【解説】
古保利薬師堂に伝えられた,平安時代(794~1191),貞観様式の仏像である。
千手観音像は千手と称するたくさんの脇手まで,胴体と共木から作り出されている点,わが国でも珍しく,面相麗しく,体躯は豊かに表現されている。
吉祥天像は,量感にとみ,その謹厳な姿や衣服などは神像を思わせる。
四天王像は足下に踏まえた邪鬼までが本体と共木で造られ,怒りをむき出した面相や動きのある姿態がすぐれている。
このような,いずれ劣らぬ一木彫りの貞観彫刻が一堂に残っているさまは壮観で,地方造像の注目すべき例として文化史的意義が高い。
名称 | 木造十一面観音立像3躯 木造千手観音立像1躯 木造吉祥天立像1躯 木造四天王立像4躯 |
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よみがな | もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう もくぞうきっしょうてんりゅうぞう もくぞうしてんのうりゅうぞう |
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指定 | 国指定 | |
種別 | 重要文化財 | |
種類 | 彫刻 | |
所在地 | 山県郡北広島町 | |
員数 | 9躯 | |
指定年月日 | 昭和37年2月2日 | |
構造形式 | 一木造 | |
法量 | 像高/千手観音像170cm,吉祥天163cm,四天王122cm | |
公開状況 | 古保利薬師収蔵庫で公開 | |
交通案内 | ○中国自動車道「千代田I.C」から北へ約1.5km | |
関連施設 | 名称 | 古保利薬師収蔵庫 |
開館時間 | 10時~16時30分(入館は16時まで) | |
休館日 | 月曜日(月曜日が休日の場合翌日),12月28日~1月4日 | |
入館料 | 一般300円(200円),高校生100円(50円),中学生以下無料 ※( )は10人以上の団体,千代田歴史民俗資料館と共通 |
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所在地 | 山県郡北広島町古保利 | |
電話番号 | 0826-72-5040(千代田歴史民俗資料館) | |
交通案内 | ○中国自動車道「千代田I.C」から北へ約1.5km |