【解説】
涅槃像は肉身を金色に塗り法衣には袈裟(けさ)の田相を表わす,涅槃台の格狭間(こうざま)には暈繝(どんらん)彩色を施す円形を描き,涅槃像をめぐる比丘,鬼人,菩薩,婦人,動物等の描写は普通の涅槃図と異ならないが,天上にある麻耶夫人がむかって左上に描かれているのは珍しい。沙羅樹の筆致,画面に漂う筆法の硬さは時代性かと思われる。
涅槃像の法衣の田相をくまどり彩筆していること,涅槃台の格狭間の暈繝彩色にして円形を作っていることから室町時代末期(16世紀)の作と考えられる。
名称 | 絹本著色釈迦涅槃図 | |
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よみがな | けんぽんちゃくしょくしゃかねはんず | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 絵画 | |
所在地 | 福山市内海町 | |
員数 | 1幅 | |
指定年月日 | 昭和57年2月23日 | |
構造形式 | 絹本著色,軸装 | |
法量 | 縦181.0cm,横156.7cm | |
公開状況 | 事前に連絡必要 | |
交通案内 | ○JR「福山駅」から「新川線(沼南線)」バスにて「沼隈町役場東」で「内海町線」に乗り換え,「町」で下車,南へ約300m | |
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