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令和2年1月15日「広島ネウボラ・シンポジウム」を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2020年2月6日

広島ネウボラ・シンポジウム

令和2年1月15日「広島ネウボラ・シンポジウム」を開催しました!

フィンランドで誕生した「ネウボラ」は妊娠期から就学前までの切れ目ない支援を行う地域拠点です。
フィンランドではネウボラ保健師が全ての子育て家庭と信頼関係を築いており,利用者は99%,年間の虐待死は0件,何かあれば親がネウボラに自ら助けを求める関係にあります。
広島県でもフィンランドのネウボラをモデルとし,「ひろしま版ネウボラ」に取り組んでいます。

今回はネウボラの本場フィンランドから講師を招き,フィンランドにおける「傾聴と対話による信頼関係づくり」を学びました。

イベントレポート

開会

湯崎知事は冒頭,「(ネウボラは)不安の解消や課題の解決に向けたサポートを行うポピュレーションアプローチを重視するものであり,問題が顕在化した家庭を中心とした,いわゆる対症療法から,問題を発生させない予防的支援に,考え方を大きく転換していくもの」であり,「広島県に住むすべての子育て家庭が,『子育ては楽しい』『身近に信頼できる人がいる』という安心感を抱いていただくことを目指して取組を進めてまいります」とあいさつし,シンポジウムが始まりました。

ゲストトーク
マルクス夫妻

最初のプログラムはフィンランド大使館報道・文化担当参事官マルクス・コッコ氏とマリア・コッコ夫人によるゲストトーク。
お二人はフィンランドで第一子を,東京で第二子を出産されました。母親・父親の目線,またフィンランドのネウボラ利用者の目線から,日本とフィンランドの出産・子育てに違いを感じられたようです。

”ネウボラで最も価値のあるところは対話”
「フィンランドでは出産から6日後にネウボラ保健師が家に来て,具体的なアドバイスをしてくれた。その後,1年間は頻繁に面談する機会があった」
「日本の医療レベルはとても高いが,唯一さびしいと思ったのは,対話の部分。ゆっくり話をする機会がなかった」

”仕事も家庭も男女平等がフィンランドのスタンダード”
「面談は父親も同席するのが普通で,ネウボラ保健師は母子だけでなく,父親も含めた家族全体の状況,特にメンタルの状態を把握している。また父親が同席することで,母親と同じ量・同じレベルの情報を父親が直接得ることができることもいい点だと思う」
「父親と母親は育児に関しては全く同じことができるし,フィンランドの父親は子供と関わることができるすばらしい機会を逃したくないと考え,積極的に関わっている。それと同時に母親は子育てをしながらもキャリアを積みたいと考えているので,仕事も家庭も男女平等にすることがフィンランドの家庭のスタンダードとなっている」

基調講演
基調講演写真

フィンランド国立保健福祉研究所母子保健部門研究総括部長で,ご自身もネウボラ保健師であるトゥオヴィ・ハクリネン氏による基調講演です。
ネウボラの機能,ネウボラ保健師が子育て家庭とどのように関わっているか具体的にご紹介いただきました。
”継続して子育て家庭を見ていくことがネウボラにとって最も大切なこと”
「子育て家庭のステージは妊娠期間中,出産から就学前と分かれるが,ネウボラ保健師のほとんどが両方に関わっている。継続してみていくということがネウボラのサービスとして最も大切なこととなっている」
「ネウボラは国の補助を受け,各自治体ごとに実施するものであるが,フィンランドの目標として,『すべてのネウボラのサービスが均等で高いレベルのものでなければならない』と考えている。ここでいう均等というのは,すべてのネウボラで全く同じサービスを実施するということではない。各自治体のベースとなっているものに新たなサービスを追加していくことも可能。その中でも,特に大事とされているのは対話。子育て家庭との信頼関係構築のためだけでなく,医療機関との連携する場面でも,コミュニケーションは大切」

トークセッション
トークセッション写真

ひろしま版ネウボラモデル市町長,湯崎知事,マルクス・コッコ参事官によるトークセッションです。
ネウボラをモデルとして行ってきたこれまでの取組,またこれからの方向性について語りました。

パネルディスカッション
パネルディスカッション写真

「担当保健師の継続支援と家族支援の基盤づくり」をテーマとしたパネルディスカッションです。大阪市立大学大学院 横山 美江教授と,担当保健師制を強化された自治体(大阪府大阪市旭区,静岡県島田市)の職員の方から取組内容についてお話しいただきました。

ワークショップ
ワークショップ写真

トゥオヴィ・ハクリネン氏によるワークショップです。ここでは実際の面談に活かすための具体的な質問の投げかけ方や,相談者との関わり方について説明がありました。
後半に,参加者は隣同士で相談者,面談者となるロールプレイをし,学んだことを実践しました。

分科会(ひろしま版ネウボラモデル市町の報告)

テーマごとに会場が分かれ,参加者は各自関心のあるテーマの報告会に参加しました。

テーマ(1)「尾道市,福山市,三次市の取組」
テーマ(2)「府中町,海田町,北広島町の取組」

企画展示

会場後方で各市町の取組を紹介する展示を行いました。
展示1

展示2

アンケート

アンケート結果 (PDFファイル)(568KB)

イベント概要

 
名称 広島ネウボラ・シンポジウム
日時 令和2年(2020年)1月15日(水曜日)10時00分~16時30分
会場 広島国際会議場(広島市中区中島町1番5号)
参加者 252名
主催 広島県
共催 尾道市・福山市・三次市・府中町・海田町・北広島町
後援 フィンランド大使館

イベントプログラム

プログラム
10時00分~10時05分 開会  
10時05分~10時45分 ゲストトーク「利用者から見たネウボラ」

フィンランド大使館 
報道・文化担当参事官 マルクス・コッコ
夫人 マリア・コッコ

10時45分~11時45分 基調講演「子育て家庭とネウボラの信頼関係の構築」~相談員に必要なスキルとココロ~ フィンランド国立保健福祉研究所母子保健部門研究総括部長/ネウボラ保健師 トゥオヴィ・ハクリネン
11時50分~12時30分 トークセッション「ネウボラ構築の夢を語る」

広島県知事
ひろしま版ネウボラモデル市町長
フィンランド大使館 マルクス・コッコ

13時30分~14時30分 パネルディスカッション
テーマ「担当保健師の継続支援と家族支援の基盤づくり」

コーディネーター
大阪市立大学大学院看護学研究科公衆衛生看護学 教授 横山 美江

パネリスト
大阪府大阪市旭区保健福祉センター
静岡県島田市健康づくり課

14時30分~15時10分 ワークショップ フィンランド国立保健福祉研究所母子保健部門研究総括部長/ネウボラ保健師 トゥオヴィ・ハクリネン
15時20分~16時30分 分科会(モデル市町の報告)
テーマ(1)「尾道市,福山市,三次市の取組」
テーマ(2)「府中町,海田町,北広島町の取組」

コーディネーター
(テーマ(1))県立広島大学保健福祉学部看護学科 教授 日高 陵好
(テーマ(2))広島大学大学院医系科学研究科 教授 大平 光子

パネリスト
ひろしま版ネウボラモデル各市町

16時30分 閉会  

登壇者紹介

基調講演講師

トゥオヴィ

フィンランド国立保健福祉研究所母子保健部門研究総括部長/ネウボラ保健師 トゥオヴィ・ハクリネン氏

フィンランド国立健康福祉研究所において,研究分野のチーフを務める。保健学博士号、更に健康促進と保健学の非常勤教授。看護師および保健師の資格を持ち、看護学の教師でもある。妊娠および子どもネウボラ、そして学校保健でも勤務経験があり、大学、応用科学大学においても教鞭をとっている。

ゲストトーク

マルクス・コッコ

フィンランド大使館 報道・文化担当参事官 マルクス・コッコ氏

駐日フィンランド大使館 報道・文化担当参事官。
フランス、スペイン、アメリカ、オーストラリアなどでも生活した経験をもち、現在は東京で妻と2014年ヘルシンキ生まれの息子と2017年5月東京で生まれた息子と4人で暮らす。

 

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