本田あやさん

元気・美味しい・暮らしやすい、広島 みんなで創る「ひろしまブランド」

「元気・美味しい・暮らしやすい」

そんな広島をみんなで創る取り組み「ひろしまブランド」。今号のテーマは「暮らしやすい」。広島の暮らしやすい魅力とは…!

"暮らしやすい"ひろしま INTERVIEW

デスクにいる本田さん

本田 あや さん (デザイナー・イラストレーター)

1985年、三原市生まれ。2020年、東京からUターン移住。大手企業や有名アーティストの雑貨をデザインしていた経験を活かし、三原の名所や名物をモチーフにしたオリジナルの雑貨ブランド〈みはらモノトコ〉を設立。企画からデザイン、運営まで手掛ける。移住希望者の相談を受け付ける地域コーディネーターとしても活躍中。

都会と自然の両方を満喫でき、仕事も充実する場所

三原市の風景

広島県はほどよく都会で、海や山などの自然が身近にあるところが魅力。休日は県内の滝めぐりをして癒やされています。私が住んでいる三原市は飛行機、新幹線、船など交通手段が充実していて便利な街。今は東京の取引先とリモートで仕事をしつつ、三原の良さを伝える雑貨ブランドの運営や、地元企業などからロゴやチラシなどのデザインを請け負っています。働きやすさは、暮らしやすさに直結すると感じますね。

海を眺めながら暮らせる移住先を探して

本田さんの作業風景

地元高校を卒業した後は進学で大阪に3年間、就職で東京に13年間住んでいました。30歳を過ぎた頃から、人が多くてお金もかかる東京生活に疲れてきたこともあり、移住を考え始めました。すでにフリーランスのデザイナーとして6年ほどキャリアを積んでいたので、パソコンとネット環境さえあればどこでも仕事できるんじゃないかとも思ったんです。

海のそばで暮らしたいという願望から、最初は関東の海沿いエリアで物件を探していました。けれどそのうち、私が求めているのは穏やかでやさしい瀬戸内海なんだと気付いたんです。そこで広島県内で移住先を探そうと思い、都内にある移住相談窓口に通い始めました。福山や尾道など海辺のまちを中心に移住先を検討していたのですが決めきれず、いったん仕切り直す気持ちで故郷の三原に戻ってきました。

三原の魅力を発信する雑貨づくりをスタート

雑貨の画像

実家を拠点にして移住先を探すつもりが、コロナ禍で身動きが取れず…。それなら地元でできることをやろうと、友人の紹介で個人向けオフィスを借りて活動を始めました。最初に取り掛かったのは、三原の魅力を発信するオリジナル雑貨ブランド〈みはらモノトコ〉の立ち上げ。以前から“かわいい三原みやげ”がもっと増えたらいいなと思っていて、それなら自分で作ればいいんだ!とひらめいたんです。東京では雑貨のデザイン・制作を手掛けていたので、発注先などのノウハウもありました。

モチーフにしているのはタコやダルマ、やっさ踊り、筆影山から眺める瀬戸内海の景色といった三原の名物や文化、名所。それらを明るい色彩と親しみやすいタッチで描いたポストカードや手ぬぐいなどを作り、道の駅をはじめ市内各所で販売していただいています。

故郷が憧れの暮らしを叶え、仕事の幅も広げた

三原港の画像

地元で生活するうちに「瀬戸内海のそばで暮らしたい」という夢が叶っていたことに気付きました。自宅から三原港までは徒歩10秒。オフィスからも徒歩5分で港に行けるので、仕事の合間に海を眺めて気分転換しています。日常生活を送るには困らない程度に栄えていて、かつ豊かな自然を肌で感じられるところが三原の魅力ですね。

グッズの画像
絵を書く本田さん

〈みはらモノトコ〉のグッズを見た地元の事業者さんたちから、デザインやイラストの仕事を依頼されることも増えてきました。雑貨に限らず「こんなものも作れる?」と冊子や商品パッケージ、ロゴ、ホームぺージ、さらには建物の外装まで(笑)、さまざまなジャンルの相談をいただくのでやりがいも大きいです。地元愛をカタチにしたことがきっかけで仕事の幅が広がったのは、地方ならではの可能性だと感じます。

デザインを通じた場所づくりと移住支援がしたい

本田さん 笑顔の画像

デザイン事務所と雑貨店と飲食店の複合ショップや、移動式の雑貨店を営むのが夢なんです。それから、クリエイターを集めたイベントを地元で開催したいですね。東京時代にもそういう企画を主催していたんです。デザインに関連した“場所づくり”を通して三原市街地、ひいては広島県を盛り上げることができたらいいなと思います。

また、移住を考え始めたときから三原にUターンした現在に至るまで、県の移住支援機関にたくさんサポートをしてもらいました。私も移住を考えている人の役に立てればと、地域コーディネーターとして移住希望者の相談にのっています。自身の経験を踏まえて、広島県での暮らし方を提案していきたいですね。

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