1-2-2.江の川本川ブロック利水に関する現状と課題
印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日
江の川本川ブロックの河川水の利用については,かんがいに利用されているほか,江の川本川では壬生(みぶ)発電所で発電用水として,また三和町では簡易水道として利用されています。江の川本川をはじめ12河川に漁業権が設定されており,アユ,コイ,マス,ウナギ,フナ,ハヤが対象で毎年,漁業協同組合により放流されています。平成6年の異常渇水時は,各河川とも流量が例年に比べて少なくなったものの,地域住民の生活や動植物の生息・生育環境,発電施設などに大きな影響を与える事態には至らず,ブロック内河川の流況は総じて比較的良好であると考えられます。江の川土師ダム上流にある川井観測所(千代田町川井)の昭和49年から平成11年までの25年間の流量観測に基づく流況は下表のとおりです。
表1-2 川井観測所流況表(立方メートル毎秒)
豊水 | 平水 | 低水 | 渇水 | 最小 | 年平均 | 流域面積 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均流量 | 13.49立方メートル毎秒 | 8.54立方メートル毎秒 | 5.27立方メートル毎秒 | 2.39立方メートル毎秒 | 1.96立方メートル毎秒 | 12.39立方メートル毎秒 | 292.4平方キロメートル | 昭和49年~平成11年 |
各流況の1/10流量 | 10.42立方メートル毎秒 | 6.74立方メートル毎秒 | 3.76立方メートル毎秒 | 1.56立方メートル毎秒 | 1.41立方メートル毎秒 | 9.13立方メートル毎秒 |