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神楽幕

印刷用ページを表示する掲載日2025年7月10日

<神楽幕(かぐらまく)>

◇沿革・特徴

全国でも有数の神楽どころ、北広島町。その芸北神楽の舞台を、迫力と彩りで支えるのが舞台奥に張られる神楽幕。
明治28年創業の豊栄堂染工場では、県内外の神楽団からの依頼を受け、伝統的な製法、染料にこだわった手染めで制作を行っている。
豊栄堂染工場では、神楽幕のほか、神社幟やのれん、風呂敷やてぬぐい等の染め物も手掛けている。

神楽幕は、神楽団からの依頼を受け、意向に沿って制作する一点もの。依頼主の、時に抽象的な依頼内容からでもニュアンスをくみ取った作品に仕上げることができるのは、神楽と共に歩んできた歴史と、神楽への深い理解があるからこそ。
神楽幕の染めは、主にフリーハンドで防染糊を生地に置いて色によって染め分ける筒描という方法を用いる。この筒描は、染めたくない箇所に糊を置いて地色を残して染め抜く方法で、自由度が高く、ダイナミックな構図で描くことができる。その独特の構図と色使いで、神楽の舞手を引き立てつつ、描く線の動き一つで力強さや躍動感を表現し、舞台背景の奥行きを演出する。
手仕事での染めの工程のほか、防染糊には米や塩を用い、染料にもベレンス染料を使用するなど、伝統的な染めの技術の継承にも注力している。

​◇主たる産地

 北広島町

◇原材料

 米、糠、塩、水、石灰など

◇主な製品

 神楽幕、神社幟、神社仏閣幕、暖簾、手拭い

 神楽幕1 神楽幕2


◇製造者

 豊栄堂染工場
 〒731-1122 広島県山県郡北広島町阿坂1732
 0826-84-0414​
 houeidou@khiro.jp

 

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