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ITツール導入で働きやすい労働環境に

印刷用ページを表示する掲載日2025年6月11日

「デジタルサービス活用型人手不足対策事業補助金」を活用したITツール導入事例

DX化による雇用改善・人材確保の取組事例を紹介​します!

 DX化というと「社内に普及するのが大変そう」「効果があるのか不安」といったイメージがあるかもしれません。
 このページでは、DX化のうち、人手不足対策に特化した事例を、導入するまでの苦労した点や、実際の効果を含め、ご紹介いたします!

(目次)

​各ケースタイトルをクリックすると「ひろしまDX」の事例紹介に遷移します。

本事例は令和6年度「デジタルサービス活用型人手不足対策事業補助金」を活用したものであり、令和6年12月時点の事例となっています。

ケース1 「ミスを防止・作業短縮して人手不足解消!」ビルメンテナンス業務​の事例

画像認識AIで検診作業を自動化、ミスを防止・作業短縮して人手不足解消!(ビルメンテナンス)

株式会社オオケンの具体的な取組事例

株式会社オオケン
従業員規模:301人以上

導入したデジタルサービス

AI建物管理クラウドシステム管理ロイド
画像認識AIにより、検診・点検作業等を自動化する建物管理クラウド

インタビューにお答えいただいた株式会社オオケンの皆様
(インタビューにお答えいただいた経営管理部、FM事業部の皆様)

事業内容とデジタルサービス導入のきっかけを教えてください。

当社は建物総合管理業を営んでおり、設備管理(FM)、清掃(I-CoSSs:院内感染予防型清掃)、受付・電話交換、建物修繕工事(一級建築士事務所)など、あらゆる建物に関する維持管理業務を手がけています。近年、スタッフの高齢化や人手不足が深刻化しており、業務の効率化を進める必要があると考えていました。
当社のビル設備スタッフが常駐する現場で、別の事業者が新たなデジタルサービスを導入しており、実際にその運用現場に立ち会わせてもらいました。当社のスタッフが現場でその有効性を実感したことをきっかけに、同じデジタルサービスの導入を検討することになりました。

課題解決のためにどのようなサービスを導入しましたか?

​管理施設内に設置された各種メーターの検針業務では、これまで現地で目視確認し、数値を記録した後、社内で表計算ソフトに転記するという手作業を日々行っていました。しかし、この方法は時間がかかる上、誤記入や転記ミスをするリスクがありました。
導入したデジタルサービスでは、メーターをカメラで撮影し、画像認識AIで検針データを読み取りクラウドにアップロードできるため、正確かつ効率的なデータ管理ができるようになりました。さらに、異常な数値が検知されるとアラートが通知される機能があり、不具合への迅速な対応が可能となりました。

サービス導入にあたって工夫したことはありますか?

​当社が管理する施設の多くは古い建物で、デジタル化されていない機器が多く設置されているため、業務の標準化や効率化が難しい状況でした。
さらに、スタッフの高齢化が徐々に進み、視力の低下やITへの苦手意識といった課題もありました。そこで、機器の確認作業をシンプルな形でデジタル化することで、こうした課題の解決を図り、業務の効率化を推進しました。
導入にあたっては、役員や現場の責任者が主導し、事前に事業所での聞き取り調査を行い、2ヶ月間のトライアル期間を設け、効果を検証しながら段階的に進めました。
また、現場スタッフへの教育はOJTで丁寧に行い、スムーズに習熟できるよう工夫した結果、最初はデジタル化に躊躇していたスタッフも作業に慣れ、利便性を実感するようになり、現在では何の問題もなく運用できています。

高齢者や経験の浅いスタッフでもスムーズに検診作業が行えている場面実際の検診画像
(高齢者や経験の浅いスタッフでもスムーズに検診作業が行えている)

導入後、どんな変化や効果がありましたか?

作業時間の短縮により、時間の有効活用ができるようになったことが1番のメリットです。これまで時間内にできなかった業務をこなせるようになったり、1人で行っていた作業を二重チェックする時間を確保できるようになったことで、より正確な業務遂行が可能になりました。また、不具合箇所をカメラで撮影すると、画像が自動的に報告書に反映されるため、お客様との情報共有が迅速にできるようになりました。さらに、記録をクラウド上に蓄積できることや、写真だけでなく動画の記録も残せるため、従来の写真では分かりにくかった問題の原因解明が行いやすくなり、顧客満足度向上にもつながっています。

今後どのような展開を考えていますか?

​本事業で初の導入を行いましたが、現在、2か所目の導入を進めており、将来的には20か所の設置を目標に掲げ、各現場への導入を計画しています。これにより、社内にノウハウやデータ数値が蓄積され、業務の標準化が進むことで、お客様への信頼向上にもつながると考えています。さらに、デジタルサービスを活用した新たな取組を推進すること自体が、当社の強みになると期待しています。
また、今後ますます深刻化する人手不足に備え、高齢者や未経験者の雇用拡大を進め、将来的には外国人材の雇用も視野に入れています。そのため、業務のマニュアル化を進め、誰でも対応できる仕組みを構築したいと考えています。このデジタルサービスは、その実現に有効なツールになり得ると感じています。外国人の雇用においては、言葉の壁による誤解や細かいニュアンスの伝達という課題がありますが、このサービスを活用すれば、写真を撮るだけで正確な情報共有ができるため、業務の標準化やお客様への信頼維持にも役立つと期待しています。
さらに、不具合発生の初期対応から、自社の修繕業務の営業提案に繋げることで、提案型の営業を強化する方針です。デジタルサービスの活用を新たな当社の強みとし、お客様に最適な提案を行っていきます。​

ケース2「業務効率化と患者の利便性向上を実現!」内科医院​の事例

オンライン診療・受診予約のDX化により業務効率化と患者の利便性向上を実現!(内科医院)

内科医院の具体的な取組事例

取組企業名非公開

導入したデジタルサービス

診察予約システムWakumy・WEB問診Simview・受付管理システムDoctorqubeq
オンライン診療の、予約・問診等を一気通貫して行うことができるシステム、電子カルテと連動できる診療予約システム

事業内容とデジタルサービス導入のきっかけを教えてください。

当院は、町のクリニックとして、風邪や禁煙治療などの保険診療をはじめ、特定健診、予防接種などの自由診療、訪問診療を行っています。

2年前からオンライン診療を導入し、当初はLINEのビデオ通話を活用していました。しかし、LINE登録や保険証情報のメール送付、同意書のやり取りに時間がかかり、診察開始までに最低10分、長い場合は20〜30分を要することもありました。さらに、事務スタッフは外来診療の対応をしながらメールの確認・返信を行う必要があり、業務負担の大きさも課題でした。

また、患者さんの来院時間にばらつきがあり、混雑時には1時間に40人診察することもあれば、10人〜15人程度しか診察しない時間帯もありました。このばらつきを解消し、スタッフの負担を減らすため、新たなデジタルサービスの検討を開始しました。

課題解決のためにどのようなサービスを導入しましたか?

院長が主導し、電子カルテのベンダーと相談しながら、患者さん自身でオンライン診療の準備を完結できる受付管理システムと予約数を平準化できる診療オンライン予約システムを選定しました。併せて、Web問診システムも導入しました。

これまでも様々なツールを試しましたが、パスワード設定やログインなどの手間が患者さん負担になると予想されるものばかりでした。しかし、今回導入したサービスは、登録後すぐに予約やオンライン診療が可能な仕組みであり、スムーズに運用できる点が決め手となりました。

サービス導入にあたって、工夫したことはありますか?

スタッフ全員がデジタルツールに慣れているわけではなかったため、できるだけシンプルに使えるように工夫しました。例えば、Web問診にアクセスできるQRコードを作成し、患者さんに「スマホでQRコードを読み込んでください」と伝えるだけで案内が完了するようにしました。この運用方法により、スタッフも負担を感じることなく、スムーズに受け入れてもらうことができました。

導入後、どんな変化や効果がありましたか?

これまでスタッフが紙に記入された患者さんの情報を手入力していましたが、現在は患者さんが入力した情報をコピーして貼り付けてカルテに反映できるようになり、入力ミスが減り、修正時間も削減できました。

また、電話での問い合わせ件数が減り、電話を受けた場合でも「ホームページをご覧ください」の一言で案内できることが増えました。以前は電話中に他の業務が滞り、診察の呼び出しが遅れることがありましたが、その頻度を格段に減らすことができ、これが最も嬉しい導入効果だと感じています。

オンライン予約システムの利用者はまだ全体の2〜3割程度ですが、特に若年層を中心にホームページ経由で予約する新規の患者さんが増えていることを実感しています。一方で、高齢者やスマホ操作が苦手な方にはまだ浸透しておらず、直接来院される方も多いため、今後さらに普及を進めていきたいと考えています。

今後どのような展開を考えておられますか?

予約システムをもっと普及させ、お盆や年末年始などのイレギュラーな休診日の告知も浸透させたいと考えています。現在もホームページで告知を行っていますが、直前になると電話での問い合わせが増えるため、予約枠を患者さん自身で確認してもらえるようにし、受診時間のばらつきもさらに改善していきたいです。

また、今後はWeb問診の活用をさらに広げる予定です。例えば、「他に気になる症状や相談したいことはありますか?」という項目を設けることで、風邪症状で来られた患者さんが、ついでにいびきや花粉症などの相談ができるようにして、検査や免疫療法の案内もできるようにしたいと考えています。

将来的には、オンライン決済や問診票と電子カルテの連携も視野に入れています。ただし、コスト面や電子カルテの使い勝手などの課題もあるため、導入に向けて今後も検討していく予定です。

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ケース3.建設・土木業

BIM導入で、作業時間の短縮や情報共有の効率化を図り、生産性136%向上!(建築・設計業務)

イラストでわかるシンクコンストラクション株式会社の取組み内容

シンクコンストラクション株式会社
従業員規模:11人から50人まで

導入したデジタルサービス

GLOOBE Construction
建築生産業務の効率化と合理的な施工計画を支援する国産施工BIMソフト

課題の内容

建築と設計の担当間で連携がスムーズに取れない現状があった。また、施工図・仮設計画・安全計画の作成に多くの時間を要していた。
建築に詳しくない施主に対して、完成イメージを元に説明ができないため、手戻りや意見の不一致が生じることもあった。

実施概要

建物に関する情報を一元管理できるBIM(Building Information Modeling)ソフトを導入した。導入に当たって、建築と設計の担当間で必要なデータを検討した。
実際にBIMデータを作成し、BIMの機能や制約を確認しながら、現場で必要とされる内容を整理し、さらに施主とイメージ共有も行った。

効果

BIMデータを活用することで、施工図・仮設計画・安全計画の作成時間を80%削減することができた。BIMの利用全体を通して、概算で生産性が136%向上した。
仮設計画において、事前にデータ上で隣地との境界を確認できるため、仮設の移動などの手戻りが発生せず、スムーズに設置作業ができた。
施主との完成イメージの共有ができ、手戻りやトラブルの解消につながった。

苦労した点

現場での利活用を進めるには、設計側だけでなく建築側も操作を習得することが不可欠であり、これからも個別説明や連携のための教育に十分な時間を確保する必要がある。

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ドローンシステムを活用し、危険な高所作業を伴わず劇的な生産性向上を実現!(日本伝統建築)

谷村寺社工社の取組み事例イラスト

株式会社谷村寺社工社
従業員規模:1人から10人まで

導入したデジタルサービス

ドローンシステムDommit
自動操縦、自動撮影、3Dモデル化による計測が可能なドローンシステム

課題の内容

屋根工事業の見積作業において、技術者2人が半日かけて対応しており、その間他の現場が稼働できず生産性が低下していた。
また、簡易的な足場で屋根に上がり計測するため、危険が伴い安全面に大きな課題があった。

実施概要

建造物を自動で撮影、計測できるドローンシステムを導入した。
ドローンで取得した情報を活用し、足場の設置や技術者が危険な作業を行うことなく見積対応が行えるようにした。

効果

従来は技術者2人で半日かかっていた見積作業が、事務員1人で約10分で対応可能となり、見積全体の作業時間についても大幅に短縮できた。
技術者は現場作業に専念できるようになり、生産性が飛躍的に向上した。
ドローンで撮影した写真を活用することで、見積時や施工後の屋根の状態を施主に見せることができるようになり、顧客満足度が向上し、受注増加につながった。

苦労した点

導入当初は、手順どおりに操作してもドローンが飛行しないことや、飛行後すぐに墜落してしまうことがあり、修理に時間がかかるなどのトラブルが発生した。社内の厳重なセキュリティの影響により、ドローン撮影の写真を受信できない問題も発生し、設定に時間を要した。

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ケース4.製造業

培った経験・技術をソフト解析、業務見直しや新人教育に活かし作業時間大幅減!(衣料品糸加工技術)

イラストでわかる廣島織染協同組合の取り組み

廣島織染協同組合​
従業員規模:11人から50人まで

導入したデジタルサービス

作業解析ソフトOTRS10​
動画による動作分析、時間分析など、作業分析を行うソフトウェア

課題の内容

衣料品の糸の加工を行っているが、技術の平準化が進んでおらず、作業が属人化していた。
スタッフごとに作業手順が異なり、作業時間にも差があることから、業務の効率化が困難であった。
体系的なマニュアルが存在しないため、新人が作業手順を習得するのに時間を要し、不良品率も高かった。

実施概要

動画による作業解析ソフトを導入し、熟練社員(経験5年目)と新人(経験4か月)それぞれの作業手順や方法を撮影・解析した。
作業の差異を比較検証することで、作業の効率化と平準化を促進し、マニュアル化した。

効果

新人が熟練社員の手順を見本に作業した結果、作業時間を18%短縮することができた。
長年行っていた作業を解析し改善した結果、一部の工程では作業時間を90%削減することができた。
業務見直しを通じて社員間のコミュニケーションが増加し、業務効率化の効果を社員が体感することで、モチベーションの向上にもつながった。

苦労した点

会社全体のITリテラシーが低いため不安を感じながら始めたが、動画の編集を通じて効率化の工夫ができ、課題解決の第一歩を踏み出せた。

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システム導入で顧客管理を一元化!データ活用による戦略的な販売促進を開始!(食品製造)

イラストでわかる福利物産株式会社の取り組み

取組企業

福利物産株式会社​
従業員規模:101人から300人まで

導入したデジタルサービス

顧客通販管理システム「通販Best」
電話・FAXの注文オペレーションの悩みを解決し業務の大幅な効率化を実現でき、通販の受注管理業務を効率化できるシステム

課題の内容

ちりめんや佃煮等の企画・製造・販売を行っている。30年以上前に導入した既存の顧客管理システムは動作が遅く、現在の業務に対応しきれない部分が多くなっていた。
既存のシステムは受発注の処理や請求書の作成、送り状の発行など実務的な業務にしか利用されておらず、顧客データの分析までできていなかった。

実施概要

顧客データの検索方法が豊富で、操作性に優れたクラウド型の顧客管理システムを導入し、顧客情報を効率的に入力・管理した。
顧客データを活用して、新規顧客の獲得方法や離脱リスクのある顧客へのアプローチについて検討した。

効果

毎日の締め作業後のファイリングが簡易化され、平均して5分間の時間短縮に成功した。
顧客のリピート率を把握することができるようになり、リピーターの増加を意識した戦略的な対応が可能となった。
顧客の購買データをグループ化し、それぞれの顧客に合った新商品の案内を行うなど、より効果的な販売促進活動ができるようになった。

苦労した点

既存システム導入時の状況が不明で、項目の意味が曖昧な部分も多いことからデータ移行は想像以上に困難だった。
新システムでは帳票形式が変わるため、従業員に戸惑いもあり、慣れるまでに少し時間を要した。

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ケース5.不動産・物品賃貸業

駐車場の遠隔監視システム導入で、点検回数やクレーム発生数を大幅削減!(駐車場管理)

イラストでわかるテクノ興産株式会社の取り組み

テクノ興産株式会社​
従業員規模:1人から10人まで

導入したデジタルサービス

サニカ製遠隔管理システム「SEAPS Cloud」​
遠隔地にある施設情報を端末で管理できるシステム

課題の内容

駐車場管理を行っており、総計240箇所の現場でコインパーキング機器の不具合を点検するため、各現場を月2~3回の定期巡回で対応していた。
機器の不具合を事前に把握できず、利用者とのトラブルが発生し、クレーム対応における従業員の負担が大きかった。
目視では確認できない不具合もあるため、クレームを完全に防ぐことはできず、月平均30件程度のクレームが発生していた。

実施概要

コインパーキングの各機器の状態をパソコンやスマートフォンからリアルタイムに把握できるクラウドサービスを導入した。

効果

現場に赴くことなく機器の状態が把握できるようになり、移動コストと労力を削減できた。
定期巡回を月1回減らすことができ、従業者に時間的余裕が生まれ、ストレス緩和につながった。
機器の状態をリアルタイムで監視できるため、不具合を早期に検知・対応できるようになり、クレーム件数は、月平均30件から0.75件にまで大幅に減少した。

苦労した点

基本操作はしやすいシステムであったものの、駐車場の稼働状況を分析し、経営判断に活用するための応用ツールは高度であったため、使いこなすにはコツが必要だったが、収益向上に貢献している。

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ケース6.専門技術・サービス業

基幹システムを導入し、診療時間の短縮・情報共有の効率化を一挙に実現!(動物病院)

イラストでわかる有限会社前田の取組み

有限会社前田
従業員規模:11人から50人まで

導入したデジタルサービス

動物病院専用クラウド型ERPシステム「Vetty(ベティ)」
来院予約、電子カルテ、オーダー入力、会計処理までが連携し、業務フローの可視化ができるサービス

課題の内容

動物病院の診療、トリミング、ホテルなどの各部門では、電話や手書きなどのアナログな方法で情報共有しており、情報の一元管理が難しい状況だった。
その結果、伝達ミスが発生しやすく、業務効率が低下し、長時間労働の一因となっていた。

実施概要

クラウド型の動物医療業務基幹システムを導入し、カルテや検査情報などの病院内データを一元管理した。
また、チャットやタスク管理、入院ホテル管理、AI音声入力、薬剤自動計算など複数の機能を活用し、業務効率を改善した。

効果

1件あたりの診療時間を従来の40分から20分に短縮することができ、その時間を他の業務に振り分けることが可能となった。
部門の垣根を超えた情報共有が可能となり、担当者でなくても過去の診察情報の確認や、トリミングと診療を同日に行う時間の調整などを迅速に対応することが可能となり、顧客サービスの質が向上した。
従業員間の連絡を随時チャットで行うことによって、指示等をテキストで管理できるようになったため、伝達ミスが大幅に減少した。

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ケース7.宿泊・飲食サービス業

動画マニュアル作成ツールの導入により、研修の負担軽減と業務効率化!(宿泊施設)

イラストでわかる有限会社大根屋の取組み

有限会社大根屋​
従業員規模:11人から50人まで

導入したデジタルサービス

TeachmeBiz​
写真や動画を用いたわかりやすいマニュアルを、クラウド上で誰でもかんたんに作成・共有できるシステム

課題の内容

宿泊施設を運営しており、派遣スタッフが数か月ごとに入れ替わるため、説明や指導に多くの時間を要していた。
多様な業務内容を短時間で覚えるためには、業務を繰り返し教える必要があり、担当者の負担となっていた。 
指導や説明を担当する従業員ごとに業務のやり方が異なっており、指導を受けたスタッフに混乱が生じることがあった。

実施概要

文字付きの画像や動画による作業マニュアルが簡単に作成、共有できるシステムを導入し、部署やシーン別に適したマニュアルを作成した。

効果

作成したマニュアルを活用することで、説明に費やす時間を短縮できた。また、紙ベースのマニュアル更新や差替作業などの担当者の負担軽減に寄与している。
スタッフがマニュアルを繰り返し見返すことができるため、特に単純な作業では同じ説明をする必要がなくなり、指導担当者は他の業務に時間を費やせるようになった。
作業マニュアルを作成する過程で、日常的に行っている業務手順を見直す機会が生まれ、業務効率の向上にもつながった。

苦労した点

通常業務と並行して、マニュアル(特に動画部分)の作成を行う時間の確保に苦労した。
どの作業をどこまで詳細にマニュアル化すべきか迷いながら進めた。

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POSレジとセルフオーダーシステムを導入し、業務の効率化と売上増大を実現!(飲食店)

イラストでわかる株式会社まんまるの取り組み

株式会社まんまる
従業員規模:11人から50人まで

導入したデジタルサービス

プリンタ一体型POSターミナル
多様な店舗形態と運用に柔軟に対応できるPOSターミナル

タブレット型セルフオーダーシステム
飲食店向けのセルフオーダーシステム

課題の内容

飲食店を経営している。オーダーの聞き間違いや手入力によるミスが頻発し、その対応に多くの時間を取られていた。
人手不足の影響により、収益性の高い食べ放題メニューを提供できる日が限られており、売上が伸び悩んでいた。

実施概要

顧客自身が注文できるセルフオーダー端末を導入した。さらに、セルフオーダー端末とスタッフが使用するハンディ端末、レジを連動させることによって、オーダーから会計までの一連の業務を効率化した。

効果

オーダーミスが激減し、対応にかかる負担が大幅に軽減できた。
夜のシフトを1名削減しても運営可能となり、月間で12名分の人員を削減できた。
セルフオーダー端末の活用により、注文業務の負担が軽減されたため、食べ放題を通常メニューとして提供できるようになった。その結果、食べ放題の売上は前年同月比210%を達成し、大幅な増収につながった。
リアルタイムでPOSデータを取得できるようになり、クーポンの発行などの販促施策を効率的に実施した結果、売上は前年同月比131.6%と大きく伸びた。

苦労した点

高齢の従業員にはデジタル化に拒否感があった。しかし、インカムによるフォローを実施することで不安を解消できた。

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クラウド型管理会計・データ分析システムの導入により、業務効率化を実現!(飲食店)

イラストでわかる取り組み(飲食店の事例)

取組企業名非公開

導入したデジタルサービス

クラウド型管理会計(日次決算)システムの導入/クラウド型データ分析サービス
クラウドによる利益管理や経営分析のDXツール

課題の内容

飲食店を、和食・焼肉の2店舗経営しているが、仕入れやシフト管理が手書きで、原価や人件費を細かく把握できず、リスク分析や経営改善が行えていなかった。
売上データはレジで把握できるが、分析せず、経験と勘に頼った経営が中心となっていた。
スタッフのITスキル不足もあり、データを活用した業務効率化や生産性向上が進められていなかった。

実施概要

日次決算システムを導入し、仕入れやシフトのデジタル化を行った。
売上や経費を一元管理し、店舗ごとの収支をリアルタイムで把握できるよう整備した。
スタッフが両システムを使いこなせるよう、操作や運用方法についての社内研修を実施した。

効果

各メニューや店舗の1日の利益を正確に把握できるようになり、迅速かつ的確な利益管理が可能となった。
原価や人件費の把握が容易になり、迅速なコスト調整を行うことで、人件費の月間予算オーバーを5%以内に抑制できるようになった。
店舗ごとの収支データをリアルタイムで把握できるようになり、毎月の経営会議において次月の戦略を具体的に立案できるようになった。
データ分析により、各店舗の業績に基づく目標設定や経営判断ができるようになった。
社内研修でITスキルが向上し、業務への貢献度が可視化され、スタッフのモチベーション向上につながった。

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ケース8.医療・介護業

CAD/CAM導入により、生産性向上と多様化するニーズへの対応を実現!(歯科医院)

イラストでわかる有限会社ゆうデンタルの取組み

有限会社ゆうデンタル
従業員規模:11人から50人まで

導入したデジタルサービス

CAD/CAMソフトウェア exocad
補綴物設計が可能となるCAD/CAMシステム

課題の内容

2024年の歯科診療報酬改定により、CAD/CAM冠による治療が保険適用となったため、患者のニーズが多様化するとともに、需要が増加しており、既存の設備や人員での対応が難しくなっていた。
この市場の変化に迅速に対応するため、新たな技術を導入し、生産性を向上させる必要があった。

実施概要

欠けた歯や失った歯を人工的に補う補綴物の設計が可能となるCAD/CAMシステムを導入した。
勉強会を行い、CAD/CAMシステムの使用方法を従業員に共有した。

効果

印象材を用いた従来の歯型取得や技工所での歯型製作が不要となり、歯型製作にかかる時間が従来の30分から5分に削減でき、外注費用も不要になった。
製作時間の短縮により、歯科技工物の月間対応件数が導入前の600件から約800件へ増加し、生産性を高めることができた。
歯型の取得方法をデータ化することで、より正確な口腔内情報がわかるようになり、製作過程のミスやエラーの発生を抑えられ、不良率1%台を達成することができた。
導入後の受注リピート率は100%という結果が出た。

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システム導入で勤怠情報を一元管理!就業規則改定による働き方改革も実現!(高齢者介護施設)

株式会社サルートの具体的な取り組み

株式会社サルート
従業員規模:101人から300人まで

導入したデジタルサービス

医療業界向けシフト・勤怠管理システムOLude
シフト、打刻、勤怠、月次を1パッケージで管理可能な医療業界専門シフト勤怠管理システム

課題の内容

複数の高齢者介護施設を運営している。職員の遅刻・早退・残業などの勤怠申請は紙ベースで行っていた。
2名体制で約180人分の勤怠実績を各拠点から回収し、手作業でデータ入力を行っていたため、勤怠確認から給与データの作成完了までに4営業日を要していた。

実施概要

クラウド型の勤怠管理システムを導入し、勤怠情報と休暇情報を一元管理できるようにした。
打刻修正や残業申請などの届出処理は、現場で完結できるルールを策定した。
システム導入に伴い、就業規則を改定し、半日単位での有給取得を可能にした。

効果

勤怠集計から給与計算までの作業時間が、4営業日から3時間に短縮され、届出処理の迅速化や休暇管理の自動化が実現した。
早出を含むサービス残業の削減や業務分担の見直しを通じて、労務管理が効率化された。
勤怠データの蓄積により、人員不足を把握しやすくなり、8事業所の労働時間を分析することによって、適正な人員配置や効果的なマネジメントが可能になった。

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上記の事例や、他のITツール導入事例については、「ひろしまDXサイト(取組事例)」からもご覧いただけます。