【解説】
戦国時代建立の禅宗様建築。天井墨書から天文9年(1540)頃建立と推定されている。
大内義隆が周防(すおう)山口に建てた建物を安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が安芸安国寺仏殿として移築したと伝えられる。現存する禅宗様の建築としては規模の大きい遺構であり,繊細な禅宗様の手法を用いながら,容姿には雄大な気風がうかがわれる,中世の本格的建物である。
不動院は,中世,安芸安国寺として安芸の守護大名・武田氏の信仰を得ていた。火災などで一時は堂塔の大半が失われたが,安国寺恵瓊が再建に尽力し,現存する建物の多くが恵瓊によって建てられたといわれる。江戸時代に禅宗から真言宗に変わり,寺号も宥珍(ゆうちん)が不動明王を奉じてきたので不動院と呼ばれるようになった。
※大内義隆(1507~1551)…防長(現在の山口県)を拠点とした守護大名。
※安国寺恵瓊(?~1600)…毛利氏の使僧。主に織田信長や豊臣秀吉との交渉にあたった。
名称 | 不動院金堂 | |
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よみがな | ふどういんこんどう | |
指定 | 国指定 | |
種別 | 国宝 | |
種類 | 建造物 | |
所在地 | 広島市東区牛田新町 | |
員数 | 1棟 | |
指定年月日 | 明治33年4月7日(重要文化財指定) 昭和33年2月8日(国宝指定) |
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構造形式 | 桁行三間,梁間四間,一重,裳階付,入母屋造,こけら葺 | |
法量 | ||
公開状況 | 外観は常時公開 | |
交通案内 | ○アストラムライン「不動院前駅」下車,東へ約300m ○「広島バスセンター」又はJR「広島駅」から「戸坂・高陽方面行」バスで「不動院」下車,東へ約300m |
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関連施設 | 名称 | |
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