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食品製造に関する知的財産権

印刷用ページを表示する掲載日2022年9月5日

広島県は,日々の研究活動や技術支援を通して得られた成果を知的財産権として権利化し,県内の中小企業や農林水産事業者等を中心に活用いただけるよう取り組んでいます。

ここでは,食品製造に関する知的財産権を紹介しています。

これらの知的財産権は,一定の実施料(使用料)をお支払いただくことにより使用できます。
使用を希望される場合は,食品工業技術センター(電話:082-251-7433)または総合技術研究所企画部(電話:082-223-1200)へご連絡ください。

ただし,共同出願となっているものは,共同出願者の意向により,使用できない場合があります。

なお,本県は,県が保有する知的財産権の実施が,第三者の権利を侵害しないことを保証するものではありません。

特許権

(1)凍結含浸技術に関連する特許権(23件)
発明の名称(特許番号) 内容 出願日 権利者
食材への物質導入方法(特許第6920706号) 食材の温度昇降による食材内の気体の体積変化を利用して導入駆動力を発生させ,外観で認識可能な形状を保持した食材内に,物質を導入する方法です。食材内に導入する物質の導入量や導入深度を制御でき,減圧等の圧力装置を必要とせず,調味工程等を簡便化できます。 R2.12.17 広島県
軟化米飯の製造方法(特許第6733893号) 水分含量および糊化度を調整した蒸米を原料とすることで,米の中心部まで酵素を浸透させて,米粒の形状を保持しつつ全体が均一に軟らかく,高カロリーで良好な食味を有する米飯を製造する方法です。 R1.12.19 広島県,食協株式会社
物質保持基材(特許第6580241号) 酵素液を含んだ多孔質の物質保持基材を食材に被せて減圧することにより,食材へ物質を供給する方法に用いる物質保持基材です。これを用いることで,高価な酵素液や機能性成分を使用する場合でもコストを抑制しつつ,誰でも簡便に,均一かつ急速に食材に含浸できます。 H30.11.28(原出願:H30.3.27) 広島県
食材への物質含浸方法及び物質含浸加工食品の製造方法(特許第6448833号) 含浸する物質を保持した物質保持基材と食材を同時に減圧処理することにより,含浸物質の使用量を減らしつつ,十分な量を確実かつ急速に食材に含浸する方法です。本方法ではあらかじめ含浸する物質量を任意に調整でき,使用者の事前準備の手間も省くことができます。 H30.3.27 広島県
食材への物質含浸方法(特許第6218206号) 前処理を施した食材を加温状態で減圧処理し,食材内の水を気化・膨張・収縮・凝縮させる工程を含む物質含浸方法です。含浸時間の短縮と含浸物質の増加,連続工程による大量生産,酵素分解工程の短縮を実現でき,高分子物質や粘性物質でも含浸できます。 H28.6.7 広島県
食材への物質含浸方法(中国 CN107635410) H28.6.7
容器詰め食品の製造方法(特許第6304836号) 容器内で特定の増粘安定剤の存在下で食材を分解酵素と反応させ,形状を保持したまま軟化させ,食材を増粘安定剤を含む液状物中に保存する容器詰め食品の製造方法です。容器詰め軟化食品を簡素な工程で製造でき,型崩れも防止でき,衛生的で低価格に提供できます。 H28.1.19 広島県
乾燥動物性食品およびその製造方法(特許第6120412号) 乾燥前に分解酵素を導入しておくことで,乾燥工程での収縮を抑制し,復水性を高めた乾燥動物性食品とその製造方法です。製造した乾燥動物性食品は,常温保存でき,簡便な調理で外観良く噛みごたえや呈味性を有し,製造時の乾燥コストも削減できます。 H26.9.25 広島県
乾燥動物性食品およびその製造方法(中国 CN106714575) H29.9.25
乾燥食品素材およびその製造方法(特許第5751526号) 凍結後解凍させた食品素材に油脂を含有させ,乾燥させることで,本来形状を保持させ,多孔質構造,噛み易さを実現する乾燥食品素材とその製造方法です。従来は高品質生産できなかった大型素材等,多様な食品素材に適用でき,製造時の乾燥コストも削減できます。 H26.1.17 広島県,三島食品株式会社
硬質容器入り食品およびその製造方法(特許第5674178号) 酵素の含浸・反応・失活及び殺菌工程を金属製缶詰または瓶詰容器内で行う,常温流通形状保持軟化食品の製造方法です。製造した食品は,常温流通可能で,製造,包装,輸送等の工程中に型崩れが生じにくく,作業性を向上でき,低コスト,衛生的かつ簡単に取り扱えます。 H25.8.13 有限会社クリスタ―コーポレーション,広島県
食品用豆類の製造方法及び食品(特許第5906560号) 酵素導入前に種皮に微細な傷をつけ,ペプチド結合水分解酵素の反応を促進させることにより,優れたACE阻害活性を有し,苦み成分の発生を抑制した食品用豆類とその製造方法です。製造した豆類は,安全性が高く,形状を保持しつつ,消化吸収性が高く,抗高血圧効果を有します。 H23.2.24 広島県
加工食品,その製造方法,及びエキス(特許第4986188号) 水分存在下で加熱して蛋白質を穏やかな条件で変性させ,分解酵素を中心部分まで均一に導入・反応させることにより柔軟にした魚介類の加工食品,エキスとその製造方法です。形状,色,香り,栄養を保持し,柔軟である魚介類の加工食品を効率よく製造できます。 H22.3.24 広島県
介護食調理用補助剤,これを用いた介護食,及び介護食調理器具(特許第5435384号) 分解酵素と調味料を塩等の易水溶化物と混合し,粉末状等の形態とした介護食調理用補助剤とそれを用いた介護食及び調理用器具です。本技術により,軟らかさ,味,香り,外観を向上させた介護食を,安全,衛生的に,多品種少量でも低コストで簡単に調理できます。 H21.4.9 有限会社クリスターコーポレーション,有限会社アサヒフィルタサービス,広島県
熟成食品の製造方法(特許第5093658号) 動物性食品素材の繊維を切断し,分解酵素を接触させ,圧力処理により酵素を導入し,形状を保持したまま酵素基質を分解させる熟成食品の製造方法とそれにより製造した食品です。本技術は,特に動物性食品素材について,形状や色を保持したまま,軟化程度を調整するとともに,ドリップ溶出を抑制し,視覚から受けるおいしさの満足度を向上できます。 H19.10.10 広島県
熟成食品の製造方法(ドイツ,フランス,イギリス EP2196100) H20.3.28
熟成食品の製造方法(中国 CN101808535) H20.3.28
機能性食品の製造方法及び機能性食品(特許第4753206号) 食材を誘電加熱し,急速に水分移動と水蒸気拡散をさせ,圧力処理することで,均一かつ効率よく酵素導入する機能性食品製造方法とそれにより製造した食品です。本技術により,特徴を保持した上で,成分を添加せずに生理活性物質を均等に含有した食品を効率的に製造できます。 H19.2.1 広島県
調理食品の製造方法(特許第4947630号) 凍結又は凍結解凍後に分解酵素と真空包装することで,食品素材に酵素を均一に含有させ,柔軟にした後,加熱調理する食品の製造方法とそれにより製造した食品です。本技術により,食材の硬さを容易に調整でき,型崩れを防ぎ,衛生的に,短時間で安価に食品を製造できます。 H18.7.6 広島県
咀嚼・嚥下困難者用食品及び咀嚼・嚥下困難者用食品の製造方法(特許第5424181号) 未溶媒和状態の増粘剤や粘性物質を産生する微生物を表面に付着又は浸漬させ,圧力処理を行うことで,食材内部に均一に含有させて製造する咀嚼・嚥下困難者用食品とその製造方法です。本技術により咀嚼・嚥下困難者に,安全な食品を簡単かつ安価に調整・提供できます。 H18.3.24 広島県
食品の製造方法(中国 CN101378665) H19.2.1 広島県
食品及び食品の製造方法(中国 CN105533653) H19.2.1 広島県
軟質植物質食品の製造方法(特許第4403210号) 凍結・解凍・減圧下での分解酵素浸漬処理を行った軟質植物質食材を一定の塩分を有する調味液で処理した後に,加熱加圧殺菌処理する食品の製造方法とそれにより製造した食品です。本技術により,軟質植物質食品の加熱加圧処理前の軟らかさをほぼ維持することができます。 H17.2.15 三島食品株式会社,広島県

 

(2)凍結含浸技術以外の特許権(6件)
発明の名称(特許番号) 内容 出願日 権利者
常温流通用お好み焼(特許第6781367号) 水分量を調整して製造した加圧加熱殺菌済みのお好み焼き及びその製造方法です。本技術により,お好み焼きの製造及び流通時の食材の水分移行を抑えることができ,常温で食感及び外観を保ちつつ流通及び保存することができます。 H29.1.18 広島県
レモン品種のイエローベルのさのうの製造方法(特許第6677988号) レモン「イエローベル」果実の外果皮の一部を除去等し,酵素剝皮により取り出した果肉から残存する果皮を分離し,特定条件下の水溶液中で解すさのうの製造方法です。本技術により,さのうを得ることが困難なレモンにおいて,高品質なさのうを効率的に得ることができます。 H27.9.10 広島県
米類の評価方法及び評価装置(特許第6472001号) 米類を糊化溶液に浸漬し糊化させ,溶液と未溶解の米類を分離し,溶液中の溶出デンプン量を検出し,米類の特性値との相関関係に基づき米類の軟質性を評価する方法と評価装置です。本技術により,従来法と比較し,少量で迅速に定量的な米類の軟質性を評価することができます。 H27.3.6 広島県
胞子の測定方法(特許第5958998号) 圧力処理と染色法を組み合わせた芽胞(腐敗などの原因となる細菌の一種)数の染色・迅速測定方法です。従来の培養法では芽胞菌の測定に2日程度を要し,迅速法である染色法では測定できませんでしたが,本技術では,広範囲の属種の芽胞数を1時間以内で測定できます。 H24.7.2 広島県
α-グルコシダーゼ阻害剤及びその製造方法(特許第5327732号) レモン等の圧搾液から得られるエリオジクチオール-7-O-グルコシドを含むα-グルコシダーゼ阻害剤とその製造方法です。本阻害剤は,安全性が高い成分であり,小腸における糖の吸収を抑制できることから,飲食品への添加,サプリメント等への利用が期待できます。 H19.8.31 広島県,公立大学法人県立広島大学
食品素材の殺菌方法(特許第4128063号) 食品素材を加熱し,押し潰しつつ加圧することを特徴とする食品素材の殺菌方法です。本技術は,食品素材に存在する芽胞等の殺菌に特に好適であり,食品素材の風味を損なうことなく効率よく殺菌可能な食品素材の殺菌方法を提供することができます。 H14.10.16 有限会社瀬戸鉄工,広島県

 

商標権

商標権(3件)

登録番号 登録商標 登録日 権利者
商標登録第5925262号 ひろしま一途な純米酒(標準文字) H29/2/24 広島県
商標登録第5694178号 広島もみじ酵母(標準文字) H26/8/15 広島県
商標登録第5687630号 広島もみじ酵母(マーク) H26/7/18 広島県

 

 育成者権(品種)

育成者権(品種)(1件)
登録番号 品種の名称 登録日 権利者
第11954号 千本錦(稲種) H14/9/30 広島県

 

参考情報

広島県立総合技術研究所の保有する知的財産権

広島県立総合技術研究所における知的財産ポリシー

広島県立総合技術研究所 知的財産活用ガイドブック

広島県立総合技術研究所 活用事例集

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