食品研究交流事業 平成30年度活動実績
平成30年度は,講演会2回,勉強会1回を開催しました。
多数ご参加くださり,ありがとうございました。
- 第1回講演会「食品製造業へのロボット導入の基礎知識~生産性向上に向けて」(平成30年9月7日開催)
- 第2回講演会「食品製造業における生産性向上のための自動化技術の活用」(平成31年2月6日開催)
- 勉強会「実践型ロボットセミナー」(平成31年3月13日開催)
第1回講演会(平成30年9月7日開催)
「食品製造業へのロボット導入の基礎知識~生産性向上に向けて」
食品製造業の労働力不足の問題が深刻化していることから,生産性向上の一手段としてロボット導入による省人化,省力化が課題となっています。
食品製造業の現状やロボットに対するニーズ,ロボット導入の基礎知識,具体的な導入の効果など,食品製造業でロボットを導入するための基礎情報を提供することを目的として,講演会を開催しました。
講演会前日に北海道胆振東部地震が発生した影響で,一部講演内容を変更しての開催となりました。
参加者:57名
講演内容
食品製造業へのロボットの導入について
講師:一般社団法人日本ロボット工業会 客員研究員 高本 治明 氏
生産性向上の一手段としてのロボット導入の基礎知識(手順,コストなど)や導入後の効果などを,食品製造業に特化して紹介していただきました。
食品製造業へのロボット導入に向けて
経済産業省中国経済産業局 地域経済課 企画推進1係長 和崎 裕美 氏
参加者からのコメントを交えながら,県内食品製造業へのロボット導入の状況について紹介していただきました。
食品箱詰装置の紹介
マツダエース株式会社 プラントテクノロジー事業部 副事業部長 兼 開発部 担当部長 古本 仁之 氏
共存ロボットを用いた,フィルム包装食品を自動で箱詰めする装置を動画を交えて紹介していただきました。
関連団体等の紹介
特定非営利活動法人ATACひろしま
ライト電業株式会社
第2回講演会(平成31年2月6日開催)
「食品製造業における生産性向上のための自動化技術の活用」
食品製造業の労働力不足の問題が深刻化しており,省人化,省力化による生産性の向上が大きな課題となっています。生産性の向上のためには,まずは製造現場の状況を把握したうえで,自動化技術を導入することが大切です。
今回は,他の製造業で活用が進んでいるロボットやAI/IoTを用いた自動化技術について,その紹介にとどまらず,食品製造業での活用の具体的なポイントや事例を紹介しました。
参加者:53名
講演内容
食品製造業へのロボット導入の促進
講師:経済産業省北海道経済産業局 地域経済部 製造産業課 係長 鈴木田 惇 氏
食品現場でのロボット活用,ロボット導入に向けたポイント,北海道での取組み事例などを,動画を交えて紹介していただきました。
食品工場の生産性把握 ~IoT機器を使ったデータ自動収集~
講師:シンクタンク「食品関連コンサル協議会(FCC)」 高橋 貞三 氏
食品工場の生産性を向上するために必須の製造現場の状況を分析するための,IoT機器の活用事例を紹介していただきました。
食品製造業におけるデジタル化を駆使しての生産革新
日本アイ・ビー・エム株式会社 GBS事業本部 流通サービス消費財事業部 部長 佐藤 信広 氏
Smart Factory,Blockchainなど,AI/IoTを活用した最先端の生産性向上技術を紹介していただきました。
※ 講演会終了後に,交流会を行いました。
勉強会「実践型ロボットセミナー」(平成31年3月13日開催)
消費者ニーズの多様化,さらには人手不足や原材料費の高騰・高止まりなど,食品製造業は生産性の向上が強く求められています。その対策の1つとして,ロボットの活用が注目されています。
このたび,食品製造業とロボットメーカーやSIerが双方向での情報交換として「参加すること・体験すること」を主目的とする,全3回の実践形式のロボットセミナーを開催しました。
1回目は工場へのロボット導入事例や実機の紹介を行いましたが,2回目以降は,アンケートを基に,自社へのロボット導入にあたって各社が抱える課題を,専門家(ロボットメーカー,商社,SIerなど)が解決していくこととしています。
参加者:40名