【解説】
南北朝時代(1333~1392)の作。当初,墨の線だけで描かれていたが,至徳4年(1387)に彩色されたことが軸木銘から分かる。9段に62~64枚の紙を貼り継いで描かれているが,貼り継いだときに下になる側にも墨の輪郭線があり,画の下方から順に描いては継いでいったものと推測される。軸木に墨書銘があり,江戸時代後期までの修復の経過を知ることができる。
仏涅槃図は釈迦の臨終の景観を描く仏画である。沙羅双樹(さらそうじゅ)の下に横たわる釈迦を中心に,その死を悲しむ人や動物の姿が描かれている。紙本の涅槃図は珍しい。
楽音寺は,沼田荘開発領主・沼田氏の菩提寺として,平安時代(794~1191)に開かれたと言われる。鎌倉時代(1192~1332),小早川氏が沼田荘地頭となると,小早川氏の菩提寺となった。
名称 | 紙本著色仏涅槃図 | |
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よみがな | しほんちゃくしょくぶつねはんず | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 絵画 | |
所在地 | 三原市本郷町 | |
員数 | 1幅 | |
指定年月日 | 平成2年12月25日 | |
構造形式 | 紙本著色,軸装 | |
法量 | 縦200.0cm,横190.0cm | |
公開状況 | 広島県立歴史博物館に寄託 | |
交通案内 | 広島県立歴史博物館:○JR「福山駅」から西へ約400m 楽音寺:○JR「本郷駅」から南西へ約2.5km ○国道2号線レストラン山陽から南へ約700m |
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関連施設 | 名称 | 広島県立歴史博物館 |
開館時間 | 9時~17時(入館は16寺30分まで) | |
休館日 | 毎週月曜日(休日の場合は開館),12月28日~1月4日 | |
入館料 | 一般290円(220円),大学生210円(160円) ※( )は20人以上の団体,企画展・特別展は別料金 |
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所在地 | 福山市西町二丁目 | |
電話番号 | 084-931-2513 | |
交通案内 | ○JR「福山駅」から西へ約400m |