大竹鯉のぼり
<広島県伝統的工芸品>
◇沿革・特徴
大竹市の紙漉き産業(大竹手すき和紙)の発展に伴い、産業の一環として様々な和紙製品が製造された。その一つが「大竹鯉のぼり」であり、最盛期には分業型の家内工業として発展し、地域の住民が鯉のぼりづくりに従事したと云われている。
木綿や合成繊維(ナイロン)の台頭や手すき和紙産業の衰退により、昭和時期には製造事業者が大きく減少するも、「大石雅子(おおいしのりこ)」氏らの不断の努力により、「大竹鯉のぼり」は絶えることなく継承された。現在も、大石雅子氏に師事した杉本 海氏により伝統的な技術技法は受け継がれている。
地域で育まれた伝統的な和紙と鮮やかな色彩で描かれる「大竹鯉のぼり」は、大竹地域のシンボルとなっており、子供の健やかな成長への願いが込められている。現在は室内で飾って楽しまれるようにもなった。
◇原材料
和紙(大竹手すき和紙)染料
◇主な製品
真鯉(黒)、緋鯉 (各90cm~5.0m)
※真鯉には伝統的な金太郎が描かれている。
◇指定年月日
令和7年6月30日
◇製造者
ひろしま鯉のぼり 杉本 海
〒730-0802 広島県広島市中区本川町3-4-3
大竹作業場:〒739-0611 大竹市新町1-5-1「大竹和紙工房」2階
TEL 082-292-7768 E-mail umichang@yahoo.ne.jp
※「大竹和紙工房」は、大竹手すき和紙や大竹鯉のぼりの普及を
目的に設置された施設
◇事業者ホームページ
https://hiroshimakoinobori.amebaownd.com/