本校の研究主題に迫るために取り組んだ総合単元的な道徳学習を通して,生徒の道徳性の発達段階は高まり,自分にとって「善い」からということだけではなく,自分にとっても他者にとっても,さらに属する集団や社会にとっても「善い」こととなる価値は何なのかという「責任」の視点をもって考え,判断できる生徒が増え,「自己責任」の自覚が深まったと考える。
地域の行事に積極的に参加しようとするなど,この地域の一員として何かできることを始めてみようという意識を持つ生徒が増えてきた。
一方,地域の方からも,「中学生がよくあいさつしてくれるので気持ちがいい。」などの嬉しい声が聞かれるようになり,交流会の誘いがかかるようになってきた。
今後も,ますます活発な交流を進めたい。
まわりの人との関わりを大切にする取組みを通し,生徒は協力や思いやりの心の大切さを学び, 自分から進んでみんなの役に立つことをしようとする姿勢も出始めた。
自分から手伝うことを探して動く生徒も増えるなど,学校全体が明るい雰囲気になってきた。
自分の活動が認められたとき,「やってよかっ た」という充実感が,まわりの人や,地域の人の役に立てたと感じられたとき,「もっとやってみたい」という展望が得られた。そこから「自分もやればできるんだ」という自信が生まれ,自分に誇りをもつことができる生徒が増えてきた。
この2年間,学年会,各研究部会,校内授業研究,職員研修会を通し,互いに高まり合おうという意識が深まり,道徳教育推進体制も整っていった。
○ 総合単元的な道徳学習の中に,教科との関連をもっと取り入れるために,教科担任制である中学校では,より細かな指導計画が必要である。
○ 体験活動の内容を,もっと充実させていく必要があると感じる。そのために,地域との協力体制をますます深めていきたい。また,体験活動そのものについても,より総合単元的な道徳学習のねらいに即した体験となるよう,更なる工夫を加えていく必要がある。
○ 道徳の時間の指導力の向上をめざした研修を,継続して進めていきたい。
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