「ひろしま木造建築協議会」令和5年度
「ひろしま木造建築協議会」が令和5年度通常総会を開催
令和5年9月1日にYMCA国際文化センターにおいて、「ひろしま木造建築協議会」の令和5年度通常総会を開催しました。
通常総会は、協議会会員45名(出席会員20名,委任状25名)の参加で行いました。
総会は、柴田安章会長((株)NSP設計)のあいさつから始まり、令和4年度事業報告、令和5年度事業計画、役員の改選の3議案について審議が行われるとともに、当協議会の入退会の報告が行われ、全て原案どおりに採択されました。
なお、役員の改選により、会長に今川忠男氏((株)今川建築設計)、副会長に立石光紀氏((有)立石建築設計)と小泉満氏(AK建築設計事務所)が就任されることとなりました。
また、前岡正伸氏((協)建築設計団SOU間)、司健文氏(SI建築設計(株))、新苗恵吾氏((株)あい設計)、畠正和氏(中電技術コンサルタント(株))が新たに役員に就任されることとなりました。
(総会の様子)
「ひろしま木造建築協議会」技術研修会の開催
通常総会に引き続いて、協議会会員のための「技術研修会」を開催しました。
協議会員が設計監理に携わった木造建築4物件について、事例発表を行いました。
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やちよ保育園(所在地:安芸高田市 発表者:(株)NSP設計 柴田安章氏)
- 徳正寺 納骨堂 勝縁廟(所在地:東広島市 発表者:(株)NSP設計 柴田安章氏)
- 鞆てらす(所在地:福山市 発表者:(株)今川建築設計)
- 広島建労会館(所在地:広島市 発表者:SI建築設計(株)
保育園、納骨堂、街並み保存地区の観光拠点、事務所と、異なる用途の木造建築例を学び、木造建築の見識を深めることができました。
(研修会の様子)
広島銀行十日市支店・ひろぎん証券三次支店の構造見学会
令和5年4月、広島県と「建築物の木材利用促進に関する協定」を締結した、ひろぎんホールディングス様のご協力により、令和5年7月12日、広島銀行十日市支店・ひろぎん証券三次支店(三次市)の構造見学会を開催しました。
設計者である竹中工務店様より、設計の考え方等について説明を受け、建築現場の見学を行いました。
当日は、当協議会員や学生等、42名の参加があり、中規模木造建築に関する見識を深めました。
(見学会の様子)
「鞆てらす」見学会(令和6年2月)
福山市鞆町に令和4年7月にオープンした「鞆てらす」の見学会を開催しました。
「鞆てらす」は鞆の浦にある町並み保存拠点施設であり、明治時代の町屋を改修した建築物と、新築された4棟の木造建築物で構成されています。設計された今川建築設計の今川様から設計の詳細についてご説明を頂いた後、施設を見学しました。
町屋については、一度全て解体し、各部材の伐採年代などについて調査を行い、傷んだ部材を修復した上で建築物を復元されていました。
また、単に復元するだけでは現行の建築基準法を満たせない部分があるため、コンクリート製の基礎を新設し、基礎と建築物を一体にするとともに、隣接する新築の木造建築物と一体にすることで、耐震性の高い建築物にする工夫もされています。
伝統的建築物を保存するための工夫が詰まった非常に見ごたえのある施設であり、参加者の木造建築に関する見識を深めることができました。
(見学会の様子) (復元された伝統的建築物の屋根裏)
(施設を見学する様子) (鞆の町屋の特徴である通り土間)
避難安全検証法に関する研修会(令和6年2月)
避難安全検証法に関する研修会を行いました。避難安全検証法とは、火災時に避難者が安全に避難できるかを検証する方法です。この方法を使って避難の安全性を確認できれば、建築基準法で求める排煙設備について、過剰な設備を省力できるとともに、内装の木材を現しで仕上げられる可能性があります。
株式会社イズミコンサルティング様より、避難安全検証法を利用するメリット・デメリットや、実際の利用事例などについて説明をしていただきました。
火災時の避難の安全性を確保したうえで、内装に木材を使う方法を学び、非住宅建築物における木材利用に関する見識を深めることができました。
(研修会の様子)