ペット防災について考えよう
いざという時、ペットとあなたの命を守るのはあなた自身です。もしもの災害発生時に慌てないように、あらかじめ考えてみましょう。
ペットと一緒に逃げられる避難所は?
災害発生時には、電話やインターネットはつながらないかもしれません。
あらかじめ、ペットと一緒に逃げられる避難所を確認しておきましょう。
避難所・避難場所検索|広島県「みんなで減災」はじめの一歩 (pref.hiroshima.jp)
また、災害時は人にもペットにも大きなストレスがかかります。避難所以外の選択肢として、親族、友人やペットホテルなど一時預け先を見つけておくことも重要です。
Q:同行避難とはどういう意味ですか?
A:ペットと飼い主が一緒に避難所まで安全に避難することです。ペットと飼い主が同室で一緒に過ごすこと(同伴避難)ではありません。
重要!ペットの健康管理!
狂犬病予防接種(犬)
犬の飼い主には、次のことが法律(狂犬病予防法)により義務付けられています。
1.現在居住している市町での飼い犬の登録
2.飼い犬への年1回の狂犬病予防注射
3.飼い犬への鑑札と注射済票の装着
避難所でトラブルなく過ごすためにも、飼い主の義務である「狂犬病予防接種」は毎年必ず受けさせましょう!
ノミダニ予防・ワクチン接種
ノミやダニの予防は、避難所に来る人や他の動物に「うつさない・うつされない」ために重要です。
他にも、フィラリア症(※)の予防や、3種・5種などの混合ワクチンなどの接種についても、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
※ フィラリア症…犬糸状虫という寄生虫が、血管や心臓に寄生することにより発症する病気。蚊によって媒介される。
不妊去勢手術
不妊去勢手術をすることで、次のようなメリットがあります。
1.生殖器関係の病気が予防できる。
2.発情期のストレスがなくなる。
3.発情期の鳴き声やスプレー(臭い付け)が無くなり、性格が穏やかになる。
災害時に脱走し、戻ってきたら妊娠していたというケースがあります。望まない命を増やさないためにも、不妊去勢手術をしてあげてください。
マイクロチップ・鑑札・迷子札の装着
ペットの身元表示のためにマイクロチップや鑑札(犬)、迷子札をつけておきましょう。
迷子になったときや、地震などの災害、盗難や事故によって、飼い主と離ればなれになっても、特にマイクロチップ装着とデータベース登録を行っておけば、飼い主の元に戻ってくる可能性が高くなります。
マイクロチップの装着・登録方法については、こちらで確認してみてください。
基本的なしつけをしよう!
避難所には、多くの人や知らない動物がおり、飼い主だけではなく、ペットも緊張するものです。
少しでもストレスなく過ごすことができるように、むやみに吠えない、咬まない、決められた場所で排泄できるなどのしつけをふだんからしておきましょう。
また、避難所ではキャリーバックやケージに入って過ごすことが多くなります。ふだんからキャリーバックやケージに入ることに慣れさせておくことも重要です。
しつけで心配なことがあれば、かかりつけの動物病院などで相談してみましょう。
避難のときは何を持っていけばいいのかな?
災害発生時、避難所に、ペット用品が備えてあることはあまりありません。
また、物資が届くまでには時間がかかります。少なくとも、7日分は飼い主の責任で用意しておきましょう。
持ち出しチェックリスト
- ペットフード、水(7日分)
- 療法食、常備薬
- キャリーバックやケージ
- 予備の首輪、リード
- 排泄物の処理道具(ビニール袋、スコップなど)
- トイレ用品(ペットシーツ、猫用トイレ砂など)
- 食器
- ペットの写真
- 飼い主の連絡先、ペットに関する緊急連絡先(預け先など)を書いたもの
- 健康情報(ワクチン接種状況や既往歴、かかりつけの動物病院など)
- タオル
- ブラッシング用のブラシ
- お気に入りのおもちゃ
※ チェックリスト (PDFファイル)(171KB)に実際に記載してみましょう!
最後に…
ペット防災は災害の時だけ取組むものではありません。
ペット防災のプロである「ペット災害危機管理士」のウエノさんにお話を聞きました。
ペット防災セミナー
広島県動物愛護センターでは、「ペット防災セミナー」を開催しています。
「災害前の準備」「飼い主の心構え」「避難時に注意すること」等、ペットの防災対策についてわかりやすくお伝えしますので、是非ご参加ください。
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