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がん治療と仕事の両立支援オンラインセミナーを開催しました!

印刷用ページを表示する掲載日2021年7月16日

 広島県では,Teamがん対策ひろしま登録企業と共に,「がん治療と仕事の両立支援」に取り組んでいます。

 この度,登録企業の取組を更に後押しするために,国(厚生労働省)の「治療と仕事の両立支援助成金」を活用した取組の推進を主なテーマとするオンラインセミナーを開催しましたので,その様子をご報告します。

 

セミナーの概要

セミナーのご案内チラシの画像です。

日時

令和3年7月13日(火曜日) 14時~15時

実施方法

Zoomウェビナーを使用してオンラインで実施

対象

Teamがん対策ひろしま登録企業の代表者,人事労務担当者 など

 

セミナーの内容

治療と仕事の両立支援助成金のチラシ

▲「治療と仕事の両立支援助成金」のチラシ

 今回のセミナーは,「治療と仕事の両立支援助成金」を活用した取組の推進を主なテーマとしました。

 この助成金は,社員ががんなどになった場合に備える環境整備コース,実際に両立支援を実践する制度活用コースの2コースがあり,今現在がんになった社員の方がいない企業も含め,状況に応じてご活用いただけます。

 セミナーでは,まず始めに広島県のがんの現状を説明し,両立支援の必要性を理解していただいたうえで,講師の方から助成金を申請する際のポイントや,両立支援の実践例を講義いただき,会社の状況に応じてどんな取り組みができるか,一つでも多くヒントを見つけていただき,それを基に社内でしっかり検討,そして実践していただく事を目指しました。

セミナー配信中の様子

▲セミナー配信中の様子

1 広島県におけるがんの現状

担当:広島県健康福祉局健康づくり推進課がん医療・共生グループ 主査 六箱 栄子

 特に就労世代に関するデータを中心に,広島県を取り巻くがんの現状や,Teamがん対策ひろしまの取組をご紹介しました。説明に使用した資料のPDFを掲載するとともに,広島がんネットにも「治療と仕事の両立支援」については詳しく掲載していますのでご覧ください。

2 治療と仕事の両立支援助成金の概要

講師:広島産業保健総合支援センター 産業保健専門職 寺村 清美 氏

 令和3年度の制度内容について解説を行うとともに,申請に向けた取組のポイントや,実際の申請にあたっての留意事項等について解説いただきました。

3 企業における両立支援体制の整備

講師:広島産業保健総合支援センター 産業保健相談員 大塚 文 氏 (広島文化学園大学 看護学部 教授)

 社員の方ががんになったときに備えて,社内にどのような環境や制度を整えることが必要なのか,事例を踏まえて解説いただきました。

 

参加者からの感想や意見

  • 「両立支援コーディネーター」と言うのを初めて知りました。研修を受け,助成金申請をしようと思います。
     
  • 就業規則例がとても参考になります。自社で取り入れていないものは,さっそく検討したいと思う内容ばかりでした。
     
  • 社内でも,現状の制度を振り返り,新たな制度導入など検討していきたいと思います。
     
  • 今はまだ病気になった社員はいませんが,いつだれががんになってもおかしくない時代,あらかじめ知っておくことで,病気で不安になっている社員が安心して治療に専念できる会社を作っていくよう,進めていきたいと思います。
     
  • 現在,自分自身は健康で元気に働くことができていますが,がんに限らずもし,治療が必要な病気にかかってしまった場合,やはり仕事は辞めずに可能な限り働き続けたいと考えます。そんな時,働いている企業でしっかり治療と仕事の両立ができる仕組みができていれば安心して働けると思います。
     
  • 今回,両立支援コーディネーターという名前を初めて聞きました。自分がもし病気になってしまったら,このまま仕事を続けてもよいのだろうかと遠慮がちに考えてしまいそうですが,会社に相談できる方がいることはとても心強く,病気を克服して前向きになる活力になるのではと思います。会社の就業環境や制度が整えることで安心して治療に取り組むことができるよう,弊社でも前向きに検討してみたいと思います。

 

今後の取組に向けて

 がんになった社員の方が今現在いない場合でも,今日から始めることができる取組があります。県も,今回のようなセミナーや取組に活用できる啓発グッズの無償提供などを通じて,登録企業における取組を後押しさせていただきますので,がん治療と仕事の両立支援の推進に共に取り組みましょう!

 また,広島産業保健総合支援センターでは,次のような業務を行っておられます。

  1. 窓口相談・実施相談
    産業保健に関する様々な問題について,専門スタッフが実地又は,センターの窓口(予約),電話,電子メール等で相談に応じ,解決方法を助言しています。
     
  2. 研修
    産業保健関係者を対象として,産業保健に関する専門的かつ実践的な研修を実施しています。また,他の団体が実施する研修について,講師の紹介等の支援を行っています。
     
  3. 情報の提供
    メールマガジン,ホームページ等による情報提供を行っています。また,産業保健に関する図書・教材の閲覧等を行っています。
     
  4. 広報・啓発
    事業主,労務管理担当者等を対象として,職場の健康問題に関するセミナーを実施しています。
     
  5. 調査研究
    地域の産業保健活動に役立つ調査研究を実施し,成果を公表・活用しています。
     
  6. 地域窓口(地域産業保健センター)の運営
    小規模事業場の支援を行っています。

 今回セミナーで取り上げた「治療と仕事の両立支援助成金」に関することを始め,様々な形で企業における治療と仕事の両立支援をサポートしてもらえますので,両立支援の体制整備の進め方や,実際にがん等になった社員の方への支援の実践で分からないことやお困りごとなどがあれば,ぜひご活用ください。

デーモン閣下の画像

 

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