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ハンセン病療養所施設見学バスツアーについて

印刷用ページを表示する掲載日2025年9月8日

令和7年8月26日 ハンセン病療養所施設見学バスツアーに行ってきました。

ハンセン病療養所施設見学バスツアーとは

ハンセン病療養所施設へ行き、実際に建物を見たり、学芸員の話を聞いたりすることで、ハンセン病への理解を深めるため、令和6年度から新たに取組を開始しました。

ハンセン病とは

 ハンセン病とは、「らい菌」に感染することで起こる病気です。
 現代においては感染することも発病することもほぼありませんが、感染し発病すると、手足などの末梢神経が麻ひし、汗が出なくなったり、痛い、熱い、冷たいといった感覚がなくなることがあり、皮ふにさまざまな病的な変化が起こったりします。また治療法がない時代は、体の一部が変形するといった後遺症が残ることがありました。
 かつては「らい病」と呼ばれていましたが、明治6年(1873年)に「らい菌」を発見したノルウェーの医師・ハンセン氏の名前をとって、現在は「ハンセン病」と呼ばれています。 

今回のバスツアーの内容

《訪問先》

国立療養所長島愛生園(住所:岡山県瀬戸内市邑久町虫明6539)

国立療養所邑久光明園(住所:岡山県瀬戸内市邑久町虫明6253)

 邑久光明園と長島愛生園の全景写真

《参加者》
参加人数 16名 (男性7名 女性9名)
 (年代別20~30歳代4名 40~50歳代9名 60歳以上1名 (不明2名))

《バスツアーの行程表》

バスツアーの行程表
 ※移動中の車内でハンセン病の啓発DVD鑑賞をしました。

人間回復の橋「邑久長島大橋」
 (昭和63年5月9日に本州と長島を結ぶ橋として開通)

長島愛生園 学芸員の解説付
  ・ 歴史館展示室見学(45分)
  ・ 施設見学(45分)

邑久光明園 学芸員の解説付
  ・ 入所者の語り部講話(1時間)
  ・ 資料館見学(30分)
  ・ 施設建物見学(30分)

見学の様子

長島愛生園の見学の様子
邑久光明園の見学の様子

終了後のアンケートの結果

 アンケート結果

《感想や意見など》 (一部抜粋)
・とても貴重な機会でした。入所者の講話は、なかなか伺うことができない現在のとりくみや今後の課題でとても学びになりました。
・人権教育の場として大変勉強になった。
・少しタイトであったが、愛生園と光明園の2か所でお話を伺うことができて地区ごとの違いを知れたことも良かった。
・この短時間の見学で、全てを理解できるわけではもちろんないが、知ろうとする姿勢が大切だと思い参加しました。
・今回は入所者の方の話を聞くことができてよかった。
・去年と違う所の見学も非常に良かった。
・学生時代から関心があったので、ようやく現場に行けてよかった。
・日本国憲法下にあってこのような人権侵害はあってはならない。またこの負の歴史を伝えていかなければならないと思った。
・学芸員さん(両園)の説明がとても分かりやすかったです。予算が続くかぎり、このツアーを続けてください。ありがとうございました。
《県として振り返り、感想》
・昨年度参加者からの「入所者の方の生の声を聞いてみたい」との感想があったので、今年度は入所者の語り部講話の時間を設けた。
・限られた時間で2か所療養所を訪問することとなったが、スケジュール通りに進めることができた。
・今後、遠方からもツアーに参加していただけるよう、開始時間や集合時間等を検討する。
・暑い時期の開催は熱中症対策が必要である。開催時期についても検討する。
・昨年度から開始した事業であったが、参加者からの回答を踏まえると、今年度も概ね成功したと考える。
・今回のバスツアーの経験や、参加者からの意見を踏まえて、来年度の改善につなげる。

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