広島県では、人材をコストではなく「資本」として捉え、積極的に人材に投資することで企業価値の向上を図る経営のあり方である「人的資本経営」の重要性や導入ノウハウの普及・啓発により、県内企業における人的資本経営の導入を支援することを目的とした事業を、令和5年度から開始いたしました。
人的資本経営とは、人材を労働力として消費するのではなく、その人材が持つスキルや知識、経験などを資本として捉えることです。人材を、生産性を高める「資本」として適切に評価し、投資することで、中長期的な企業価値向上を目指します。
少子高齢化による労働力人口の減少が進み、DXの進展や脱炭素化の加速など、産業構造が変化する中、成長分野への転換やデジタル技術の活用等による既存分野の生産性の向上など、経営戦略の再構築や戦略の実現等に必要になる知識・スキルを持った人材の確保が必要となっています。
こうした中、変化に柔軟に対応しながら、企業の持続的な成長につながる経営として「人的資本経営」が注目されています。
人的資本経営では、人材に対して戦略的に、教育や投資を行うことが必要であり、人材戦略を有効に実践するためには、人的資本の可視化が重要となってきます。
また、上場企業おいては、令和5年3月31日以後の有価証券報告書について、人的資本情報の記載が義務化されたように、人への投資を戦略的に行うためには、人的資本に関わる指標を外部へ開示していくことが欠かせません。
情報を開示することで、企業は自社の求める人材を確保し、国際社会の中でも競争力を発揮できるだけでなく、社員側にとっても、より自由な働き方を選ぶことができます。
広島県内の企業へ人的資本経営の普及・啓発を図るため、人的資本経営の概要と「人への投資」に着目した人的資本経営のあり方について、特別ゲストにご講演いただきました。
※株式会社八天堂に関する取組については、下記「事例集」にも掲載しております。
新しい経営の在り方を実践し、「入社したい企業ランキング1位」の実績を築いた岡山の企業にお越しいただき、「採用」に着目した、人的資本の考え方について、ご講演いただきました。
本事業では、人的資本経営に積極的に取り組む企業を支援するため、「HiRoshima HR LABO」と称した研究会を発足いたしました。
令和5年度は39社の会員企業とともに、全4回の勉強会を実施し、人的資本の考え方で成功している企業との交流や、業種業界を超えた会員企業同士の意見交換を行いました。
研究会会員について、取組事例を報告します。
研究会報告シート (PDFファイル)(2.1MB)
県内企業へ人的資本経営に関するアンケート調査をした結果について掲載しています。
企業の人材戦略に関するアンケート調査報告書 (PDFファイル)(4.79MB)
企業の人材戦略に関するアンケート調査報告書(概要版) (PDFファイル)(555KB)
人的資本経営の全国先進取組企業15社について掲載しています。
人的資本資本経営事例集~人への投資が企業の成長につながる~ (PDFファイル)(2.89MB)
県事業の概要を県内企業向けに説明した資料を掲載しています。
説明会資料「人的資本経営の推進について」 (PDFファイル)(3.59MB)
広島県商工労働局人的資本経営促進課
人的資本グループ(担当:小村、稲木、高田)
電話番号:082-513-3340
メール :syojinkei@pref.hiroshima.lg.jp