【解説】
五大明王像の五大明王とは,五大尊とも称し,彫刻絵画にあらわされ,密教修法(しゅほう)の本尊として信仰された。
中央の不動明王は,迦楼羅焔光(かるらえんこう)を負い坐している。注目すべきは大威徳明王で,通形はうずくまる水牛の背に袴坐する姿であるが,ここでは疾走する水牛の上に立つ形式をとる。各尊とも墨線のデッサンは優れている。衣紋線には肥痩のある墨線がひかれている。腕釧(うでくしろ)など金具の表現には胡粉下地の金泥(きんでい),いわゆる盛上彩色を施している。
年代はおよそ鎌倉時代末期から南北朝時代ごろ,14世紀前半とみられ,作風も優れている。
法恩寺の由来は明かでないが,平安時代(794~1191)の開基と伝えられている。
名称 | 絹本著色五大明王像 | |
---|---|---|
よみがな | けんぽんちゃくしょくごだいみょうおうぞう | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 絵画 | |
所在地 | 庄原市東城町 | |
員数 | 3幅 | |
指定年月日 | 平成元年3月20日 | |
構造形式 | 絹本著色,軸装 | |
法量 | 不動明王/縦152.4cm,横84.2cm 金剛・降三世/縦137.9cm,横55.1cm 大威・軍茶利/縦138.0cm,横55.3cm |
|
公開状況 | 非公開 | |
交通案内 | ||
関連施設 | 名称 | |
開館時間 | ||
休館日 | ||
入館料 | ||
所在地 | ||
電話番号 | ||
交通案内 |