令和6年度 「学生のための木を活かす仕事体験ツアー」を開催しました!
開催の趣旨
将来に渡り森林を適切な状態で維持するためには、木材利用を通じて林業を活性化することが重要ですが、若い世代が林業や木材利用について学ぶ機会は多くないのが現状です。
そのため、県内の大学生を対象に、身近な木材を活用した家具製作や林業の課題解決に向けた取組等を知ってもらうためのツアーを開催しました。
【開催日】令和6年9月4日(水)
【開催場所】庄原自治振興センター、庄原市内の森林、広島銀行十日市支店(三次市)
【参加者】広島大学、広島工業大学、近畿大学の学生(合計31名)
講演1:広島県内の森林林業について(広島県林業課)
庄原自治振興センターにて広島県林業課より、県内の森林林業の状況について説明を行いました。主な内容は、木材自給率の上昇など、国内の森林資源の活用が進みつつある背景や戦後に国内の森林が辿ってきた歴史、現在の林業の課題等、参加者は工学部や環境学部、教育学部等、様々な学部学科に所属する学生で、普段耳にする機会の少ない内容に、興味深く聞き入っていました。
講演2:地域材を活かした家具作りの取組について(土井木工株式会社 土井啓嗣 代表取締役社長、土井崇義常務取締役)
続いて、府中市の家具メーカーである、土井木工株式会社様より、庄原市内に植栽されたコウヨウザンや街路樹等を活用した家具作りの取組についてご講演いただきました。
身近に生えている木材を活用して製作した家具を実際に見学し、一昔前は見られなかったような取組が、SDGsの注目等により、徐々に広がっていることを学びました。
見学1:コウヨウザンの森を歩く(備北森林組合 八谷恭介 代表理事組合長、広島県 林業課)
備北森林組合長である八谷氏が庄原市内に所有するコウヨウザンの造林地を見学しました。日本では、植栽や育林等に係る経費に対し、材価が安いこと、収穫まで60年という長期間を要すること等により、森林所有者の林業に対する関心が低いこと、そういった課題に対する解決策の一つとしてコウヨウザンという樹種の研究や普及に取り組んでいることなどについて、県林業課から説明がありました。
見学2:広島県産材を活用した、広島銀行十日市支店を見学しました。
昨年度竣工した、広島銀行十日市支店(三次市)を見学しました。この建物は、構造材や内装、家具に県産材をふんだんに活用していることが特徴です。住宅以外の中規模建築物にも県産材を十分活用することができるということを、施設の見学を通して学びました。
(参考)ツアー開催案内
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