【解説】
室町時代の応永32年(1425)に,京都の高辻富小路(たかつじとみのこうじ)の仏師「大夫法眼」が制作した頂相彫刻(ちんぞうちょうこく)。頚部に墨書銘がある。ヒノキの寄木造である。
肉体把握や衣文表現は巧みで質感があり,生気と力強さを感じさせる。彫刻史上の基準作例であるとともに,本県の歴史と文化を語るうえで重要な資料である。
現在は,木造大通禅師坐像とともに,佛通寺含暉院開山堂(ぶっつうじがんきいんかいざんどう)に安置されている。
※佛通禅師即休契了(しっきゅうけいりょう)の諡号。即休契了(1269~1351)は中国・元の禅僧で,佛通寺を開いた愚中周及(ぐちゅうしゅうきゅう)の師であった。
名称 | 木造佛通禅師坐像 | |
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よみがな | もくぞうぶっつうぜんじざぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 三原市高坂町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 平成16年2月26日 | |
構造形式 | ヒノキ材,寄木造,玉眼嵌入,彩色 | |
法量 | 総高112.8cm,坐高74.3cm,膝張68.1cm,膝奥49.5cm | |
公開状況 | 非公開 | |
交通案内 | ○JR「三原駅」から「仏通寺行」バスで終点下車,北東へ約100m | |
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