【解説】
柄管(えかん)の上部に円形の環をつけ,環の両肩ならびにその対角の環上に弧月形の突起がついている。環の上頭には五輪塔を鋳出し,その五輪塔と柄管を結ぶ環内直線上には,両脇に華瓶をもつ宝篋印塔(ほうきょういんとう)を鋳出している。普通の錫杖(しゃくじょう)に見ると同様に,仏教の六道を意味する6個の小環を左右に3個ずつ完存している。この錫杖は環に古い形式をとどめており,大形であるのも珍しい。柄管に応仁3年(1469)の紀年銘がある。
「備後国一宮吉備津彦大明神願主□□応仁三年己丑」
名称 | 銅製錫杖頭 | |
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よみがな | どうせいしゃくじょうとう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 工芸品 | |
所在地 | 福山市新市町 | |
員数 | 1柄 | |
指定年月日 | 昭和33年1月18日 | |
構造形式 | 銅製 | |
法量 | 長さ31.5cm,環横外径15cm,柄管12cm | |
公開状況 | 宝物殿に収蔵・展示。事前に連絡必要(0847‐51‐3395) | |
交通案内 | ○JR「新市駅」から北へ約1.6km | |
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