【解説】
鎌倉時代の嘉禎2年(1236)製作の板木。阿弥陀経は「四紙経」と呼ばれるが,両面彫り二枚で全文を刻んである。「嘉禎二年丙七月十六日始之,同歳八月十七日畢,願主安那定親」の刊記がある。巻首に「妙法蓮華経観世音菩薩普門品」とあり,刊記は「嘉禎二年申九月十八日始十一月廿二日畢,但為法界衆生並父母,願主□□氏」とある。巻首に「仏説一切如来金剛寿命陀羅尼経」とあり,刊記には「嘉禎三年丁酉五月廿一日,願主定親」とある。安那定親は嘉禄年間(1225~1227)にも春日版大般若経を刷り写したとされる人物。
この三種の板木は,最古の地方版として存在価値があり刊行年代が明確,板木そのものが伝存していることから印刷史上貴重な資料であるといえる。
名称 | 阿弥陀経板木・法華経普門品板木・金剛寿命陀羅尼経板木 (阿弥陀経板木2枚 嘉禎二年自七月十六日至八月十七日開版 法華経普門品板木2枚 嘉禎二年自九月十八日至十一月廿二日開版 金剛寿命陀羅尼経板木1枚 嘉禎三年五月廿一日開版) |
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よみがな | あみだきょうはんぎ・ほけきょうはんぎ・こんごうじゅみょうだらにきょうはんぎ | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 歴史資料 | |
所在地 | 三原市八幡町 | |
員数 | 5枚 | |
指定年月日 | 昭和60年6月6日 | |
構造形式 | 板,桜材 | |
法量 | 縦25.0~27.0cm,横78.0~83.2cm | |
公開状況 | 事前に連絡必要 | |
交通案内 | ○山陽自動車道「三原久井I.C」から車で5分 ○JR「三原駅」から車で20分 |
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関連施設 | 名称 | 御調八幡宮宝物収蔵庫 |
開館時間 | 事前に連絡必要 | |
休館日 | ||
入館料 | 無料 | |
所在地 | 三原市八幡町宮内 | |
電話番号 | 0848-65-8652 | |
交通案内 | ○山陽自動車道「三原久井I.C」から車で5分 ○JR「三原駅」から車で20分 |