【解説】
鎌倉時代~室町時代(12世紀末~16世紀)製作の,密教儀式に用いる法具。いずれも金銅製。
五鈷杵(ごこしょ)は鈷の肩はりは強く,握柄の二重帯もよくしまり,猪目もよく現れている。蓮弁の脈すじの細さは精巧で,制作年代に相応する作品である。
五鈷鈴(ごこれい)は鈴の肩の蓮弁は握柄の蓮弁と同じ手法で,鈴胴には子持ち帯をもち,この時代の特色をよく示している。
金剛盤(こんごうばん)は三つの脚がついており,形は四弧形である。外縁部の断面は三角形になり,前面の弧の両端の猪目とともにこの時代の特色をよく表している。
杵は煩悩を砕き仏の智慧(ちえ)の光を表す。鈴は密教の儀式の時,諸尊を覚めさせ喜ばせるために鳴らす。
名称 | 密教法具 | |
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よみがな | みっきょうほうぐ | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 工芸品 | |
所在地 | 福山市金江町 | |
員数 | 1具 | |
指定年月日 | 昭和48年12月18日 | |
構造形式 | 金銅製 五鈷杵,五鈷鈴,金剛盤,各1口 |
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法量 | 五鈷杵/長さ14.6cm 五鈷鈴/高さ19.0cm,口径7.6cm,鈴の厚さ0.4cm 金剛盤/高さ3.8cm,縦17.8cm,横24.5cm |
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公開状況 | 非公開 | |
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