【解説】
この大般若経の主体をなすものは,平安時代の建久元年(1190)僧延増が,商人からかなりまとまった本経典の一部を入手し,欠巻を,僧延増自ら補写して完本としたもののようである。したがって,それらは平安時代中期(10~11世紀)ごろの書写と認められるもの,保安4年(1123)書写の奥書を有するものなどがあるが,「永久五年(1117)細工所目代主殿首山永継」が寄進した旨の奥書を有するものが特に多い。また,鎌倉時代(1192~1332)の補写や版本も交っている。
嘉慶2年(1387)政信が郷内に勧進して小凾60個を寄進し,文明9年(1477)則光の幸福寺において経巻を修復した。江戸時代に散逸したが,延享3年(1746)乃美村庄屋児玉政勝以下の寄進をもって凡そ100巻余に及ぶ欠巻を補い,前欠,後欠等の補写を行って完備させた。
名称 | 紙本墨書大般若経 附中箱60箱 |
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よみがな | しほんぼくしょだいはんにゃきょう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 典籍 | |
所在地 | 東広島市豊栄町 | |
員数 | 600巻 | |
指定年月日 | 昭和42年5月8日 | |
構造形式 | 紙本墨書,折本 | |
法量 | ||
公開状況 | 事前に連絡必要(0824-32-2018) | |
交通案内 | ○JR「西条駅」から「豊栄線」バスで「賀茂北高等学校前」下車,北西へ約500m | |
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