取り巻く環境の変化」「子どもの生活環境の変化」などがある。地域を広く捉え,ともに過ごす時間や,学びや憩いとなる居場所づくりなど,地域全体で支援することが必要である。 

分科会の様子 

第2分科会 「学校支援と放課後対策」

事例発表東広島市教育委員会学校教育部青少年育成課長脇坂 治海
東広島市教育委員会生涯学習部生涯学習課社会教育指導員古玉 菊江

助言者  広島大学大学院教育学研究科教授林 孝  

【主な内容】
○子どもを取り巻く状況と学校支援・放課後対策の意義について
○広島県教育委員会の取組について
○東広島市における学校支援・放課後対策の取組について

【助言者のまとめ】
○東広島市の取組がそのまま各市町の取組にはならない。自分の市町がどういう課題を抱えているか,その中で何ができるか。学校が困っていることは何か,何をしたら喜ばれるか。子どもたちに焦点を当てて,市町の強みは何か,こういうことだったらできるというものを考えていく。

○子どもの成長にとって人との関わりは重要である。子どもたちが地域の人たちとの関わり方を知る。学校支援・放課後対策はそのきっかけとなることを期待されている。 

分科会の様子 

第3分科会 「公民館振興」

事例発表竹原市立忠海公民館長竹本 英子

助言者  広島県立生涯学習センター生涯学習推進マネージャー葛原 生子
  広島県公民館連合会事務局長砂堀 正治 

【主な内容】
○広島県における公民館の現状について
○忠海公民館の取組「異世代交流を通して育まれる子育て支援活動」について

【助言者のまとめ】
○忠海公民館は,地域の学びの拠点としての公民館の原点と,これから求められている公民館の方向性の両方を踏まえて事業を展開している。
(1)生涯学習は地域の総資源の総活用である。利用者の理解を得て,施設のメンテナンスや管理面をうまくコーディネートしている。
(2)すべての事業のもとに地域の教育力がある。地域の資源をうまく組み合わせ,地域住民のニーズに合わせながら事業を行っている。
(3)知の循環型社会の仕組みができている。学んだ成果を生かすことができる社会づくりが仕組まれている。  

分科会の様子 
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