【解説】
南北朝時代の応安6年(1373)5月頃から永和元年(1375)10月頃までの約2年をかけて完成し,永徳2年(1382)尾道持光寺に納められた経。勧主(勧進元)は,すべて権少僧都阿闍梨(あじゃり)頼喜という僧で,願主は頼喜のほか武士,名主,庶民,僧侶などさまざまな階層の者38人を数える。写経場所は尾道浦の各寺院がほとんどだが,豊後(大分県)などの僧侶の名も見え,港町尾道の活況をも見ることができる。
この大般若経は,奥書の「尾道持光寺常住也」の文字や,これを納める唐櫃の朱書「永徳二年壬戌六月一日」「備後国尾道浦」により,尾道浦の共有として持光寺に置かれていたが,なんらかの経緯をえて,油木八幡神社に奉納されたものと思われる。
名称 | 紙本墨書大般若経 | |
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よみがな | しほんぼくしょだいはんにゃきょう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 典籍 | |
所在地 | 神石郡神石高原町 | |
員数 | 514巻 | |
指定年月日 | 昭和44年4月28日 | |
構造形式 | 紙本墨書,折本 | |
法量 | 縦27.5cm,横9.2cm | |
公開状況 | 非公開 | |
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