【解説】
・金岡用兼禅師被着袈裟(けさ)(夏用)洞雲寺(どううんじ)伝の金岡和尚行状記に「金岡和尚袈裟一領大宮司以明神御衣所製」とあるもので,麻製の五条袈裟で,古式のものである。漆塗り木製鐶を付けている。
・金岡用兼禅師被着袈裟(冬用)同行状記に「金岡和尚袈裟一領厳島明神所献」とあって,象牙の鐶着(かんちゃく)の裏裂(うらきれ)に「霊潭代,京都江遺潤色修補」と墨書の七条袈裟である。材料は,雲や亀文を織り出している鍛子裂(どんすきれ)で仕上げ,鐶(かん)は象牙である。
・金岡用兼禅師持物木製持鉢(じはつ)同行状記に「金岡和尚持鉢一口香木所製」と見るもので,禅僧が托鉢に所持し,食料品あるいは布施料を受納する器である。古くは沙波離裂(金属)のものもあり,正倉院に残っている。金岡禅師所持のこの器は,木製で赤色の漆を塗って仕上げたものであるが,底が抜けている。
・金岡用兼禅師持物木製長杖木製の長杖の肌に一面小突起を彫出し,漆塗りに仕上げる。
名称 | 金岡用兼禅師関係遺品 金岡用兼禅師被着袈裟(冬用) 金岡用兼禅師被着袈裟(夏用) 金岡用兼禅師持物木製持鉢 金岡用兼禅師持物木製長杖 |
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よみがな | きんこうようけんぜんじかんけいいひん | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 歴史資料 | |
所在地 | 廿日市市佐方 | |
員数 | 4点 | |
指定年月日 | 昭和60年12月2日 | |
構造形式 | 袈裟/緞子,麻 持鉢,長杖/漆塗 |
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法量 | 袈裟・緞子/縦112.5cm,横中215.0cm 袈裟・麻/縦128.0cm,横中197.0cm 持鉢/高さ8.3cm,口径15.8cm 長杖/長さ205.0cm,径3.5cm |
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公開状況 | 5月8日の「花まつり(通称:とおんじさん)」の時に他の文化財とともに一部を公開 | |
交通案内 | ○JR「廿日市駅」から北へ約200m ○広島電鉄「廿日市駅」から北へ約400m |
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