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特集展「頼山陽遺墨選」展示解説会がありました!

令和3年7月3日,特集展「頼山陽遺墨選」の展示解説会がありました。
頼山陽は,「日本外史」などの著作の完成に情熱を傾けるかたわら,生前に膨大な量の書画作品を遺しています。
本展では,当館が所蔵・保管する頼山陽の遺墨の中から選りすぐった優品を時系列で紹介されており,字形の変遷を辿ったり,その時々の頼山陽の想いを追体験したりしながら鑑賞できるようになっています。

展示解説会では,鑑賞のポイントやこぼれ話,学芸員としての推察などを交えて,分かりやすく解説されています。また,好きなことを解説して,次第に盛り上がっていく当館学芸員を観察するのも一興かもしれません。(それでも分かりやすさのポイントをおさえているところがすごい!)

中庭
当館自慢の中庭がお出迎え。

説明会開始
厳かにライトアップされた企画展示室で説明会スタート。解説は当館学芸員の花本です。

最盛期作品紹介
最盛期の書の特徴について,ペンライトを用いながら説明。「書と音楽は似ている。緩急のある筆致などを楽しんでほしい。」

晩年期作品紹介
晩年期の書の特徴について,熱く語る。「この頃になると,書全体に丸みを帯びてきます。」

文人画紹介
頼山陽が遺した文人画も展示されています。「絵の中に必ず人が描かれている。作中の人物が何をしているのかなど,想いをめぐらすと,世界観をより楽しんでいただける。」

書簡紹介
頼山陽が遺した書簡を説明。「山陽が遺した書画の中でも,書簡は特に評価が高いんです。」

喀血歌紹介
頼山陽が結核を患い,逝去する1か月前の書簡。「病の影響を感じさせない力強い筆致は圧巻です。」

特集展「頼山陽遺墨選」は,7月11日(日)まで開催中です!残念ながら解説会はありませんが,それぞれの作品には当時の背景や書の特徴などの説明文が付いています。記事を書いている私は現物の書は読めませんが,風雅な雰囲気を味わっていただくだけでも価値ありです!