所在地 | 広島市佐伯区楽々園4-6-19 |
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URL | http://www.fuji-nt.co.jp |
業務内容 | 廃棄物処理、環境分析調査、ビルメンテナンス、建築設備工事など |
従業員数 | 160名 |
(2024年12月時点)
富士企業株式会社(広島市佐伯区)
廃棄物処理、環境分析調査、ビルメンテナンス、建築設備工事など、地域社会の環境保全や向上に貢献する事業を展開しています。
従業員160名のうち、これまで8名(2025.1月現在)の男性職員が育児休業を取得しています。
取材に答えてくれたのは...
代表取締役 眞継 昭(まつぐ あきら)さん
2020年に代表取締役社長に就任し、従業員が働きやすい職場環境の整備を進めています。
従業員ができるだけ働きやすい環境を整備していきたいという想いがあり、2007年から男性育児休業制度を導入しましたが、当初は社内から取得を希望する声は挙がりませんでした。
その後、2021年ごろから男性育児休業取得を社内の取組目標に設定し、対象の従業員に積極的に声を掛けるようにしたところ、3年間で8名が育児休業を取得しました。
2022年以降は、対象者全員が取得しています。取得期間はバラバラですが、最近は1カ月間取得するケースが最も多いです。
当社の主要な事業の一つである廃棄物処理は、社会に欠かせないインフラ事業です。
業務がストップしてしまうリスクを回避するために、従業員が複数の業務をこなせるようにする「多能工化」を推し進めてきました。
フレキシブルに働ける人材が育ち、部署内の誰が休んでもフォローできる体制が整ったことで、育児休業もスムーズに取得できるようになったと考えています。
さらに、各部門長が毎月1回集まる「CSR推進会議」を開催しており、その中で男性育児休業取得状況の確認や対象者へ働きかけを行う大切さを伝え、管理職側から「育児休業を取るのが当たり前」という意識改革を行っています。
取得者本人が「仲間へ負担をかけるのではないか」と思ったり、直属の上司が「休まれると困る」と考えたりするのを、どう軽減させるかが課題でした。
対応策として、「誰かが休んでも対応できるための従業員の増員」や、「管理職からの対象者への取得に向けた後押し」を行っています。
また、金銭面の不安を感じている従業員もいたので、総務部で給与や育児休業給付金の試算を行い、一人ひとりに丁寧に説明することで取得による金銭面の不安の払拭に努めました。
男性育児休業取得促進を筆頭に、残業の削減や有給休暇の取得促進を図ったことで、従業員から「仕事と家庭の両立ができる働きやすい会社」という声が届いています。
また、「子育てに積極的に取り組める環境」という理由で当社に就職したという従業員もおり、採用面での効果も感じています。
業務の面では、互いの仕事をカバーし合うことで、会社全体で頑張ろうという一体感も生まれました。
\私も育児休業を活用しました!/
環境事業部 田村 浩平(たむら こうへい)さん
2023年に子どもが生まれた際に、育児休業を取得しました。
仕事の面で先輩や同僚に迷惑をかけないか不安に感じていたのですが、「心配せんでええよ」と快く送り出してもらいました。
休業中の収入については、総務部から詳しく説明してもらい、安心したことを覚えています。
育児休業中は、妻から「私の負担が減って助かった」ととても感謝されました。
復帰後は、家族が増えたことが励みとなり、今まで以上に仕事に打ち込めています。
(取材日 2024年12月)