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広島県の文化財 - 銘 筑州住左(江雪左文字)

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【解説】
 南北朝時代(14世紀)の作品。
 九州筑前の地に「左」(左衛門三郎という)が出現するまで,九州鍛冶は匂口の冴えない作風であったが,左の出現により冴えた沸(にえ)出来の作風へと一変する。左の有銘正真太刀はこの江雪左文字ただ一口である。号の由来は小田原北条氏の臣・板部岡江雪齋(いたべおか こうせつさい)が所持したことによる。江雪はのちに豊臣秀吉のお伽衆となるので,おそらくこの太刀を献じたと思われるが定かではない。やがて徳川家康の有に帰し,末子の紀州徳川頼宣に与えた。頼宣はこれを帯びて大坂両度の陣に参加したという。以来同家第一の名刀として伝来した。拵は鮫鞘の打刀拵であり,目貫の抱茗荷の紋所は江雪ものであろうか。かなり古い拵である。
 (写真・解説は『国宝の刀剣 ―秀吉,家康の愛刀など―』〔ふくやま美術館編,平成20年〕から引用)

名称

太刀 銘 筑州住左(江雪左文字) 附 打刀拵

よみがな たち
指定 国指定
種別 国宝
種類 工芸品
所在地 福山市西町
員数 1口
指定年月日 昭和26年6月9日
構造形式 刃文:大乱,彫物:表裏棒樋後刻,拵:鞘 蝋色塗・柄 革巻
法量 身長:2尺5寸8分(大磨上),反り:8分9厘
公開状況 特別展等の際,期間限定で公開
交通案内 ○JR福山駅から西へ約400m
関連施設 名称 ふくやま美術館
開館時間 9時30分~17時
休館日 月曜(祝休日の場合,翌日),年末年始
入館料

所蔵品展:一般300円(20名以上の団体は2割引,高校生以下無料)
特別展:その都度定める料金

所在地 福山市西町
電話番号 084-932-2345
交通案内 ○JR福山駅から西へ約400m

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