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瀬戸内さかな×広島の酒 その美味しさを伝えよう

瀬戸内さかな×広島の酒 その美味しさを伝えよう

賀茂泉酒造/クレイトンベイホテル『呉濤』/うめグルメ

前垣壽宏さん、鷹林 勲さん、梅中宣裕 さん

2025年1月25日

メインビジュアル

 

瀬戸内さかなも日本酒もある 広島が食材の宝庫だと伝えたい!

瀬戸内さかなと日本酒の画像

​広島の魅力を担う鍵を持つ 気になる人が集まったら・・・?

今回は座談会形式の特別編でお届けします

 

話してくれたのはこの3人

三人のプロフィールの画像

――広島の海の幸「瀬戸内さかな」と日本酒の関係について、感じることはありますか?

 

鷹林 県外から観光に来られたお客様はよく広島産のものを求められます。魚であればオコゼ、メバル、カワハギ、穴子。今の時期はやっぱり牡蠣。そうした肴と広島の日本酒を並べて、利き酒をしながら楽しんでおられます。

前垣 広島の海の幸と日本酒の相性は絶品ですからね。広島は白身の魚が多く、繊細な味わいが特徴。広島のお酒はまろやかな味わいが主流で、魚の味を優しく下支えしてくれるところがあるんです。

梅中 僕は今25歳ですけど、僕らの世代は魚や日本酒に興味を持ってる人が少なくて。正直「牡蠣がおいしいのは知ってるけど、広島の魚って他に何があるの?」って人や、日本酒をほとんど飲んだことがないという人が大半なんです。

前垣 いま人気の吟醸酒や大吟醸も広島で生まれたお酒と言っても過言ではないのに、東京では広島が酒処だと知られてなくて。かたや広島市内でも県外のお酒の方が目立ってて、地元のお酒の魅力はあまり伝わってない気がするんです。

梅中 確かに広島のお店に取材に行くと、県外産の食材については丁寧に説明してくれるのに、地元のものは意外と発信されてない感じがします。提供する側にとっては「広島で広島の食材を使うのは当たり前」って感覚なのかもしれません。

鷹林 私たちの店でも地元のお客様から「広島産のものをください」って言われることはあまりないですね…。

前垣 広島がいろんな食材の宝庫であることをもっと知ってもらわないといけませんね。ワインだって、銘柄は知らなくてもブルゴーニュ産とかボルドー産とか「あの産地ならおいしい」って認識されてるじゃないですか。そういう“産地としての広島”を伝えていく必要があるんじゃないかと思うんです。

前垣さんの画像

 

 

――広島の「おいしい!」を広く知ってもらうために、ほかには何が必要だと思いますか?

 

梅中 僕はインスタグラムで情報を発信してますけど、普段見ることのできない調理の裏側とか知れたらみんな興味を持ってくれると思うんです。たとえば三原はタコで有名ですけど、タコ漁でタコをとって、茹でて加工する工程を動画で見せたり。普段食べてる食材が「実はこうやってできてるんだ!」って知ったら、その食材に愛着が湧くと思うんです。

鷹林 私もホテルのSNSで呉のお店や観光情報を発信してますけど、今後やりたいのは生産者さんと触れ合う動画。牡蠣打ちの現場を見せてもらったり、野菜の収穫に立ち会ったり。あと日本酒を作ってる蔵の中に入らせてもらうのものいいかもしれません。

前垣 コラボ企画ですね!

鷹林 以前、吉浦でシラス漁に同行させてもらった時、船の上でとれたてのシラスを食べて感激したんです。そうした現場の様子を知ってもらうのも面白いし、生産者の気持ちを知ることで店の料理にも深みが出る気がします。

梅中 僕のインスタを見てるのは20~40代が多くて。若い人にとって和食はハードルが高くて、イタリアンのランチとかにアクセスが集中しがちなんです。だったらそういう若い人が行きやすい店で瀬戸内さかなを使ったメニューを出してもらったり、広島の日本酒を提供してもらったりしてもいいかもしれません。

梅中さんの画像

前垣 日本酒の出し方にしてもワイングラスで提供したり。「今日何飲んでるの? 白ワイン?」「違うよ、これ広島のお酒」とかあってもいいと思うんです。日本酒と洋食を合わせるとか、新しいスタイルにも積極的に取り組んでいきたいですね。

 

 

――SNSの活用も重要になりそうです。梅中さんの「うめグルメ」インスタは21・9万人、鷹林さん出演の「呉の夜が美味しくて楽しい」を展開するアカウントは7・8万人もフォロワーがいます。

 

鷹林 私は最初ホテルから軽い調子で「ちょっと出てよ」って言われて始まって。そしたら想像以上に反応がよくて「これで行こう!」となったんです(笑)。SNSのチカラはすごいですよ。

前垣 てっきり鷹林さんが呉の街を盛り上げるためにはじめたんだと思ってました(笑)。でもあの動画を見ると鷹林さんに会いに行きたくなりますね。

鷹林 実際ホテルまで会いに来てくださる方も結構いて。それはめちゃくちゃ嬉しいです。

鷹林さんの画像

前垣 まずSNSで知ってもらって、そしたら実際に会いたくなる。今の時代はリアルとSNSの両方が必要なんでしょうね。

梅中 あと「うめグルメ」を見てるのは若い人で、「呉の夜~」を見てるのは40~50代の男性層が中心。それぞれ見てる層が違うので、両方の人たちを巻き込めるコラボ企画などができるともっと広がっていくんじゃないでしょうか。

 

 

――生産者、調理者、発信者という異なる専門家が協力することで、県内外の人たちが新たな広島の「おいしい!」に出会える気がします。今回の対談をきっかけにした新展開を期待してます!

 

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 結論! 各自の強みを生かしたコラボで、広島の「おいしい!」をもっと広げる!

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三人の画像

紹介人物画像

前垣壽宏さん、鷹林 勲さん、梅中宣裕 さん

賀茂泉酒造/クレイトンベイホテル『呉濤』/うめグルメ

「賀茂泉酒造」前垣壽宏さん
『地元のお酒の魅力をもっと知ってほしい』
西条にある酒蔵「賀茂泉酒造」の4代目蔵元。県内の酒蔵が集う広島県酒造組合に所属し、昨秋に広島の酒の魅力を広く伝える需要開発委員会の委員長に就任。広島の酒の広報隊長として国内外を駆け回る。

「クレイトンベイホテル『呉濤』」鷹林 勲さん
『料理でも動画でも故郷を盛り上げたい』
呉湾を一望できるクレイトンベイホテル内にある日本料理店「呉濤(ごとう)」料理長。“コワモテ料理長”として呉のグルメスポットを案内するホテル公式SNS「呉の夜が美味しくて楽しい」が大人気。

「うめグルメ」梅中宣裕さん
『広島の食に興味を持つきっかけになれれば』
広島のグルメや観光情報をほぼ毎日発信するインスタグラム「うめグルメ」主宰。SNS総フォロワー数30万人超を誇る。商品PRやSNSコンサルティング、コラボ商品の開発など幅広く活躍中。