【解説】
鎌倉時代末期から室町時代(14~16世紀)の作。右手は胸に上げ,左手は垂れ,ともに弥陀の印を結ぶ。法衣は通肩(つうけん)にまとう。像の腹部に見る法衣の翻波(ほんぱ)様の彫法,袂(たもと)のなびきの写実風は,室町時代中期頃(15世紀)を思わす。
この像については,特に光背(こうはい)に見るべきものがある。頭光身光は木彫になり金箔を施す。その外周は金銅板を宝相華(ほっそうげ)唐草文に透彫(すかしぼり)した舟形光背となし,室町時代の金工技法を推知する貴重な作品といえる。
名称 | 木造阿弥陀如来立像 | |
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よみがな | もくぞうあみだにょらいりゅうぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 呉市川尻町 | |
員数 | 1躯 | |
指定年月日 | 昭和60年3月14日 | |
構造形式 | 寄木造 | |
法量 | 像高61cm,頭長13cm,面長8cm,面幅8cm,肩幅20cm,裾幅19cm,光背長90cm | |
公開状況 | 事前に連絡必要(0823-87-2377) | |
交通案内 | ○JR「川尻駅」から北東へ約2km | |
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