【解説】
福山水野氏の菩提寺・賢忠寺に伝わる当世具足で,福山藩初代藩主・水野勝成の所用と伝えられる。
兜は,唐冠形の鉢の左右に黒い熊毛で包んだ長い纓(えい)をつけ,前立(まえだて)には木製漆塗の魅(しかみ)が取り付けてある。胴は鉄を革包にし茶漆塗りにした桶側胴で,その下部二段は茶色糸で毛引威(けびきおどし)にするなど,旧来の甲冑にくらべ特異な意匠をもち,防禦にすぐれ軽快堅牢で,傷みは少なくほぼ完形である。
当世具足は室町時代末期から安土桃山時代(16世紀後半~17世紀初頭)にかけて発達したもので,この具足はその完成期に武将が着用した例として,武具の歴史を知るうえで貴重な資料である。
名称 | 革包茶糸威二枚胴具足 | |
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よみがな | かわづつみちゃいとおどしにまいどうぐそく | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 工芸品 | |
所在地 | 福山市寺町 | |
員数 | 1領 | |
指定年月日 | 昭和52年3月4日 | |
構造形式 | ||
法量 | 胴高さ43.5cm,兜高さ35.0cm,同前後径22.5cm,同左右径19.0cm,袖幅20.5cm,同長さ28.0cm,総重量10.2kg | |
公開状況 | 福山城博物館に寄託(084-922-2117) 開館時間:9時~17時,休館日:月曜日(祝日の場合,翌日)・12月28日~31日 |
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交通案内 | ○JR「福山駅」から北へ約250m | |
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