男子バレーボールチーム｢JTサンダーズ広島｣

1931年ごろに創立し、現在の国内リーグ『V.LEAGUEDIVISION1』の前身である日本リーグに男子チームとして唯一、1967年開催の第1回目から出場を続ける｢JTサンダーズ広島｣。誇るべき歴史と伝統のもと、リーグ優勝はもちろん黒鷲旗や天皇杯でも優勝するなど、その確かな実力で活躍し続けています。今シーズンはラウル・ロサノ新監督を迎え、新たなチーム体制で始動しました。チーム主将で日本代表経験も豊富な小野寺太志選手や、副主将の井上慎一朗選手、広島出身の合田心平選手や井上航選手をはじめとした計19名の選手が一丸となり、日本一を目指して闘います。

バレーボール観戦の魅力は、何と言っても高さとパワーです。スパイクやブロックの高さ、力強いジャンプサーブ、ボールの打ち込まれる勢いやコートへと叩きつけられたときの音など、その迫力は試合会場でコートに近い距離から観てこそより強く感じられるもの。広島県内では例年、本拠地である広島グリーンアリーナのほか東広島市や呉市、福山市など各地で試合が開催されるため、リーグが行われる秋～春先はぜひ会場へ足を運んでみてください。リーグ開幕戦へ向けて準備を行うチームから、今回は副主将の井上慎一朗選手を紹介します。

イチオシ選手INTERVIEW

チームのプラスになるプレーで勝利を目指す

個人的に昨シーズンは、自分の中で準備しているつもりでもいざ試合に出たときには足りていない部分があったりとなかなかチャンスを掴むことができず、課題の残るシーズンでした。だからこそ、今シーズンは新しい監督を迎えて環境が変わり、全員フラットな状態からのスタートになったので、しっかりとアピールして試合に出られるチャンスを掴んでいくという気持ちを持って日々トレーニングや練習に取り組んでいます。

監督からフォームについて指摘をもらい、今季はフォーム変更に挑戦しています。ここまで根本的に変えるのは初めてですが、昨シーズンの結果を経て自分としても新しいことをどんどん取り入れたいと思ってチャレンジすることができました。今はまだ調整段階ですが、サーブのスピードが上がるなど変化を確実に感じているので、リーグの開幕までにより精度を高めていきたいと思います。

チームとしては攻撃力の強化に重点を置いて、コンビネーションなどを磨いてきました。試合を闘うための共通の意識を、選手間でしっかりと浸透させることができていると感じています。リーグが始まると長丁場になるので、自分がスタメンで試合に出ることを目標にすると同時に、どんなタイミングで出たとしてもチームのプラスになるプレーをして勝利を目指していきたいです。

今季の開幕は広島から、重要な一戦をその目に

戦前から活動するスポーツチームとしての長い歴史とともに、広島の街とも深くつながるJTサンダーズ広島。シーズンオフにはバレーボール教室などの地元密着型の活動も熱心に行っています。各地で出会う参加者や試合会場で届けられるファンの声がプレーの大きな後押しになるといい、｢今は声が出せない応援ではありますが、それでも応援の気持ちがしっかりと伝わってきます。今季の開幕戦は広島グリーンアリーナで行われるのですが、開幕戦が広島であるのは僕自身も初めての経験ですし、やっぱりホームは特別です｣と井上選手。開幕ならではの高揚感やプレーの臨場感と併せて、シーズンの行方を占う重要な一戦をぜひ客席で応援してみてください。

広島横断型スポーツ応援プロジェクトTeam WISH