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入浴施設におけるレジオネラ症防止対策について

印刷用ページを表示する掲載日2025年4月24日

入浴施設を管理する営業者の皆様

入浴施設におけるレジオネラ症の発生を防止するため、衛生管理を徹底していただくようお願いします。

レジオネラ属菌とは

 レジオネラ属菌は、土壌や河川、湖沼(淡水)などの自然環境に生息しています。

 お風呂の湯など20℃以上の人工環境で、衛生的な維持管理が行われないとアメーバなどの原生動物に寄生し、増殖します。

 増殖に適した温度は36℃前後で、入浴施設の浴槽水やシャワー水の温度に近いです。

浴槽におけるレジオネラ属菌の発生を防ぐには

 浴槽水は、温かく栄養分があるので、衛生管理が不十分な浴槽や循環ろ過装置の内部及び配管などに、生物膜(バイオフィルム)というぬるぬるした膜ができます。

 この生物膜の中は、レジオネラ属菌が寄生するアメーバなどの原生動物にとって繁殖しやすい環境です。

 したがって、生物膜の発生を防止及び除去するには、浴槽,ろ過器、配管などの清掃や消毒を行ったり、浴槽水の塩素消毒を徹底することが重要です。 

入浴施設の衛生管理のポイント

1 浴槽水の完全換水

・原則、毎日する。ただし、ろ過器を設置している場合、1週間に1回以上行う。

・気泡発生装置を設置している場合、連日使用している浴槽水を使用しないようにする。

・打たせ湯は循環している湯水を使用しないようにする。

2 浴槽の清掃、消毒

・ろ過器を設置していない場合、毎日清掃、月1回以上消毒する。

・ろ過器を設置している場合、換水時に清掃、週1回以上消毒する。

3 循環ろ過装置(配管も含む)の消毒

・ろ過器を1週間に1回以上十分洗浄し、循環配管を1週間に1回以上消毒する。

・年1回程度、循環配管の生物膜を除去する。

4 浴槽水の塩素消毒

・浴槽水には、塩素を注入し、遊離残留塩素は、1リットルあたり0.4~1.0mgに保つ。

・遊離残留塩素濃度は、定期的に測定する。

5 集毛器(ヘアーキャッチャー)の清掃、消毒

・毎日清掃、消毒する。

6 水質検査の実施

・水質検査(大腸菌、レジオネラ属菌)を原則、年1回以上実施する。

・連日使用している浴槽水は、6か月に1回以上実施する。

県内のレジオネラ属菌等検査を受け付ける民間検査機関一覧 

7 衛生管理に関する記録の作成、保管

・管理計画を作成し、洗浄、消毒、換水、清掃などについて記録する。

・遊離残留塩素濃度を記録し、3年間保管する。

・水質検査結果を3年間保管する。

入浴者への注意点

 入浴者に対しては、次の事項について、注意書きなどで汚染防止のために呼びかけましょう。

・体をしっかり洗ってから入浴すること。

・露天風呂では、体を洗わないこと。

 

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