広島県空き家推定システムATLASについて
広島県空き家推定システムATLASの概要
広島県では、県内の効果的・効率的な空き家対策を推進するため、水道使用量や水道閉栓情報などの水道データから建物の利用状況を分析し、空き家と推定される建物(以下「推定空き家」という)を抽出・可視化するシステム「広島県空き家推定システムATLAS」を令和7年度に構築しました。(令和8年4月から運用開始)

取組の背景
- 今後、人口減少に伴う空き家の急速な増加が見込まれ、空き家の実態(数や分布、危険度など)を適時把握し、計画的に対策を推進することが一層重要となってきます。
- これまで市町で実施されていた「空き家の実態調査」は、関係機関から取り寄せた「水道情報」や「課税情報」などを突合しながら、住宅地図などを用いて調査対象の位置を特定し、現地で空き家を判定するといった流れで行われており、担当職員の作業負担や外部に委託するコストなどが課題となっておりました。
- このため、広島県では、行政機関が保有するデータを有効活用し、効率的に空き家が抽出できる仕組みを構築するとともに、県内市町が負担感なく継続的に利用できるシステムを開発することとしました。
システムの概要
本システムは、水道事業者が保有する水道データと建物データを組み合わせて空き家の推定を行う仕組みとなっています。(空き家推定手法に関する技術提供・監修:東京都市大学建築デザイン学部都市工学科 秋山祐樹教授、株式会社都市空間総合研究所)
利用者
県・市町の空き家対策担当者
※空き家の位置情報は個人情報保護や防犯上の観点から公開できないため、一般の方などは利用することができません
利用方法
- 各市町において、管内の水道事業者から「全世帯の直近1年間の水道データ」を取得し、 空き家推定システムにアップロードする。
- 空き家推定システムに実装しているAI 推定モデル(過去の空き家調査結果などから空き家の発生傾向を学習した推定モデル)が水道データ等を分析し、推定空き家を抽出する。
- 推定空き家の地図表示、インフラマネジメント基盤DoboX に登録されているデータ(災害リスク、用途地域、公共施設情報など)との重ね合わせ、データ出力などの機能を利用する。
分析範囲
都市計画区域内で水道事業者が供給する水道の使用履歴がある戸建住宅(閉栓している場合も含む)
空き家推定に使用するデータ
| 主なデータ | データ項目 |
|---|---|
| 都市計画基礎調査(建物利用現況) | 建物位置、建築年、建物用途、構造、高さ、建築面積 |
| 水道使用情報 | 水道使用量、水道開閉栓状況、水道栓設置住所 |
※上記の他、AI推定モデルの構築の段階では県内市町の空き家調査結果を使用している。
その他
- 水道データについては、個人情報保護法第69条第2項第3号の規定に基づき、空き家対策特措法に定める事務の遂行を利用目的とし、各市町が水道事業者と調整の上、提供を受けています。(水道使用者の氏名、電話番号、口座情報などは使用しません)
事業効果
本システムの活用により、市町における空き家の実態把握が省力化され、効率的な現地パトロールによる危険な空き家などの早期発見や、空き家の立地環境に応じた所有者への情報提供(空き家バンク登録、補助支援策の活用等)の促進などが図られます。
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