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放課後児童クラブ指導員・放課後子ども教室安全管理員等研修会 平成20年度の報告

 期日

 平成20年6月25日(水曜日) 会場:広島県国民健康保険会館(西部会場)

会場

 平成20年7月 4日(金曜日) 会場:福山市西部市民センター(東部会場)

日程

 9時30分~10時00分 開会行事
・あいさつ(日程説明・事務連絡)
・行政説明:「放課後児童対策の概要」など 
  広島県こども家庭課 白木 正昭 

10時00分~11時00分 講義1:「学校化する社会と地域・家庭教育」 講師:広島大学 浦 光博

11時10分~12時10分 講義2:(西部会場)「こどものこころの発達と発達障害について」 
  講師:広島こども家庭センター 宇都宮 千賀子
 (東部会場)「こどものこころの発達」
 講師:福山こども家庭センター 小畑 浩示

13時10分~14時30分 講義3・実技:「さあ大変!でも大丈夫!~とっさの手当てが命を守る~」 
講師:日本赤十字社広島県支部 阿部 直美

14時45分~15時30分 意見交換

15時30分~15時40分 閉会(アンケート記入)

概要 

  県内各市町から放課後子ども教室安全管理員・学習アドバイザー,放課後児童クラブ指導員,各市町担当者等196人の皆様の参加をいただきました。
 午前は,はじめに「放課後児童対策の概要」などと題して,広島県こども家庭課 白木より行政説明を行いました。少子化の現状,少子化対策の取り組み,放課後子どもプラン,放課後児童クラブガイドライン,児童虐待防止対策等を主な内容として説明しました。
 講義1では,広島大学大学院総合科学研究科教授浦光博先生に「学校化する社会と地域・家庭教育」と題して,講義をしていただきました。現代社会の問題を学校化した社会と慢心と諦めが同居する子どもたちから明らかにされ,地域社会・家庭の役割,必要性,重要性等について具体的な事例を交えながら,わかりやすくお話をしていただきました。
 講義2では,西部会場は広島県広島こども家庭センター 宇都宮千賀子主任専門員に「こどものこころの発達と発達障害について」,東部会場は広島県福山こども家庭センター 小畑浩示課長に「こどものこころの発達」と題して,講義をしていただきました。いずれも,乳幼児~幼児期~学童期のこどもの心の発達と発達障害児の障害の状況に合わせた配慮の仕方や,ほめることの大切さなどわかりやすく教えていただきました。
 午後からの講義3では,日本赤十字社広島県支部救急法指導員・幼児安全法指導員の阿部直美さんに「さあ大変!でも大丈夫!~とっさの手当てが命を守る~」と題して,講義と実技をしていただきました。事故防止が一番だが,鼻血・けがの止血法,蜂に刺されたとき等身近に起こりうる事故に対しての応急処置や心肺蘇生,AEDの実演をユーモアを交え,わかりやすく教えていただきました。
 最後の意見交換では,遊び・学習指導における課題等,児童クラブ・子ども教室連携事例についてグループに分かれて,意見交換していただきました。時間が少ない中,熱心に意見交換していただきました。

行政説明の様子(東部) 講義1の様子(東部)
行政説明の様子(東部) 講義1の様子(東部)

講義2の様子(西部)  講義2の様子(東部) 
講義2の様子(西部)講義2の様子(東部) 

実技の様子(西部)  意見交換前のアイスブレイク(西部)
実技の様子(西部) 意見交換前のアイスブレイク(西部) 

アンケート結果から

回収率 162/196(83%)○ 参加人数196人(西部会場100人 東部会場96人)
○ 所属等 安全管理員・学習アドバイザー…38人 放課後児童クラブ指導員…102人 
 児童館職員・市町担当者等…56人 

 研修会終了後,参加者の皆さんから研修会の感想などについてアンケートをいただきましたので,その概要をご紹介します。具体的な実践事例を盛り込んだ,より実践的な研修の要望があるので,今後の研修会にも取り入れていくことができればと考えております。

1 アンケートの回答状況

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2 回答内容

 (質問1)行政説明は参考になりましたか 

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 □ 主な感想

 ・行政からの説明であり、現状がよく理解できました。
 ・放課後は子どもが自由に遊んでいます。安心・安全の重要性がよくわかりました。
 ・変動している社会や、小子化、虐待等について、とても勉強になった。
 ・資料がわかりやすく,読み返してもわかりやすかった。
 ・楽しい言葉も交えられ,行政に対して認識新たにしました。
 ・少し早かったが,全体的に良くわかった。
 ・もう少し時間をとって聞きたい内容だった。
 ・早口でマイクのせいもあり少し聞きづらかった。
 ・支援がなくなるのが不安。
 ・児童虐待を防止するためにも日々の子どもたちの様子をしっかり見ていく事が重要であると感じました。
 ・わかりやすい資料で説明していただき良かったです。
 ・放課後児童クラブについての国の動きなども教えていただいた。
 ・児童クラブと放課後子ども教室の違いが良くわかった。
 ・県,市,町と自分との関係で子どもがいかに安全でいられるか考えさせられた。
 ・知ろうとしない保護者もいるので,広くみんなに正確に理解して欲しい。
 ・早口だったので十分理解できなかった。
 ・放課後子ども教室についてもっと聞きたかった。

 (質問2)講義1は参考になりましたか

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□ 主な感想

 ・学校と家庭、地域が連携する事の大切さが分かりました。
 ・子どもたちに生きる力をつけることが第一。それには、家庭と地域の力が必要であることを強く認識しました。
 ・子どもたちが輝ける場としての放課後児童クラブ、児童館を作っていきたいと思います。
 ・慢心とあきらめが同居する今の子どもを理解するのに参考になった。
 ・学校と地域,家庭の今後の役割分担の考え方も参考になった。
 ・地域の果たす役割についての意義が理論的に良くわかった。学校化する社会と地域が何をすればという内容が具体的であった。
 ・若者や子どもの未来をとにかく明るいものにしたい。
 ・学問的だったが,とても身近に感じる講義でした。
 ・今までと違った角度からのものの見方は目からウロコで,特に免疫力をつけるという点は大いに共感した。
 ・家庭教育の大切さ重大さがわかった。
 ・家庭、地域、学校の連携をしつかりととっていく必要性を感じた。
 ・社会の変化の中で生きていく力を育てる重要な時期は、特に地域力が非常に重要であることが分かりました。その一助になるよう務めていこうと思います。
 ・たくましく生きる力は学校や地域、家庭が手を取り合っていかないといけないと強く感じました。
 ・地域社会の役割や今後の大人たちの役割についても改めて考えさせられた。
 ・もっと時間が欲しいくらい良い内容だった。
 ・子どもの価値を決めるのは学校の成績だけではなく,いろいろあるということを再認識した。甘やかすと甘えさせるの違いが聞けなかったのが残念。
 ・大切な内容であった。他の管理員にも聞いてもらいたい内容だった。
 ・家庭と地域の関係がいかに大切か,また,親のあり方の変化が大き過ぎると思った。
 ・かつては家庭や地域で育てていた教育力が不足し,また,努力して取り戻さなくてはいけない時機に来ていると実感した。
 ・改めて仕事の重要性を痛感した。子どもたちが考え,行動する力を少しでも方向付けできればと思った。
 ・学校,地域,家庭で自立的な取組みを尊重しながら,たくましくなっていく力をつけていってもらいたい。
 ・是非,学校等へ来ていただいて広く伝えてもらいたい。再度,この講義を深く勉強したい。
 ・現在,私の思っていたことに対しての助言ともいえる内容だった。

(質問3)講義2は参考になりましたか

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 □ 主な感想

 ・広範性発達障害児への接し方など非常に参考になりました。
 ・私たちにわかりやすく、具体的に話をしていただきありがとうございます。
 ・子どもの心の発達や発達障害児への関わり方など、非常に勉強になりました。
 ・子育てのポイントが納得。(子どもの発達とからめて話され興味深かった。)
 ・自分の子育て経験で感じていても忘れかけていたことが多かったので,改めて確認できた。
 ・今からの子どもへの対処に役立てられそうだ。
 ・ほめ育てが何より子どもの成長を伸ばすのだと思った。
 ・大変参考になった。
 ・多動、Ad・Hdの話がきけて、参考になりました。
 ・クラブには発達障害児もおり、今後の参考になりました。
 ・発達障害児の障害の状況などに合わせた配慮の仕方や、無理やりにしないこと、ほめてあげることなどの大切さを教えていただきありがとうございました。
 ・自分が手がけている問題と一致していて関心を持って聞いた。
 ・時間があればもっと良かったが,わかりやすかった。
 ・子どもの接し方に役立ちます。
 ・とても興味深い内容であったが,後半をじっくりわかるように時間をかけて聞きたかった。
 ・障害にもいろいろあり,ある年までの見分けが必要だとわかった。

(質問4)講義3・実技は参考になりましたか

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 □ 主な感想

 ・日常で起こるケガの手当ての方法や心肺蘇生法など、とても勉強になりました。
 ・AEDの使い方を勉強したかったので、非常にためになりました。
 ・傷等の手当ての仕方、救命処置の実技ができ、とても勉強になりました。
 ・実践的で大変参考になった。
 ・わかりやすい説明だった。実技も初めてでしたが,まよわずできた。
 ・何度か実習しましたが,何度やっても初めての気がする。少しずつ身につけたい。
 ・鼻血,すり傷,虫さされ等の応急手当が早速役立つと思う。
 ・止血がとても勉強になった。
 ・実演を入れての講義,身についた。
 ・わかっているようで知らないことが良くわかり参考になった。
 ・けが、事故が起こらないようにふだんからの予防が非常に大事であると感じました。
 ・日々の生活の中で救急の時、すぐに役立つ実践を学習でき、非常に良かったです。
 ・正しい処置の仕方が学べて良かったです。
 ・安全管理員として今後の活動にいかしたい。
 ・とてもわかりやすい説明で気になっていることを中心に進めてくださったので,実践に役立つ研修だった。
 ・大人と子どもの処置の仕方が違うことが参考になった。
 ・講義だけでなく実技がわかりやすかった。質問にも快く答えてくださり良かった。
 ・少し自信がついた。的確に教えていただけたので楽しく勉強できた。

(質問5)意見交換は参考になりましたか

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 □ 主な感想 

 ・他の地域の児童館、放課後児童クラブの活動内容などについて情報交換、意見交換ができ、非常に参考になりました。
 ・それぞれの放課後児童クラブで、いろいろ条件が異なり、工夫や苦労の中で皆さん頑張っておられることがよく分かりました。
 ・これからも放課後児童クラブと放課後子ども教室の交流の機会を設定していただければと思います。非常に参考になりました。
 ・放課後児童クラブでの苦労話が参考になった。やはり,安全・安心が一番。
 ・具体的な日々の実践は参考になった。
 ・親の力を学び合う学習会をしてほしい。
 ・児童クラブと放課後子ども教室との意見の出し方の難しいところがあった。
 ・規模が違うと悩みがまったく違うので,グループわけを考えたほうが良い。
 ・他の市町、放課後児童クラブ、放課後子ども教室の様子がわかり良かったです。
 ・いろいろな地域の方の話が聞けて参考になりました。
 ・他の放課後児童クラブの話が聞けて良かったです。
 ・各地域の様子が良くわかり,同じ課題があったりされていることが参考になったりした。
 ・各教室の指導者の子どもたちに対する対応度がしっかりしている。
 ・いろいろな方と話ができて良かったが,時間が短かった。もっと話が聞きたかった。

(質問6) 今後,開催してほしい講座,テーマ,御要望等ありましたらお書きください。

 □ 主な感想 

 ・人の生命に関することなので、実技の話はもう少し聞きたかったです。
 ・浦教授の話を是非、また聞きたいです。
 ・研修の時期が夏休み前でとてもよかったです。
 ・いろいろなテーマが盛りだくさんでしたが、もう少し時間がほしかったです。
 ・発達障害に関する講義は、更に続けてほしい。
 ・各クラブの意見を聞ける場がほしい。
 ・「遊びについて」や「保護者の対応」をテーマとした研修を開催してほしい。
 ・「大勢の子ども達に対しての関わり方・対応の仕方」などをテーマとした研修を開催してほしい。
 ・他のクラブの「夏休みなどの活動内容」、「カリュキュラム」について知りたい
 ・実技の応急手当は続けて開催してもらいたい。
 ・もう少し時間があればよかったです。
 ・1つの講座をもう少し掘り下げてやってもらいたい。
 ・中味が多すぎて時間が不足。2日間に分けて実施してもよいのではと思いました。
 ・軽度の発達障害児への接し方について教えてもらいたい。
 ・意見交換・交流時間は長いほうがいいです。
 ・午前の部は12時に終わる時間設定を希望します。
 ・親との接し方について聞きたい。(モンスターペアレントなど)
 ・夏休み中にできる工作など。
 ・集団の中での躾のありよう。
 ・意見交換会・交流会は今後とも続けてほしい。
 ・テーマがいろいろありすぎ、全体的に中途半端に感じました。
 ・今後も発達障害の講座を続けてほしい。
 ・障害児との関わり方を今後も教えてほしい。
 ・遊びや製作などをテーマとした講座を開催してほしい。
 ・応急手当の続きをお願いします。
 ・活動に直結する内容(工作,集団遊び等)
 ・子どもの心の発達(十分時間をとって)

 まとめ

○参加人数は西部会場100人,東部会場96人だった。会場を西部と東部で分けて開催したことで,会場も近くなり参加人数が多かったと考えられる。

○ 講義1は,地域や家庭での役割の大切など具体的な事例を交えてのわかりやすい内容で大いに参考になるといった感想が多くあった。

○午後の実技は,日ごろ起こりうる事故等の応急処置で大変役に立ち,実際に体験できとても参考になったという感想が多くあった。しかし,命に関わる大切な内容なので,もう少し時間が欲しいという意見もあった。

○研修内容を少し欲張りすぎたため,それぞれ時間が不足した。特に,意見交換の時間が十分とれなかった。

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