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お芝居も街づくりも多くのプロが協力して作り上げる

お芝居も街づくりも多くのプロが協力して作り上げる

広島電鉄(株)地域共創本部 地域交流事業課 課長/広島都心会議 事務局次長

諏訪 正浩 さん

2022年7月25日

メインビジュアル

街が活性化し、その結果として広電を使ってもらえたら

話をする諏訪さん

広島電鉄に勤める諏訪正浩さんは広島出身。役者を夢見て上京しましたが、広島を離れたことで自身の広島愛を再認識。Uターンして広電に入社し、今は「地域共創本部」という部署で街づくりに奔走しています。

「少子高齢化のなかでいかに電車に乗ってもらうか考えた時、電車に乗る目的を作ることが重要だと気付いたんです。特にコロナ禍以降、仕事も買い物も自宅でできるようになって。電車はあくまで“移動手段”なので、それを使いたくなる“移動目的”を創出することに地域の方々と共に取り組んでるところです」。

広電のプラレール

今春「アルパーク」に世界最大の「無印良品」が誕生した際は、広電西広島電停に併設する「コイプレイス」に同店のソファや移動販売バスなどを展示し、オープンを連携して盛り上げました。開発が進む旧市民球場跡地の整備運営にも参画しています。「街が活性化して、その結果として広電を使ってもらえたら」と、人が動く仕組みを構築するのが今の仕事です。

宮島線開業百周年。もっとワクワクを足していきたい

昔の広電の車両模型

そんな広電にとって今年は節目の年であり、この8月22日には宮島線が開業百周年を迎えます。「原爆ドームと嚴島神社、2つの世界遺産を結ぶ宮島線ってすごく可能性のある線だと思うんです。先日、広電宮島口駅が新しくなりましたけど、そこにもっといろんなワクワク感を足していけたらと思っています」。

交通事業者の枠を超え、広島を魅力な街にするための1プレイヤーとして活動する令和の広電。「みんながつながってる街になるといいと思うんです。各自が広島の街の魅力を外部に紹介できたりとか。あと挑戦してる人が輝ける街になると若い世代も勇気が出るのかな、と」。

ガッツポーズをする諏訪さん

ちなみにかつて熱中した役者業は、今の仕事にも影響しているそうです。「お芝居も街づくりも似てますね。役者だけじゃなく裏方を含め、いろんな人がいないと成立しない。多くのプロフェッショナルが集まってひとつのものを作り上げるっていう」。

ひろしまというステージの上で描く夢物語。今後も続々上演予定です。

紹介人物画像

諏訪 正浩 (すわ まさひろ) さん

広島電鉄(株)地域共創本部 地域交流事業課 課長/広島都心会議 事務局次長

広島市出身。高校卒業後、役者の道を目指し、東京の大学に進学。東京に骨を埋めるつもりだったが、夢破れて広島に戻ることを決意。広島の街に還元できる仕事に就きたいと思い、広島とは…と考えたときに浮かんできた広島電鉄に就職。
現在は、公共交通をはじめ、人が動いていただくための仕掛けづくりを行うために、枠にとらわれず手広く仕事を行なっている。「カープが観たいから広島帰ったんだろ?」と言われるほどのカープ好き。多種多様なスポーツがそろっていることが広島の魅力だそう。