【解説】
鞆の対岸,弁天島に建つ九層石塔で,鎌倉時代(1192~1332年)の文永8年(1271)銘がある。
もとは十一層で,第五層と第六層が欠失したと思われ,第四層の上部が不自然になっている。各笠ごとに低い軸部を作り出しており,軒は厚く,力強い反りは両端で適当に反転している。初重軸部に薬研彫で彫られた金剛界四仏の種子と記年銘がある。鎌倉時代の手法を十分発揮したすぐれた作品で,県内最古の石塔婆でもある。相輪は惜しくも上半分を欠失している。
名称 | 弁天島塔婆(九層石塔婆) | |
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よみがな | べんてんじまとうば(きゅうそういしとうば) | |
指定 | 県指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 建造物 | |
所在地 | 福山市鞆町 | |
員数 | 1基 | |
指定年月日 | 昭和29年9月29日 | |
構造形式 | 石造九重塔,花崗岩製 | |
法量 | 高さ3.71m | |
公開状況 | 場所:福山市鞆町弁天島(島までは船の定期便が無く,現地での見学は困難) | |
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