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西南地区振興協議会(北広島町)の取り組み

印刷用ページを表示する掲載日2012年10月18日

西南地区振興協議会では,住民の方々が伐採した山林等の雑木を,地元商店で使用できる地域通貨「せどやま券」により買い取るという「芸北せどやま再生事業」に取り組んでいます。(買い取った雑木は,燃料・製紙用の原材料などとして販売されます。)
この取り組みは,景観保全や木材の有効利用のほか,地域通貨の流通により,買い物環境の確保も含めた地域の経済活性化を図ることを目的としています。  

H25.3.28 ~木の受入を再開しています~ 

積雪で中断していた木の受入が再開しています。集積地には樹木が積まれています。
取組により,地域の山が綺麗になってきているとのこと。
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こちらは加工機器。
事業開始前に関係者が協議して,必要な機器を洗い出していましたが,
実際に取組を始めてみると,急遽必要になった機器等もあった模様。
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この取り組みについては,視察や問い合わせも複数団体から入っていますが,
どうしても課題となってくるのが立ち上げ経費の確保・・・。
いろんな制度を活用するなどの工夫が必要となってきます。
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なお,取組をスタートしたところ,若い頃山に入っていた方が,張り切って木を切り出しているそうです。
木の受入場所などで,住民の交流が増え,知り合いも広がっているとのこと。
「取組に携わる方が元気になった。数字には出てこないところの取組効果です。」
運営に携わっている方の言葉です。
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H25.2.14,2.15 ~鳥取県智頭(ちず)町に視察に行きました~ 

2月14日から15日にかけて,芸北せどやま再生事業に関わるメンバーで,
鳥取県智頭町へ視察に行きました。
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鳥取県の東南に位置する智頭町は,面積の90%が森林という林業地であり,
「杉のまち智頭」として,全国的に高い評価を受けているそうです。
こうした地理的特性を活かし,芸北せどやま再生事業と同様の取組
「木の宿場(やど)プロジェクト」や「森林セラピー事業」などに取り組まれています。

 智頭町 木の宿場プロジェクト智頭町 森林セラピー事業

北広島町芸北地域からバスで約5時間。
まずは役場・林業再生課の方から取組の状況や課題などについて説明を受けます。
「木の宿場プロジェクト」は「軽トラとチェーンソーで晩酌を!」を合言葉に,
平成22年度(同種の取組としては全国3番目)に開始されました。
針葉樹を対象に集材し,「杉小判」という地域通貨を対価として支出します。
右の写真は,役場に飾られている杉玉。町内各地でも見られるそうです。
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次は町内の原木市場を視察し,木の取引状況等について説明を受けます。
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夜は,地域の一般家庭で宿泊(民泊)です。家庭でも,地域や昔の林業についてお話が聞けました。
家屋の建材や看板も,地元の木材製だったとのこと。
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翌日は,地域の森林管理に関する取組を視察しました。
写真中央は,薪ボイラーのお風呂です。
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智頭町では,森林とともに,地域の方が町ぐるみでしっかり活動されている印象を受けたとのこと。
今後の芸北地域での活動のヒントとして,
 ・無いもの探しではなく,あるものを活かす姿勢
 ・地域通貨の流通
 ・「志材」というボランティアの取組
などがあがりました。

人,地域,山の恵などの暖かさを感じた,得るところの多い視察となりました。 

H25.1.31 ~薪の販売が進んでいます~ 

原木だけでなく,薪についても加工・販売が少しずつ進んでいます。
北広島町芸北地域では,薪の束のことを「だいそく」や「せんばぎ」と呼んでいます。
芸北地域の民宿のオーナーから,薪ストーブ用の「せんばぎ」50束の注文が入りました。
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貯めておいた薪を一束に結束します。
作業場は寒いので,ここでも薪ストーブをたいています。
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「せんばぎ」の準備ができたら納品です。
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コツコツ販売を進めています。

H25.1.11 ~木の販売が進んでいます~ 

今回は,受け入れた木の販売についてのレポートです。
地域では積雪があるため,当面木の受入は休止していますが,販売は進めています。
原木でも薪の束でも販売しています。

北広島町芸北地域で,薪ストーブのあるカフェのオープン準備が進んでいます。
こちらから,薪原木の注文があったため,まずは1t納品しました。ダンプで運び,店舗横に降ろします。
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こちらが店舗内の薪ストーブです。
特注品で,なんとピザも焼けるそうです!
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現在は,口コミによって注文が入ってくる状況とのこと。
販路確保のためのパンフやWebサイトの整備が,今後の取組課題です。

H24.12.13 ~視察を受け入れました~ 

広島県の北部にある事業の実施地域では,積雪があるとのこと。
そんな中,広島県東広島市から,地域団体の方9名が,事業の視察にいらっしゃいました。
新聞記事でこの取組を知ったそうです。
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芸北地域(北広島町)の「せどやま」の整備状況,
事業に必要な設備,地域通貨が使用できる商店の範囲などなど・・・たくさんの質問が出ました。
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作業所や木の受け入れシステムも見てもらいながら,
地域の森林や商店の状況などについての情報交換も行われました。
視察を受け入れた側も「勉強になった」とのことです。
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※この取組では,「せどやま通信」の発行を始めています。
先月の出荷量,翌日の木の受入日などのほか,地域が元気になる情報が載っています。
発行ペースは月に1回で,地域の住民や商店に配布されるとともに,インターネットでも配信されています。
「せどやま通信」は,事業運営を受託している西中国山地自然史研究会のブログ等でご覧下さい。

H24.11.19 ~研修会を開催しました~ 

11月18日と19日の2日間にかけて,芸北せどやま研修会が開催されました。
参加者は42名で,事業を実施している北広島町の方のみならず,
お隣の安芸太田町や島根県から参加されている方もいらっしゃいました。
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講師として,高知県・土佐の森救援隊の中嶋健造さんにお越しいただき,
各地域の事例紹介や,取組へのアドバイスを頂きました。
木の活用方法の具体例等々,活発な質疑応答もなされたそうです。
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夜は講師を囲んでの懇親会。
お酒と「せどやま券」を手に,記念写真です。
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翌日は,実際に木を搬出されている住民の方の「せど山」へ行き,
課題や悩み,今後の展望などについて話し合いました。
下の写真は,使用されている炭焼き窯です。
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2日間の研修を通じ,木の安定した販路確保や,自伐林家の養成など,
具体的な課題が見えてきたため,今後の事業運営に反映させるための協議を
行っていくことについて,意見が一致したそうです。
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H24.11.15 ~地域通貨が発行されました~ 

この取組において初めて地域通貨が発行されました。
これが地域通貨「せどやま券」です!木の葉の写真がデザインされています。
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ナンバリングされた「せどやま券」に,有効期限を記します。有効期限は発行から6ヶ月です。
出荷者に券が渡ったものの,未利用のまま期限が切れた場合は,寄付金扱いで会計処理されます。
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出荷者が「せどやま券」を受領する際に,受取書にサインを貰います。
早速,「せどやま券」を使って,地域の商店でお買い物をされています。
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「せどやま券」を受け取った商店は,裏面に利用者を記入します。
券の裏書を見れば,利用状況が把握できる仕組みになっています。
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この日も,雪混じりの雨模様の中,木の受け入れがあったそうです。
寒いので,みなさん薪ストーブを囲んで談笑されています。
木の集積場所は,コミュニケーションの場にもなっているようです。
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H24.11.1 ~事業の説明会が開催されました~

地域の方に対する事業説明会(第2回)が開催されました。
説明会には18名の参加がありました。
実家が地域にあるということで,県外から参加された方もいらっしゃっいました。
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今回,北広島町役場の担当者から,森林法や森づくり事業の説明もありました。
質疑応答の時間には,地域の山に対する想いに溢れる発言もあったそうです。
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この日,9名の方が新たに出荷者として登録されました。
これで登録出荷者は19名となりました。 

H24.10.22 ~木の加工が進んでいます~


 受け入れた雑木は,チェーンソーで刻み,薪割り機で薪のサイズに加工されています。
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加工後は,どんどん木を積上げて乾かしているそうです。
作業地では,事業の目印とPRを兼ねて,幟が立てられています。
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H24.10.11 ~木材の受入れが開始されました~

平成24年10月11日に,木の受入れが開始されました!
受入れは,末口6cm以上,長さ1m以上の落葉樹を対象とされています。
雑木の持込者は事前登録制で,集積場所への持ち込み日が週1回あるそうです。
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精算は月1回で,地域通貨「せどやま券」で支払われます。
単位は「石(こく)」で,発行から半年間,地域の商店で使用可能です。
雑木の買い取り単価は,現時点で1t当たり6千円。(木の相場により変動する可能性があります。)
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この日は,9名の方から約12tの雑木が集まり,好調な滑り出しとなったそうです!
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