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統計グラフコンクール ポスター作品の作り方

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月20日

ポスター作品の作り方

グラフは「目で見る統計」と言われるように、数字だけではわかりにくいデータも、グラフに表すことで簡単に理解ができたり、意外なことに気づいたりします。
ここでは、ポスター作品の作り方について手順をまとめてみました。

1 テーマ(主題)を決めましょう!

どういう目的で、どういうことを表したいかを決めましょう。
これから作る統計グラフで、あなたは何を伝えたいと思っていますか。

 グラフのテーマの例としては・・・
(1)現在話題になっていること(自然災害、環境問題、食糧問題など)
(2)自分の興味のあること、好きなこと、人に訴えたいこと(スポーツ、食べ物、将来の夢など)
◆コンクールのテーマは自由です。
ただし、小学4年生以下の児童は、自ら観察や調査した結果をグラフにしたものとしてください。
◆知りたい、調べてみたいと思うことが大切です。それがグラフ作りの第一歩になります。

2 決めたテーマについて調べましょう!

調べる方法には、次のようなものが考えられます。 
 
(1)自分でアンケートをとったり、観察したりする。
(2)本や雑誌、新聞、インターネットなどで調べる。
(3)図書館なども利用しましょう。

3 調べたことを整理しましょう!

A4用紙等に調べたことを整理しましょう。この用紙は作品の取材資料になります。
 
(1)アンケート、観察の場合
 ・調べた時期(年月日や期間など)
 ・対象者・対象物(クラスの人、家族、通行人、自然のもの、車など)
 ・対象の数(何人、いくつなど)
 ・調査方法(アンケート用紙の配り方、観察の仕方など)

(2)本や雑誌、新聞、インターネットなどの場合
 ・資料名(本の名前や調査名、インターネットの場合はアドレスなど)
 ・調査年度、調査日など(その資料は、いつごろに調べられたものなのか) 
 
◆本や新聞に載っているグラフも観察すると、何を書けば良いか参考になるでしょう。
◆データをそのままグラフに表すと伝わりにくい場合があります。必要に応じてデータを平均、比率、構成比などに加工してみましょう。

4 タイトル・見出しを考えましょう!

タイトルや見出しは、作品の中で一番目立つ部分です。
タイトルや見出しを決めるときは、グラフの内容や問題点をはっきりと表現し、しかも見る人の興味を引くようなものを考えましょう。
  
(1)字数を工夫する
<リズミカルな表現>
「大切に!早寝 早起き 朝ごはん」
<五七調(俳句や短歌のように五文字と七文字を組み合わせる)>
「がんばろう 自分のための 勉強を!」
<副題をつける(長くなりそうなときや,効果的に訴えたいときに)>
「ストップ!地球温暖化~守ろう私たちの地球~」
(2)言葉の技法
<呼びかけ>
「おとうさん おかあさん もっとたくさん会話をしよう!」
<疑問型>
「習いごとしてますか?」 
<倒置法>
「なくそう!交通事故!!」 

◆広告、ポスターのキャッチコピーや新聞記事の見出しを観察してみると、参考になるでしょう。

5 グラフの種類を決めましょう!

あなたが調べたことを表現するのに、ふさわしいグラフは何でしょうか?
自分の調べたデータの特性を考えて、その内容にふさわしいグラフを選びましょう。

(1)棒グラフ・・・棒の高さで、量の大小を比較する。
(2)折れ線グラフ・・・量が増えているか減っているか、変化の方向をみる。
(3)円グラフ・・・全体の中で構成比をみる。
など

6 構図、レイアウトを考えましょう!

用紙の中にどこにどれくらいの大きさで、見出しやグラフを配置するのかを考えましょう。
次の点を参考にして、分かりやすく楽しいグラフになるように工夫してみてください。

(1)強調したいところを目立たせる。
 特に見てもらいところ、メインとなるグラフや文字は大きく、目立つようにしましょう。
(2)見る人の視線を導く。
 横書きのものは左から、縦書きのものは右から書くという決まりがあります。
 また、広告のチラシなどは、左上から右上、左下、右下と自然と見ていく流れがあるようです。
 特に見せたい順序があれば、番号をつけ、矢印で誘導してみましょう。
(3)イラストを入れる。
 イラストを入れるとイメージしやすくなったり、親しみを感じます。
ほかの人が作成したイラストや写真、新聞記事等は使用しないでください。自作のものに限ります。 

7 下書きをしましょう!

用紙にグラフを書きますが、まずは下書きをしましょう。
下書きをすると、頭の中に思い描いたイメージが現実に近づきます。
色の使い方などを考えながら下書きしてみましょう。 

◆用紙の規格はB2判(72.8cm×51.5cm)です。
◆文字や目盛、単位、凡例などに誤りはありませんか?
◆調査名や調査年月日、資料の出所などに記入漏れはありませんか?
◆家族や先生など周りの人にも見てもらい、意見を聞いてみましょう。新たな発見や間違いが見つかるかもしれません。

8 仕上げをしましょう!

下書きしたものに色ぬりなどをして、作品を完成させましょう。
色彩によって、作品のイメージは大きく変わります。
切紙や折紙をのり付けした場合、はがれ落ちることがないよう点検し、丁寧に美しく仕上げましょう。

◆数値やグラフに誤りがないか、誤字脱字はないか、最後にもう一度チェックをしましょう。

最後に

統計グラフのポスター作品を作ることは、想像以上に大変な作業と感じられるかもしれません。
たしかに、作品作りは簡単なことではありませんが、やりがいや面白さもあります。
作品を作る過程で、様々なことを得ることができたのではないでしょうか。

統計資料の正しい作り方・見方・使い方・・・
算数・数学の能力・・・
言葉選びなどの国語の感性・・・
色使いやレイアウトなどの美的感性・・・

身の回りの出来事や興味のあることをテーマに、
統計グラフで表した「ポスター作品」作りに挑戦してみませんか!

ポスター作品の作り方 (PDFファイル)(277KB)

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