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みんなが身近な課題を解決していけば、居心地のいい県になる

みんなが身近な課題を解決していけば、居心地のいい県になる

Dkazari代表/株式会社Town Design Labo代表取締役/Rainbow Soko HIROSHIMA運営責任者/株式会社nicopoia代表者

ヤスムラミチヨシ さん

2023年1月25日

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どうせ仕事するなら人に喜ばれたり社会にいいものを残したい

困ってる人を見るとほっとけない――ヤスムラミチヨシさんの原点はそんな衝動です。20代はアパレル企業で店舗運営に携わり、東京本部へ異動。30歳で故郷・広島へのUターンを決めましたが、その時のイメージは漠然としたものでした。

レインボー倉庫広島

「どうせ仕事をするなら人に喜ばれたり社会にいいものを残したいと思って。そしたらたまたま出会った人が耕作放棄地の課題を抱えてたんです。その解決に取り組んでたら、空き家問題を抱えた人、保育に問題を感じてる人…と次々に出会って。気が付けば地域の課題を解決することがビジネスになってたんです」。

「レインボー倉庫広島」の次はキッチンカーを使った起業支援

話すヤスムラさん

周囲を見ると困っている人が実はたくさんいる。ヤスムラさんはやがて「お金にならない課題を解決しながら利益も追求する」社会起業家の道を歩みはじめます。2017年には商工センターに「レインボー倉庫広島」をオープン。カフェや雑貨店が集まるこの場所は、何かをやりたい人、何かを求めている人が出会うコミュニティスペースとして機能しています。そんなヤスムラさんが今、力を注いでいるのがキッチンカーです。

「コロナの影響で友人の飲食店がバタバタ潰れて…。再チャレンジしたくても、もう一度店を出すにはお金がかかるんです。でもキッチンカーなら安価で始められる。今は学生や主婦など、お店を始めたい方のテスト営業にも使われてます」。

キッチンカーに座るヤスムラさん

今や4台のキッチンカーを保有して(!)、それがフル稼働という繁盛ぶり。ヤスムラさん自身も「時間が足りないくらいいろんな話をいただいてる」と引っ張りだこ。つまりそれだけニーズ(=困りごと)があるということで、街の明るい未来もその先にあるとヤスムラさんは言います。

「課題ってどこにでもあると思うんです。地域にも会社にも家庭にもある。みんなが身近な課題を解決していけば、その積み重ねで居心地のいい県になるんじゃないかな」。

一肌脱げる「お助けマン」が広島をポジティブに変えていきます。

紹介人物画像

ヤスムラミチヨシ さん

Dkazari代表/株式会社Town Design Labo代表取締役/Rainbow Soko HIROSHIMA運営責任者/株式会社nicopoia代表者

広島県出身。アパレル企業で中四国の店舗運営に携わった後、東京の本部で広報業務やウェブマーケティングを担当。東日本大震災後、地域のつながりを大切にしたいと思い広島にUターンした。創業支援やイベントの企画、コミュニティスペースの運営など、次々に事業を展開。ひろしまの好きなところは瀬戸内海の落ち着いた眺め。「昔から海の近くに住んでたけど、離れて改めて「この海が好きだな」って自覚して。今は宮島の鳥居や牡蠣筏が見える高台の家に住んで、見るたびにリフレッシュしてます。」