所在地 | 広島市西区南観音八丁目10番28号 |
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URL | https://jizoku-mirai.com/ |
業務内容 | 建物のメンテナンスや改修工事、設備管理や点検業務、警備業務、消毒業務、農業生産者に向けたシステム開発など |
従業員数 | 従業員335名(パート含む) |
2024年11月時点
持続未来株式会社(広島市西区)
1958年に建物の清掃業務からスタート、現在は建物のメンテナンスや改修工事、設備管理や点検業務、警備業務、消毒業務、農業生産者に向けたシステム開発などを行っています。
従業員335名(パート含む)のうち、これまで2名の男性従業員が育児休業を取得しています。
取材に答えてくれたのは...
管理部部長 山本 友也(やまもと ともや)さん
人事管理関係の責任者。自治体からの情報提供を受け、社内の制度を整備してきた中心人物です。
多様な人たちが楽しく働くことができる会社を目指しています。
弊社では、「多様な人たちが働いて楽しい」をグループ理念として掲げており、これまで高齢者や障害者、外国人労働者の雇用に積極的に取り組んできました。
もともと対象である若手の従業員数が少なかったこともあり、育児休業を男性が取得することについては、それほど積極的に取り組んでいませんでした。
しかし、世代交代により、今後、子育て世代の従業員が増えてくることが予想されており、当たり前に男性も育児休業を取れるような環境を整えようと、社内でさまざまな施策を実施しました。
男性育児休業制度自体は2008年ごろから導入していましたが、実際に育児休業を取得した男性従業員は、2012年ごろに1名いただけで、その後長く取得者は出ていませんでした。
就業規則に記載があっても、男性従業員自身が育児休業を取得できるという認識が薄く、いかに周知させるかという課題を感じていました。
まずは、広報活動に力を入れました。
社内報やビジネスチャットツールを活用してトップからのメッセージを展開し、定期的に育児休業の情報を提供していきました。
さらに、対象者と直属の上司に管理部から直接声を掛け、制度についてできるだけわかりやすく説明することを心掛けました。
育児休業取得推進に取り組む前から、会社として行ってきた業務改革が、結果として取得促進につながったこともあります。
ひとつは、業務における「多能工化」の推進です。一人で複数の業務や工程をこなせるスキルを持った人材を育てるため、日頃からさまざまな現場を経験してもらい、各現場の業務内容への理解を進めることで、カバーできる業務範囲が増え、育児休業で長期間現場を離れる従業員がいても、問題なく対応できるようになりました。
もうひとつは、清掃の現場での、自動で清掃を行うロボットの導入です。「省力化」を進めたことが、育児休業の取りやすさにつながったのではないかと感じています。
弊社では、現場で人員不足が起きないように、各部署に多めに人員を配置しています。有給休暇も取りやすく、互いの業務をフォローしやすい環境があったことも、育児休業取得促進の追い風になっています。
育児休業取得適齢期の従業員の多くが、社内での管理業務にも従事しています。
自身の業務だけでなく、従業員の管理に時間を割いており、「自分が率先してやらないと現場を回せない」という心理的な障壁が存在しています。
そこを会社がどのようにサポートしていくのかが、今後の課題です。
清掃ロボットの導入などにより働く環境が改善され、近年、若手従業員の入社が増加しています。
男性育児休業の取得が進めば、今後、入社を考えている方に対して、さらに働きやすい職場の事例としてアピールできるのではないかと期待しています。
弊社は、グループ理念にあるように、年齢も、性別も、国籍も、多様な従業員が楽しく働ける場を築くことを目標にしています。
今後は、さまざまな従業員の意見を聞きながら、時短勤務や在宅勤務を活用し、柔軟に働くことができる勤務体系の構築を目指していきます。
クリーン事業部 大石 一翔(おおいし いっしょう)さん
2023年に娘が生まれた時と、1歳になる直前に、あわせて1カ月間の育児休業を取得しました。
社内では久しぶりの男性育児休業の取得だったのですが、引き継ぎ事項の説明をしっかり行い、取得中も電話やビジネスチャットツールで連絡を取り合うことができたので、不安なく休むことができました。
育児休業を取ったことで自信を持って子育てに臨めるようになり、妻も喜んでくれています。
(取材日 2024年11月)